ルル親方の飛行任務は、部隊の通信文を、確実に輸送する事にあったので、任務途中に敵航空機と接触する事は、自ら努めて、これを避けねばならない。だけれど、親方は生まれついてのイタズラ好きであった事を、連隊長以下、部隊の人間は把握していなかった。
2〜3回目くらいまでの、飛行のときは、親方も真面目に飛行任務をこなしたようですが、段々馴れてくると、生来のトリの気性も芽生えて来たのか、指定されていた飛行経路も勝手に離れて、敵の航空機を探すようになったらしい。
この当時の航空機は、未だ黎明期にあって、飛行速度や旋回性能など、親方のトリとしての飛行能力にはまだ、及ばなかったから、人間の乗った航空機など、例え戦闘機であっても、親方の敵では無かった。
なので、始めは追いかけっこでからかって、気が済んでた親方のイタズラも、だんだんエスカレートしてくると、ノロマな飛行機の翼に乗って、揺さぶってみたり、かじってみたり、飛行士めがけてウンチを落としたり、飛行士の航空眼鏡をかすめ取ったり、と、任務をほったらかして、好き放題な事を続けていたようだ。
もっとも、通信文は所定の部隊に、ちゃんと届けていたので、親方のイタズラは、同じ航空隊でも仲の良い、一部の飛行士しか知らなかったのだけど、意外な所から、素行がバレてしまう事になる。
敵の航空部隊から傍受した、通信電文の中に、「腹にカバンを抱えた大きなトリが、我が航空機に対し、飛行妨害活動を行っているようなので、各部隊は注意されたし」という一文があったため、航空隊本部のみならず、連隊長にまで知られる事となってしまった。
そこで、ルル親方は急遽、連隊本部に呼び戻される事となり、皆は、親方もとうとう、軍務を解かれると思ったのですが・・・以下、次号。
2010年10月23日土曜日
ちゃんと返せよ!
ところで、連隊が作戦行動を開始すると、連隊長も流石にルル親方の相手をしている暇も無く、むしろ鳥の手(翼)も借りたい程の忙しさともなれば、親方の飛行能力に眼をつけない筈も無い。
で、親方には、伝書鳥の任務が与えられた。そこで、正式に軍務に就く以上、兵隊として扱わねばならぬとて、いきなり一等兵の階級を与えられたそうだ。一等兵と云っても、下から二番目くらいの兵卒にすぎないけれど、軍から階級を与えられたトリは、たぶんルル親方が始めてではなかろうか。
重要書類を持って、飛行任務に就くなら、通常は将校以上でないとイケナイんだけれど、連隊長の肝煎りとあって、誰も文句は云わなかったらしいし、何せ親方はトリだから、軍も大目に見てくれたのかもしれない。
運搬中に脱落しないようにと、紐の沢山付いた特製の極秘書類カバンが、どうにも邪魔だったらしいが、これは外す訳にはいかない。それでも、ルル親方には任務に就く際の楽しみが、一つあった。
航空機部品の調達で、航空隊にちゃっかり貸しを作ってた親方は、仲良くなった操縦士から、航空眼鏡を借りて飛んでいたのだけれど、これがルル親方の、大のお気に入りだったらしい。
もともと、親方には必要無い物だけど、本人はこれがイケテルと、思ってたようだ。
親方の、飛行任務中の冒険談は、次回。
で、親方には、伝書鳥の任務が与えられた。そこで、正式に軍務に就く以上、兵隊として扱わねばならぬとて、いきなり一等兵の階級を与えられたそうだ。一等兵と云っても、下から二番目くらいの兵卒にすぎないけれど、軍から階級を与えられたトリは、たぶんルル親方が始めてではなかろうか。
重要書類を持って、飛行任務に就くなら、通常は将校以上でないとイケナイんだけれど、連隊長の肝煎りとあって、誰も文句は云わなかったらしいし、何せ親方はトリだから、軍も大目に見てくれたのかもしれない。
運搬中に脱落しないようにと、紐の沢山付いた特製の極秘書類カバンが、どうにも邪魔だったらしいが、これは外す訳にはいかない。それでも、ルル親方には任務に就く際の楽しみが、一つあった。
航空機部品の調達で、航空隊にちゃっかり貸しを作ってた親方は、仲良くなった操縦士から、航空眼鏡を借りて飛んでいたのだけれど、これがルル親方の、大のお気に入りだったらしい。
もともと、親方には必要無い物だけど、本人はこれがイケテルと、思ってたようだ。
親方の、飛行任務中の冒険談は、次回。
2010年10月21日木曜日
ゆずってくれんかね?
