2016年11月26日土曜日

94番

作品番号94番が出来た。塗りが、やはり難しく悩んだ。悩んだお陰で新しい塗り方も思いついた。悩むのは嫌いですが、時々報われたりするので良い事もある。
 デザイン的には、片側がややごちゃごちゃし過ぎた。もう少しシンプルでも良かった。
 お尻側が気に入ってるデザイン。今回は塗装の後に全体に思い切って白を塗ってから、サンダーをかけた。ので、やや油絵のようなタッチになった。これはこれで面白いので、今後も使ってみたい。
 やはり、前が重過ぎた。青いパーツをもう少し単純な形にしてやれば正解。
先に作った船型ヤ式空玩との比較。デザイン的には、最初の方がすっきりしてて良って感じだ。

2016年11月12日土曜日

ヤ式空玩の塗装

出来ました。色塗りに何度か失敗して、一度表面を削り直したりしたので、手こずりました。筆塗りなので、色の輪郭を複雑に塗り分けるのは難しいです。基本、パステル調に塗り分けるのが易しい。
 印象画風にパステルタッチで仕上げました。配色も難しいです。作品イメージに合う色は10色前後で、良く使うのは5色くらい。それに薄く他の色を何色か重ねて、違う色のイメージを作ります。
 首は動くようになっている。最後の仕上げ塗装は液体ガラスなのは言うまでもない。芯材のウォルナットを濡れ色にする為にも、最低2回は塗り重ねする。
次はこれを作る。私は、凄く格好良いデザインだと思う。右半分に構造物が殆ど無い所とか、お尻の傾き具合とか、いろいろ・・・これが立体になる事を考えるとワクワクしますし、そうでないと作る価値も無かろう。

しかし塗装でまた、悩みそうです。

2016年10月28日金曜日

次。

今度はこんな感じで。
塗装で更に格好良く仕上げたい。



2016年10月19日水曜日

手押しドラムサンダー盤改

以前の記事で書いた、ドラムサンダーの定盤延長計画を、実行しました。長さ160センチの作業台に、MDFで長さ180センチの定盤を設けました。定盤保護の為に表面には塩ビシートを敷いてます。

基本的に、自動カンナ盤の様に使いますが、治具を利用して手押しカンナの代用としても有効です。定盤が長くなったので、1メートル以上の長さの材でもかなり正確な平面精度が期待出来ます。
 定盤が水平、平面になるように工作するのが、中々手間でしたが、カンナなどで少しずつ台を削って調整してあります。まるで航空母艦の滑走路のようになりました。
 機械部分は本体以外を分解して外してしまいました。新品をばらすので、ためらいもありましたが使い勝手と精度を考えれば、他の部分は必要ありません。
 通常の使用では加工高さは約7センチですが、この空母は上甲板が外せて下甲板でも作業が出来ます。その場合は高さ14センチまで加工で来ます。なので治具を使った場合、幅130ミリまでの板の平面、直角出し加工がこの機械一台で可能です。
 こちらは新作。今回は塗りに変化をつけました。水彩画っぽくしてます。
 縦でデザインしたのですが、横にしてみると意外にしっくりします。ので、横置き型に変更。
前作と並べてみる。満足してます。どんどん仲間を増やしていこう。

2016年9月30日金曜日

間違っていないデザイン。

次はこういうのを作る。今日は形作りまで。
特定のモチーフやイメージなどない感覚的なデザインだけど、間違ってはいないと思う。形を探っていくと結果的に以前考えたのと似たような、記号化された形の組み合わせになっている。

同じ自分がデザインしてるからそうなるのだろうけれど、そうなってしまうという事は、間違っていないという事だ。

また、そこから外れた形を探して行くのも、今後の課題であり楽しみでもある。

2016年9月27日火曜日

ヤ式空玩できた。

完成したヤマドリ式空想木製玩具。ところで、「ヤマドリ式空想木製玩具」では長くて面倒なので、「ヤ式空玩」と短く記述する。
 色はあっさり塗ってみた。もう少しサイズが大きければ、水彩画みたいな感じで塗るのも良いと思ってる。塗りは、作るのとはまた別の難しさと技術と手間が必要なので、大変です。
真正面から見ると、幅が薄いせいもあって間延びした様子に見えてしまうけど、これは飾って2次元的に見て楽しむものなので、あまり多くを期待してはイケナイ。

木製玩具を赤ちゃんや子供の為だけの物と思ってはイケナイ。木製玩具を舐めてはイケナイ。木製玩具を大人の世界に呼び込もう。

木製玩具は2次元と3次元の総合芸術である、なんて事にでもなれば嬉しいが、さて、これから何処まで世界が広がるのでしょうか?

