2010年7月27日火曜日

誰かジグを知らないか

この数日間、4種類8個を一度に作ってます。どれも、試験的な作品ですが。

小さな円のパーツのエッジ磨き用の、丸棒治具が一本、見当たりません。なんて事ない、自作の治具ですが、無いと困る。2時間くらい、狭くてゴチャゴチャしてて、蒸し暑い作業場の中を、這いずり回って探したけど、ありません。間違えて、捨ててしまったか?

仕方がないので、再度作りました。奥にしまった小型旋盤を、また引きづり出して、パーツも組み込んで、セッティングからしないと、作業が始まらないのが、何とも面倒。本職ばりに量産もしようというなら、こういう作業もスムースに行えるような広さが、やはり欲しい。

とは云え、今後の販売用製作を視野に入れて、今の作業場の配置を大幅に変えて、もう一つ、大型機械を導入する目論みも、たててます。機械は、小型の自動カンナ盤か、2台目のドラムサンダーか。用途は似てる機械ですが、一方は刃物、一方はサンダーで、加工方法が異なる。さて、どうするか。
急遽製作した、円パーツエッジ加工用治具。これは直径10ミリサイズ用です。
こんな感じで、円パーツを挟んで、ソフトディスクサンダーで、エッジ研磨します。結局、これを16個削るのに、4時間もかかった事になる。

こんな時はもちろん、独り作業なので、静かにへこみます。

2010年7月23日金曜日

セミの面倒くさがり

新しいタイプの目玉。黒目に星を入れてみました。コミックな感じの目玉ですね。今まで思い付かなかった訳では無いけれど、インパクトが弱かったので、使いませんでした。今回は意識的にコミックなイメージで作ってますから、目玉も変えた次第です。

今日も軽く走っての帰り、先日と同じ植え込み傍の歩道で、また、セミの幼虫がひっくり返ってましたので、木に掴まらせてやった。良く見ると、まだ同じようなのが何匹か、植え込みの周りでひっくり返ってる。

植え込みは石積みになってて、一度落ちると中々、這い上がれないようです。そのまま死ぬのも多い事でしょうが、頑張って這い上がってるのもいるようです。

中には、途中の低い場所の草や石に掴まって、羽化してるのもいて、娘に云わせれば、「随分面倒くさがり屋のセミ」だそうだ。「私みたい」なんて自虐的な台詞も吐いてましたが、そのうち、「草で羽化するセミにはなりたくない」なんて、さっきとは反対の台詞も、口にしたりして、揺れる心の中学少女です。

セミは羽化してから、自分が羽化した場所の高さを、それぞれ自慢してるに違いない、と云ってやると、ウケてました。

諦めるのは簡単だし、何時でも出来るので、もうちょっと勉強も頑張ってみようねと、優しい父さんな言葉をかけてやりましたら、「うん」って、答えてました。

2010年7月22日木曜日

帽子に羽

今日(21日)は、とても暑かったですが、夕方に娘とジョギングしました。暑くて、走る前から疲れました。それでも、ゆっくりでも走ってると、身体が馴れて来て走れるもんです。まだ、若いのかな?ウフフ。

帰りに歩いてると、娘が鳩の羽を拾いました。ので、帽子に付けてやった。昔は、山登りの時なんか、葉っぱを帽子に付けてやると、喜んで、街中に降りても付けたままでしたが、もう、流石に嫌がるかな?って思ったけど、そうでもないようで、そのまま歩いてる。

途中、カラスの群れや、人混みに遭遇した頃、急いで帽子の羽根を外すので、「やはり、帽子に羽根は、人混みでは恥ずかしいのか?」と、尋ねれば、「カラスがいるから、外した。」って、答える娘。

鳩の羽を付けてると、カラスに襲われるから、みたいな説明をしてましたが、さて、本音はどっちなんでしょうね。どっちにしても、一緒に歩いてて、楽しい娘です。


2010年7月20日火曜日

瞬間木工

前回は、無垢合板を作るのに、大きな板3枚を、丸々貼り合わせようとして、水性ボンドを塗りたぐった為、反りが発生して失敗しましたが、今回は普段、玩具の胴を作るのと同じ手順で、つまり、小さく型に切り抜いて、3枚を瞬間接着剤で、貼り合わせる方法で作りました。

手順は増えますが、材の無駄が少ない利点もある。瞬間接着剤を使うので、接着時間を余計にとらなくていい。貼り合わせる際の、肝心な所は、芯材となるウォルナットの繊維方向と、表層のメイプルの繊維方向を直交させる事です。

写真は貼り合わせた後ですが、下に置いてあるのと同じ繊維方向のウォルナットに、メイプルを貼ってます。木口の断面の柄が同じなので、それと解ると思います。

これで、衝撃に対して折れ難くなります。

どれくらい強いか?同じ形の試験材を、バイスで挟んで、木槌で叩いてみました。10回以上叩いた結果が、上の写真。表面のメイプルは、繊維方向に割れてますが、挟まれたウォ ルナットはまだ目立って、痛んでません。