ルル親方が部隊に入ったきっかけは、当時の連隊長が、駐留先のとある街の定食屋で、調理師をしていた親方に、強い興味を持ったようで、自分の部隊で飯を作らせようと、店主に無理強いして買い取ったのが、始まりらしい。
連隊長は、ルル親方を自分の調理当番として、飯を作らせた他にも、普段から自分の身近に置いて、何かと用事をさせたり、話し相手にしていたというので、余程親方を気に入ってたに違いないが、親方は調理の他にも、掃除、洗濯、修繕、大工仕事など、何でもこなせたので、連隊長でなくても親方に一目置く人間は、多かった。
親方は元々、人間の言葉を、それも5カ国語を話せたらしいけれど、親方の言葉の語尾に、やたらと「〜かね」が付くのは、その頃の連隊長の口癖が移ったようだ。
・・・まだまだ続く。
2010年10月19日火曜日
ミシンは使えるかね?
そうですね・・・私がルル親方と始めて出逢ったのは、もう20年近く前の軍隊生活時代、配属された連隊本部付の、野戦通信小隊に着任したばかりの時の、事でした。
その頃既に、小隊で古参の兵長だった親方は、伝書鳥の職種ながらも、器用な腕(翼?)を買われて、部隊でのよろず仕事を受け持っていたのですが、私が小隊に着いた時は、親方は自作の手回しミシンを使っての、縫製作業中でした。
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ところでこちらは、松山市一番の繁華街、大街道にございます、ヒロヤ画廊さんのお店で、ございます。
入り口前には、観葉植物が植えられていて、小さなオアシスになっております。その緑の回廊を通って、店内に入りますと、
こんな具合に、ワタクシの玩具が展示、販売されてます、小さなブースがございます。この陳列棚も、私の玩具の形に合わせた、特注品でございます(上から見ると、私の車の形になってる)。有難い事です。
色々ご紹介もせねば、なりませんが、もう眠いし、朝は忙しいので、今日はこれでおしまい。
2010年10月16日土曜日
宿題は、済んだのかね?
どんどんと、日が過ぎて行ってしまいますが、木曜日は休みを頂いて、午前中ずっと、寝ました。昼からは娘が半ドンで帰って来ましたので、久し振りにスケートへ行きました。
私は、スケートが特別好きって事でも無いんですが、緩めた身体の使い方を試すのには、ちょうど良いスポーツですし、娘と手軽に出来るってことも、有難いです。
娘も、スケートが特別好きって事でも無いんですが、父さんが買ってくれるオヤツを食べるには、ちょうど良いスポーツなので、付いて来てくれるようです。
10月で平日の午後のスケートリンクは、このように貸し切り状態で、ございました。一面にかかる霧で、目の前が真っ白です。
流石に私達のような、普通の客は他に居なくて、マイシューズを履いた、常連さんの親子連ればかりでしたが、私の目の前を、これ見よがしに滑る小さい子供達の、身体の柔らかくて軽くて、素早いのには、感心致します。(というより、憎たらしい。)
子供の後ろを、動きを真似して滑ってみたりもしますが、怖いですね。娘はいつの間にか、後ろ滑りをマスターしたようです。基本的には、写真で見ても解りますが、娘の滑りは腰の緊張がまだ、残ったままの滑りです。でも、私よりは上手に早く滑ります。
もっと回数こなせば、娘の滑りも美しくなるのではないかと、思いますが、何せお高うございます、利用料。映画観るのと変わりませんから、そうそうも行けません、ですらい。(ルル親方は、シューズの利用料金が要らないので、少し安い。それにトリだし。)
スケートセンターのキャラクターと、お約束の握手。このキャラクターは、どうやらペンギンらしいんですが、ここまでくると、もう何でも良いような気もしますね。
2010年10月14日木曜日
これでどうかね?