2016年9月23日金曜日

空想木製玩具の製作再開。

軽作業集塵机にフードを付けた。手元の粉塵を息で吹き払うと、丁度良く集塵してくれて心地良い。換気の騒音も大変静かで、良い作業机になってくれた。
 フードは置いてあるだけなので、邪魔な時にはすぐに移動出来る。

これで、工房の整頓作業も一段落しましたので、ようやく作品作りに取りかかる事にした。思えばもう2年以上もマトモに作品を作っていません。

で、手始めに何を作ろうか迷いましたが、先日イメージしたイラストをそのまま作品にしてみる事にした。
 イラストから、図面起こし。強度の事などあまり考えずに、自由に形を作りたいと思ってましたが、いざ図面にしてみるとやはり強度の気になる所が多々でてくる。

絵で描いたままを形にするのは、中々難しいです。
もう木のパーツは完成した。次は塗装です。どう塗ってやろうかな。

2016年9月17日土曜日

軽作業用集塵作業台を作った。

エアクリーナー内蔵の作業台を作った。使わなくなったキッチンワゴンの骨組みに、換気扇を組み込んで周囲を合板で囲った簡単工作です。
換気扇は三菱製のダクト用換気扇。電力48w風量400㎥/h騒音36dB。オフコで取り扱いされてるJETエアクリーナーで比べれば、弱(360㎥/h)〜中(480㎥/h)の中間クラスのパワーです。ちなみに、S社のクリーナーの弱運転(840㎥/h)の半分の風量。

同社の同シリーズで、もっと風量の大きな物(最大760㎥/h)もありますが、私の用途ではこれで充分かとおもいました。
 台をひっくり返して、裏から見た所。
四周にランバーコア合板をネジ止め。隙間はパテやテープで埋めて、空気漏れを防ぐ。
フィルター取り付け口。
フィルターはカーブ集塵機用の1ミクロンフィルターを流用。
作業天板を取り付け。バイスも付けてある。集塵口は裏に金網貼った別板をはめ込んである。フィルターの掃除はこの板を外して、掃除機で行うので、フィルター交換の費用は要らない。

実際に使ってみた所、吸塵能力はやや弱め。もう少し風量の多い方が確実だったかもしれないが、手作業での研磨作業で出る粉塵処理に限れば特に問題無し。周りに囲みを付けてやればもっと集塵し易くなるだろう。

そのまま付けっぱなしにしておけば、普通にエアクリーナーとして使えるし、騒音値が低く静かなので、音のストレスが無いのも、手作業用には向いている。

なので名称は、「軽作業用集塵作業台」としておこう。

2016年8月10日水曜日

ヤマドリ式 空想木製玩具

10年程前から、「絵本玩具」研究所の看板で新しい木製玩具のジャンルを模索してきましたが、言葉と作品のイメージが乖離してきましたので、数年前から新しいジャンルの呼び名を考えてました。

で、新しい名前は「ヤマドリ式 空想木製玩具」と決まりました。作品も量産する為のデザインは極力避けて、単品で作家的に作る予定です。
 この名前を思いつくのに、3年くらいかかったかな?全く他人にはどうでも良い事ですが、私自身は名前がようやく決まって、とても満足してます。

写真は新旧タイトルロゴと、新しく展開して行く作品イメージのラフスケッチ。こんな感じで作家してみたいです。
春には自宅兼工房も完成してましたが、引っ越しと内装工事などで、まだ工房は整備中ですが、概ね完了してきました。この空間でまた、新しい世界にチャレンジしたいと、思います。

2016年1月26日火曜日

ボール盤バイスの大中小

 ホームセンターでも売られてる廉価版でミニサイズのクイックバイス。口板を取り付けてからは使い勝手が良くなって、小物の加工用に使ってます。
 例えばこんなサイズの材の穴あけ加工など、手で持ってても出来ますが、何かの拍子に手から離れて材がドリルごと高速回転する時がある。そうなると当然、手を怪我したり、火傷したりする。

