2017年9月1日金曜日

二次元と三次元の中間。

作品を作る意欲は一向に萎えませんが、作品を発表する意欲がすっかり萎えてしまって、ブログの更新もしてませんが、久しぶりに投稿してみます。
 ヤマドリ式空想木製玩具として作り始めてから、大きく変わったのは塗装とデザインです。塗装はかなり時間をかけるようになりましたし、デザインは繊細になってきました。

子供を対象として作りませんから、飛躍的にデザインや塗りの自由度が広がった。下の写真の作品などは細いアンテナみたいなパーツもありますが、こういうパーツは子供向けでは作れません。
 相変わらず、具体的な何かをデザインしてるわけではないので、これは何ですかと聞かれると困ってしまうし、何だか恥ずかしくもなってしまいますので、他人に見てもらいたい気持ち半分、見られたくない気持ち半分って、ところです。
 車輪はあくまで、玩具としての記号の一つですから、転がして遊ぶ事も考えてません。アニメのキャラクターが記号的なパーツの集合体なのと同じように、私の作品も記号化されたパーツの集合体です。
 有機物と無機物、生命と機械、動物と植物、飛行機と船と車。そういった相反する要素を混ぜて繋げて二次元(絵)と三次元(立体造形)の中間(玩具)で表現する面白さ、といったところでしょうか。
 こういう作品になると、一つ仕上げるのに時間がかかって、沢山作るわけにもいきません。制作過程でストレスも生じます。特に塗装は、毎回チャレンジャーな気分です。

作る程に技量も経験値も上がりますが、自分が望む表現も変わってきますので、上手くいくかどうか、いつもハラハラしますし、塗装段階でオシャカにした作品もある。

薄い色を何度も塗り重ねて、それを途中で軽く磨いて、を何度も何度も繰り返しながら、パステル調の風合いに仕立ててます。もう、大変なんです。誰か変わって塗って欲しいくらいだ。
 上の写真の様に、具体的なイラストを描いてみたのも、新しい試みの一つでした。どう描けば良いのか?下書きは?塗り方は?と、一番最初はドキドキします。誰も教えてくれませんからね。

数字や模様は消しゴムハンコで作って押します。これも面倒ですね。
この作品が今日出来た最新作。写真では解りづらいですが、何色も重ねて塗ってあります。このデザイン、とても格好良いと自分では思います。なので1人で満足してしまって、その後の事を考えるのが、どうでもいい感じのこの頃です。