玩具としての実用強度には、充分ではないかと思います。

無垢1枚板と比較してみました。右はハードメイプルの1枚板。厚みが約20ミリ。バイスに挟んで木槌で叩くと、一撃で真っ二つになりました。

左は無垢合板。厚みが約18ミリ。10回以上叩いて、まだ2つに割れてません。貼り合わせたハードメイプルは、片面に割れが生じましたが、中心のウォルナットはヒビが入ったばかりで、割れてません。

損壊部分のアップ。これでいけます。大丈夫です。もう壊れません、私の玩具。ゴジラでも暴れない限り。

せっかく買った、タイトボンドの使い道が無くなってしまったけど、これはタイヤと車軸の接着に、使おうと思ってます。結局、メインは瞬間接着剤になりました。

ちょっと、木工のイメージに合わないけど、それが一番良い結果を生んでくれてますから、そうします。

2010年7月17日土曜日

やまどりカンタービレ

新作の型。以前ブログで出したイラストと違いますが、あれは辞めました。中々、納得いく格好良い形が出来ません。

ところで最近、「のだめカンタービレ」を、アニマックスで良く見てますが(今はパリ編)、私も、のだめちゃんのように、楽しい玩具を作んなきゃイケナイなぁと、思って変えたデザインが、上の写真。口が、のだめになってる。

これは、ドイツの木製玩具のアヒルの口の、定番の形で、元々はロクロで成型するため、こういうラッパ口になってるんですが、そのまんま真似た感じなので、今まで使うの遠慮してた形だけど、今回は、あくまでも「のだめの口」って事で、ご了解頂きたい。

どっちにしても、真似みたいなもんだけど、ドイツの木製玩具を真似るのは、当たり前でちっとも面白くもないですが、のだめの口を真似るのは、他に例が無かろうと思いますので、自分の中では斬新なんです。
中はこういう構造になってる。嵌め込みパーツは、接着せずにダボで固定します。妙に隙間が多いのは、敢えて内部に隙間を作って嵌め込む事で、本体の輪郭をなす部分との、2カ所の接点にパーツを密着させ、合わせてダボ固定する事で、3点支持で強力に固定する為です。

そのほうが、接着剤に頼った固定より、確実で早いです。特に衝撃に対しては、接着剤の固定より強いと思います。木工作では一般的に、パーツとパーツを精度良く加工して、面で程良く密着させて、接着剤で固めるのが原則ですが、こういう物に限って云えば、違った加工法のほうが、良い場合もあるように思います。

タイトボンドで無垢合板を作ろうとしましたが、失敗しました。ボンドの水分が薄い板を反らせて、奇麗に張り合わせ出来ません。今まで使って来た、瞬間接着剤の有難さを、再認識しました。

かといって、大量の瞬間接着剤を使ってまでして、無垢合板を作るのも、非現実的ですから、無垢合板計画は取り敢えず、保留します。

私の工作は、何処をとっても、普通の木工作の常識から外れた方法を要求されて、途方に暮れる事もあるけれど、それは反面、誰もしてない、しない事なので、嬉しくもあります。

2010年7月14日水曜日

ザルソバ並一人前。

今度は、こういうのを、作ります。「また目玉かぁ」って、感じですけれど、その通りです。今までと、どう違うのかって、云えば、色々と、違うんです。これでも、自分に鞭打って、何度も描き換えてるんですが、人には知れぬ、苦労ってやつでせうか。

私としても、もういい加減に「これ!」ってのを、完成させたいんですが、中々、上手く行かないんです。作りたい形と、作れる形は違います。本当に、嫌になりますね。泣けて来ます。私には、才能ありません、ええ、ええ。・・・て、開き直って、前に進む。

娘は以前から、美術系の高校にも行きたいらしい、ようですが、デッサンも録に出来ん人間が、そんな学校に入れませんって、云ってやってます。今からそんなに、焦る必要も無いし、第一、受かりそうな気配もない。それでも、受けるのは構わない。構わないから、受けたければ、自分で絵画教室に、デッサンの勉強を申し込んでおいでって、云ってから、はや数ヶ月。

音沙汰ないので、行く気が無いんかいって、父さんはキレました。親の眼や金を盗んででも、自分から動こうって熱意もないなら、親の側も、応援のしようが無いではないか。

親の眼から見れば、私の娘は、エリートな絵画教育コースには、全く向いてないと思うけれど、希望は希望として、それで本人が勉強も頑張るなら、受け入れてやろうって、半ば大人にずるい考えも、持っている。

時々、父さんに怒られては、涙眼になる娘ですが、その後はすぐ、サッパリした顔で、ヒャラヒャラ笑ってたりするところが、この子の一番良い所だなぁと、思うんですが、そういうのは内申書にも関係無いところなので、そればっかり感心しても、いられない。