私がこれまで経験した怪我の原因の一番が、小物材の穴あけ加工に由来してる。ので、出来るだけバイスを使うように心がけてます。
 その時に、このバイスが丁度良いサイズと軽さなので、重宝してます。このサイズならバイスごと手で保持してやれば、安全に加工出来る。
 ところが最近、安さ故のお約束か、ネジを噛んでる金属歯がすり減って空転し、ネジが効かなくなった。こうなると使えない。買い直そうかと思ったが、他のパーツは使えるし、また口板加工するのも面倒なので、すり減ったパーツを木で作り直してみた。

元の材はアルミか亜鉛の柔らかな合金製。高価なドラムサンダーのネジもそうだったが、一番肝心な所に決まって摩耗しやすい材が使われているのは、何故か?
 自作の材はブナの丸棒。旋盤でサイズに削り、カッターとのこぎりと彫刻刀なんかでコツコツ削ったら、何とか同じような物が出来た。仕上げは椿油を染み込ませて滑りを良くした。もしかしたら、オリジナルの合金より摩耗に強いかもしれない。

組んでみると上手く収まった。あまりキツくネジを締めないほうが、良いかもしれないが、実用に問題はなさそうだ。
 修理終わったミニクイックバイスとオフコ社で買ったクイックバイス。これは取っ手のプラハンドルを外し、鉄のハンドル軸を半分に切ってある(邪魔だったので)。こちらはやや重く大きいので、片手で取り扱うのは少し不便ですが、固定する力はミニバイスより強く安定してます。ボール盤テーブルに直接固定して使うのに適した物です。
こちらは重量がある鉄製バイス。オフコさんで買ったスライドバイスのパーツを使って自作した物で精密作業、重作業用。このようにバイスを大中小(重〜軽)と揃えておくと、便利ですね。

2016年1月20日水曜日

錆びる油

以前に自転車やバイク関連の記事で、防錆にCRCを使うのは良くない、という記事を読んでふと、思い出したというか合点がいった事があった。

自衛隊での銃手入れでは、二種類の油を使ってますが、一つは青いキャップの付いた容器に入った透明な洗浄油。もう一つは赤いキャップの容器に入ったグリス風の手入れ油です。
分解後に、射撃の火薬の煤などを洗浄油付けたウエスや真鍮ブラシで拭き取り、綺麗になった部品に手入れ油を塗り付けたあと、組み立てます。

この、洗浄油が一体何なのかが、昔から謎でした。手入れ油は色や臭いからグリースの一種なのは解りましたが、洗浄油は解りません。「手入れ油を使わずに洗浄油だけで手入れすると錆びるから、必ず最後に手入れ油を塗るように」と教育されましたが、油使って手入れするのに錆びるのは何故?と疑問に感じた物でした。

 その長年の疑問の答えが、CRCの記事でようやく解けました。おそらく、ですが、自衛隊で使ってた洗浄油の成分は、CRCの潤滑油と同じものだったのでしょう。CRCもまた、塗布したままの金属面が錆びてしまう性質があるそうです。
 詳しい事は(面倒なので)書きませんが、金属に付着した汚れやグリースを溶かした後は、CRC自体は揮発してしまう為に、水分を呼び易くしてしまうそうな。なので、自転車などの金属面やチェーンにCRCを使ったまま、グリスを塗らずに放置しておくと余計に錆びてしまうらしい。

つまり、CRCは油汚れの洗浄には最適だけど、防さび剤として使うには注意が必要である、という事だ。
 なので、2年くらい前から機械や工具の仕上げ手入れには、CRCを使わないようにしている。刃物には椿油が安心だし、機械にはミシンオイルかグリース系の物を使っている。
 シリコンは滑りを良くするのに使ってますが、これも部隊での思い出がある。火砲の部品の擦り合わせ部分に、シリコンスプレーを友人が吹き付けた所、すぐに上官に叱られた。

部品同士の滑りが良すぎると、却って射撃精度が落ちるとの事だった。こういう物は、気軽に何にでも吹き付けてしまいがちですが、ちゃんと剤の性質と用法を知る事が大事ですね。
ついでの記事。冬の寒い工房で暖房も使えない環境で作業するのに、安物のヤッケや合羽を着てると便利です。暖かいし、木屑など付着しにくいし、油や塗料などが付着しても惜しくありません。下に電熱服など着てればさらに暖かいです。

格好は悪いですが、この便利さと暖かさはもう捨てられません。