2015年9月21日月曜日

木と紙

今月になって、文化祭の学生劇で使うので作ってくれないかと、頼まれて作った品。急な依頼で半月程の日程でしたので(相当)疲れましたが、何とか間に合いました。学生向けなので材料費は安く抑えて1万円ほどで、2種類8個の製作。
 しかし私が作る以上は、ちゃんとした物を作ります。シナリオや演技が例え嘘くさくあろうとも、こういった小道具が嘘くさいのは嫌なのです。

さて、上の写真の中に実物(骨董品扱い)が一つあります。どれでしょう・・・か?

木部は米杉を使ってます。金属部は広葉樹。帯の所は黒い画用紙を巻いてます。壊れ難いように単純丈夫に、しかし実物の雰囲気を損なわないように心がけました。
 当然、相手側の道具も必要です。こちらも本物(骨董品)はどれでしょうか?
 機関部の再現。本体の厚みは、学生が演技中に扱い易いように、本物より薄くなってます。
期間内でどれだけ忠実に作るかが、製作の課題で難しく、かつ楽しい部分ではありました。

被服装備もコレクターの友人達が協力して、上から下まできっちり揃いました。内容はともかく、衣装と小道具はその辺の映画にも負けません。

で、何処が舞台のお芝居かは、この二つを見れば、解る人にはすぐ解ると思いますし、内容はどうかというと、学生向けの人権劇ですから取舵一杯、推して知るべし。誇張された定番キャラ。お決まりの台詞。あり得ない設定。それと解ってましたが、だからこそ小道具だけは本物により近く、という意地です。