それで娘は、怒られた翌日の学校帰りに、さっそく絵画教室に行って、デッサンの授業の申し込みを、してきたらしい。そこは小学生時代に、数年通ってた、お絵かき教室です。数年振りで、先生も始めは、娘と気が付かなかったそうです。

ともかく、雨の降りしきる中、途中で道に迷いながらも、自分一人で申し込みに行って、話しをつけて来た事に、ちょっとした満足感の眼で、報告してくれました。ついでに、今回の期末テストの成績順位も、知らせてくれました。約束のおソバ大盛りは、今回は、お預けです。次は、頑張ろうね。

2010年7月13日火曜日

クラゲ泳ぎ

昨日(日曜日)の夕方、久し振りに、娘とプールに行った。今日(月曜日)にも、学校でクロールの時間測定があるので、練習したいって事でしたけど、今日は生憎、朝から豪雨で水泳は無しでした。

で、何で御座いますね、中学生の娘から、プールに行こうなんて誘われて、とっても嬉しく誇らしいワタクシでございます。思い起こせば、幼稚園の頃から、市営の屋内プールに、自転車に載せて、良く通ってはいたものでした。

娘が自転車に乗れるようになってからは、娘が自転車、私がランニングで、通ってました。更に郊外に、新しく大きな市営プールも出来てからは、車で通いました。

プールに行っても、泳ぎを教えるとか、何メートル泳ぐとか、そういう事は滅多にせず、勝手な泳ぎ方に名前を付けたり、水中で追いかけっこしたり、股の下を潜らせたり、色々に遊んでばかりだったお陰か、プールに誘って、断られる事もなかったのですが、流石に中学生ともなると、私と一緒にプールに行く気も起らなくなったようで、それじゃあってんで、最近は、ジョギングに切り替えた訳です。

なので、相当プールには通いましたが、泳ぎの練習しなかった娘の泳ぎは、下手です。泳げない事はないけれど、下手です。下手な娘の泳ぎを見ると、もっと上手く泳がせたい気にも、なりますので、クロールの息継ぎ法など、指導しますけど、そうそうスムーズに習得するものでもないです。

それでも、プールでの楽しい想い出のほうが、圧倒的に多いので、構いません。クロールや平泳ぎを覚えて、タイムを競うのも一つの世界ですが、関係無い人間には必要無い世界ですから、クロールが出来なくても、構いません。水難事故に当たってはむしろ、泳ぎより、浮く事のほうが大事ですし。

娘は、プールに入っている時は、独りでも何かしら楽しそうに、プカプカ、ブクブクやってましたし、私はそれを見るのが、楽しかったです。プールに入って、川で遊ぶように楽しめる子供は、そうは居ないんじゃないかと、思います。プールはひたすらクロールで往復して、タイムやスタミナを競う場所、という認識のほうが、子供にも強いんじゃないでしょうか。

親子連れは特に、親御さんが大抵厳しく、声も荒げて指導されてる姿が、ほとんどですけれど、ちょっと勿体ない気もします。

プール自体も、そのようにコース設定されてるのが、残念です。今は、大きな市営プールですので、屋内でも流水プールや、ウォーキング用など、ただ泳ぐだけでない設備もありますが、昔は、往復運動好きな方々の邪魔になりそうな時は、幼児用のプールで遊んでました。

結局、泳ぎは上手く無い娘ですが、大きな病気一つなく、今日まで育ってくれましたし、楽しい想い出も、一杯できました。で、それももう、過去の想い出になってきたなぁと、淋しく思ってた所に、娘からのプールのお誘いでしたので、ワタクシの感激もひとしおで、ございました。

今日は、娘自慢の話しでした。

2010年7月6日火曜日

円カッター

訳あって、急ぎ仕事で、幾つかの種類の玩具を作り直しています。これは、無塗装玩具の目玉バス。目玉の入る穴を、ボール盤に付けた円カッターで刳り貫くんですが、26ミリのカッター使って作業してましたら、刳り貫いたあとカッターを引き上げ る時、「ブブブッ」て、引っかかるような摩擦音がして、刃が振動し、円の周囲が荒れてしまいました。

材を手持ちで固定してたせい、かもしれませんが、今までこんな事は無かったし、先に刳り貫いた下の写真の、反対側の面では、奇麗に刳り貫けてます。
こちらの刳り貫きは、奇麗ですね。最初の写真では、穴が広がってしまって、もう使えません。残念、勿体ない。ガッカリです。
上の写真は、使った円カッターと、回転方向。木目方向も、鉛筆で記してみました。最初に奇麗に加工した、反対面の穴も、同じ木目の方向なので、木目の流れは関係なさそうかな。カッターの刃の寿命でしょうか。

また、同じ事が起ると嫌なので、取り敢えず作業中断して、新しいカッターを買う事にしました。急いで作ろうとすると、却ってこんなトラブルが付いてくる。