2015年5月24日日曜日

蟲喰い。

お預かりした150年前の骨董品(イギリス製)の修復作業。ブラックウォルナットの虫食いがひどい。ああ・・・どうしようかと途方に暮れながら、取り敢えず研磨後に木固めを塗る。
初めて使う木固め。案外シャブシャブしてて、良く染み込む。有機溶剤臭がキツいので、作業中は活性炭入りのマスクが欠かせません。
塗って、薄め液で表面拭き取って・・・と何回か繰り返すそうです。でもって、ああ・・・このあとどうしようかな。

虫食い以外の木部はかなりしっかりしてます。ウォルナットの底力を垣間見た思いです。でも、虫に食われ易いのね。食われてるのは主に材の白太のところです。柔らかい所が好きなんだな。

さっさと仕上げたいが、中々そういきそうにない・・・どうしようかな。

2015年5月6日水曜日

ナカヤ式射的銃射撃精度向上の参考。

ナカヤ式射的銃の記事補足です。銃自体には満足してるんですが、あまりに弾の軌道が滅茶苦茶すぎます。何とかならないかと考えた末、弾の形状を工夫すれば改善されると思い、幾つか試してみましたら、中々良い結果が得られましたので、ここでご紹介しておきます。以前の記事はここをクリックで参照。

使用するコルク弾はナカヤ製の純正品です。そもそも、その形状からして空気抵抗に対する配慮がありませんから、そこを改善するのが一点。

それから、形状がイビツな円なので、銃口に詰め込む時の「詰め込み抵抗」が銃口内に対して一定でなく、ホップが偏ってかかり易い状況ですから、抵抗の均一化を図るのが一点。
 先ずは、詰め込み抵抗の均一化。コルク弾の裏に、6ミリ系のドリルで深さ7〜8ミリの穴を開ける。銃口に詰め込むより少し先まで穴を開ける事でコルクの反発力を弱め、抵抗の均一化を図るわけです。

ここで注意すべきは、コルク内に無数に空いた入り皮の穴です。深くドリルを入れすぎると、中の穴と繋がって空気が漏れてしまう原因になる。そうなると弾は発射しません。
 次に、弾の先端のエッジを削る。コルクは柔らかすぎて、切る前に欠けてしまったりしますから、良く切れる刃物で慎重に切りましょう。
 形がいびつにならないように、中心に基準となる円を書いておけば作業しやすい。
 カッターであらまし削ったあとは、サンドペーパーで丸くします。左が加工前、右が加工後のコルク弾。
 裏側。穴系は6ミリが一番良いようです。5ミリだと硬過ぎ、7ミリだと柔らか過ぎ。
 コルク素材の入り皮の具合は個体差が激しく、穴あけや削りを入れるうちに、入り皮の隙間が貫通する場合が良くありますから、幾つか使えない物が必ず出来る事は、了承しておいてください。
弾詰めした所。こうやって加工した弾のうちでも、真っすぐに飛ぶのもと、飛ばない物が出てきます。元々の弾の形状や入り皮の個体差が激しいので、致し方ありませんが、三分の一くらいは概ね真っすぐに飛ぶ様になると、思う。

その内の更に具合のいい物になれば、約8メートルの飛距離のうち、3〜4メートル先の直径30センチ円内の集弾性能を、コンスタントに得る事が出来ます。

普通にエアガンの世界で考えれば、全く評価に値しない性能ですが、普通に射的銃の世界で考えれば、驚愕の?性能だと思います。

ただ単に、コルク弾が銃口先を真っすぐに飛んで行く様を見るだけでも、感動するものです。

ただし、こうやって作ったマイ・コルク弾を持って射的屋さんに行っても、射たせて貰えないと思いますし、そんな無粋な事は是非控えていただこうと、思います。