黒檀の目玉を一度に40個、作りました。数作るのも、だいぶん馴れてきて、苦じゃありません。削る時に、テーパーかけてやるので、多少のサイズ違いも支障にはなりません。
それにしても、ルル親方の仕事は見事なもので、クチバシで削る親方の目玉のサイズは、誤差0.数ミリ単位で仕上がります。
黒檀をベルトサンダーで削ると、ベルトに黒檀のカスがベットリ張り付いて、取れません。(写真左)黒檀は硬い材ですが、削ってみるとこのように、油脂成分らしき物が粘着剤のようにくっつきます。
ベルトが直ぐに駄目になりやすく、作業効率も落ちて、何ら良い事はありませんが、削らない訳にはいかないので、幾らかの対策はたててます。
其の1、成るべくこまめに、クリーニング棒で、クリーニングしてやる事。削りカスが、削りカスを更に癒着させますので、一作業毎に、クリーニングします。
其の2、材を強く押し付けない事。癒着を減らすには、切削屑を効率良く排出する事が、大事ですので、材は成るべく軽く当てて、排出の隙間を残してやります。
これくらいの事しか、してませんが、少しは違うように、思います。
2010年10月10日日曜日
2010年10月4日月曜日
2010年10月1日金曜日
里芋の葉のミズミズ
毎日、何時間も一人で籠って作業してますが、全く孤独を感じる事も無く、時間があっという間に過ぎて行く感じです。
元々、独り作業は馴れていて、むしろそちらのほうが、私には自然なんですが、これが集団の中に入る程に、孤独を感じるのは、面白いですね。
孤独と云うのは、ある人にとっては相対的な物で、一人が寂しいのではなくて、一人で居る事が許されない事に、不安を感じる淋しさ、みたいな物もある と思う。
逆に、一人で居る事に、一々不自然さを感じない相手なら、いつまでも一緒に居たいと思えたりするので、自分は全く一人を望んでいる訳ではない、というのも解る。
もっとも、こういった微妙な心具合は、世間や集団生活の中では、かき消されるのがオチなので、違う自分も持っていないと、上手く社会生活を営めないのも、事実ですね。
学生時代の寮生活などとは違って、仕事が絡んだ共同生活では、目の前の仕事を如何に支障なく、こなせるかという事が全てで、個人の心具合の入る余地のない事は、全くその通りなので、ございます。
主に集団に生きる人と、主に個を生きる人、2つの世界観は相当に開きのあるように、思えます。一つの真実や価値観では、世の中は収まらないのも、頷けます。
すっかり小人の気分ですね。この夏は猛暑とあって、何となく葉っぱが小型でイライラした感じです。例年はもう少し、葉っぱが広く大きく、ミズミズした様子なんですが。
10月も終わり頃には、子芋の収穫が出来ます。採れたては美味しいですね。特に小さいほうが、美味しいです。
私は、植物は花より、葉っぱのほうが、好きなんです。花は咲かなくても構いませんが、咲けば咲いたで、嬉しいですね。花なら、観賞用の花より、ジャガイモの花なんかのほうが、好きだったりする。
どうでも良い事でした!
元々、独り作業は馴れていて、むしろそちらのほうが、私には自然なんですが、これが集団の中に入る程に、孤独を感じるのは、面白いですね。
孤独と云うのは、ある人にとっては相対的な物で、一人が寂しいのではなくて、一人で居る事が許されない事に、不安を感じる淋しさ、みたいな物もある と思う。
逆に、一人で居る事に、一々不自然さを感じない相手なら、いつまでも一緒に居たいと思えたりするので、自分は全く一人を望んでいる訳ではない、というのも解る。
もっとも、こういった微妙な心具合は、世間や集団生活の中では、かき消されるのがオチなので、違う自分も持っていないと、上手く社会生活を営めないのも、事実ですね。
学生時代の寮生活などとは違って、仕事が絡んだ共同生活では、目の前の仕事を如何に支障なく、こなせるかという事が全てで、個人の心具合の入る余地のない事は、全くその通りなので、ございます。
主に集団に生きる人と、主に個を生きる人、2つの世界観は相当に開きのあるように、思えます。一つの真実や価値観では、世の中は収まらないのも、頷けます。
今日の私の個の仕事。自作のドラムサンダーを活躍させました。黄色いペーパーは、試供品で頂いた、シア社の物。砥粒がしっかりしてる感じで、長持ちしそうな感じ・・・あくまでも、感じ。このドラムサンダーには、向いてるかもしれない。
ベランダの里芋です。自作の花壇にプランター載せて、頭より上に葉っぱがくるようにしてます。毎年こうやって、里芋の葉っぱのトンネル作るのが、私の趣味です。すっかり小人の気分ですね。この夏は猛暑とあって、何となく葉っぱが小型でイライラした感じです。例年はもう少し、葉っぱが広く大きく、ミズミズした様子なんですが。
10月も終わり頃には、子芋の収穫が出来ます。採れたては美味しいですね。特に小さいほうが、美味しいです。
私は、植物は花より、葉っぱのほうが、好きなんです。花は咲かなくても構いませんが、咲けば咲いたで、嬉しいですね。花なら、観賞用の花より、ジャガイモの花なんかのほうが、好きだったりする。
どうでも良い事でした!
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