2009年11月8日日曜日

天幕野営必携

キャンプです。普段は土日の忙しい身ですが、今回は休みがとれましたので、土曜日の晩から、キャンプ場に出かけました。場所は車で、松山市内から1時間ちょっとの所にあります、久万高原町の千本高原キャンプ場です。

深夜に車輌ごと、陣地侵入しましてから、ランタンの明かりの下で、天幕設営を行いました。
で、その晩はそのまま就寝。設営中は気が付きませんでしたが、一夜明けてみれば、紅葉の美しい景色に囲まれてました。

後から聞けば、先週の久万高原は、薄氷の張るような寒さだったそうですが、この日曜日は暖かく、キャンプにはうってつけの日和でした。

あまり遠出しない家族ですが、簡単なキャンプは年に数回は行ってます。テントはモンベル社のムーンライト3人用。設営も簡単ですが、何より形と色が気に入ってます。世界一美しいテント・・・かな?

雨天に備えて、テントの周囲に排水溝を掘ったりする指導がされる場合もありますが、設営地の周囲に平地が多ければ(大抵のキャンプ場はそうですが)、排水溝の構築は却ってテントの周囲に水を呼び、逆効果です。何もしないほうが、賢明です。頑張って掘る程、水難に合うのは必須です。・・・な経験を、した事があります。

雨水がテントに流れ来るような、傾斜があれば、そこから水の流れを他所に誘導する水路を掘ってやるなどの対策は、必要でしょう。
少しばかり土を掘り返して、炊事壕の構築。壕は浅く簡易にし、丸太をもって飯盒支柱の土台とします。掘り出した土は奥側に積み上げます。ここは、風の向きが良く変わるので、あまり風向きは気にしません。

主な薪は、工房の作業で出た杉やパイン材の端材です。着火の際は、キャンプ場で集めた小枝を使います。娘の髪の毛が、危ないですね。この後すぐ、結わえさせました。
炊きあがった飯盒メシ3合分。飯盒メシを失敗しないコツは、コメをといだ後の、水に浸す時間にあります。炊飯器では、30分浸せば良いですが、飯盒では最低1時間は浸したほうが、良いですね。2〜3時間でも、構いません。炊く前にしっかりふやかしたほうが、結果焦げたり、芯が残ったり、し難いです。・・・と、私は思います。
今回は、妻子がマシュマロ焼きにハマってました。バーベキューで残った炭火で、マシュマロに焦げ目を付けて、食べるそうです。私も一口いただきました。暖かいアイスクリームみたいな味。表面はカリッとして、中はドロっと。面白いっちゃあぁ、面白いかな。

アメリカでは、これがバーベキューの定番だそうだ、と、ラジオ英会話教室で情報仕入れたらしい、娘が云ってました。・・・本当かどうか知りません。
構築した炊事壕は、元の通りの大地に戻しておきます。ここで薪を焚いたなんて、これっぽっちも解らないように、します。その為には、壕を掘る時に、表土の植生を幾つかのブロックに切り分け、シャベルですくい取って、他所に保管しておきます。

焚き火のあと、水をかけて消火したらば、土を埋め戻し、表土のブロックを被せてやります。仕上げに上から、落ち葉などかけてやれば、最新鋭の偵察ヘリが低空で侵入して来ても、もう見た目では解りません。

偵察ヘリが来なくても、原状復帰してやれば、後の人が心地良く使えますね。キャンプ場の焚き火跡の、黒い燃えさしの散らかった跡は、興ざめする物です。

2009年11月6日金曜日

里芋の葉

卓上式ベルトサンダーを自作したのがきっかけで、機械配置が変わりました。小型のバンドソウ2種を隣接して配置しましたが、これが非常に都合良いです。

手前のグリズリー社製のバンドソウは、曲線カット専用で、パーツの切り出しに使いますが、奥の銀色の藤原産業製は、ベルトサンダーを装着してますので、カットしたパーツの研削を、移動せずに直ぐに行える訳です。集塵は掃除機ホースを隣に付け替えるだけ。照明も兼用で使ってます。

始めっから、こうすれば良かったのだけど、これだってまた、機械が増えれば、配置が変わる可能性はある。

ベルトサンダーは機械ごと、やや前のめりに、傾けています。これは材に付けたケガキ線が、照明で良く見えるようにする為です。角度によって線の見え方が違ってきますが、成るべく見え易い角度を探しながら、研削するのは、加工の正確さもさる事ながら、眼の健康の為にも、必要ですね。
目玉を、円定規使ってニードルでケガキ線いれて、バンドソウで大まかにカットして、銀色のベルトサンダで研削します。これは作業途中の写真。

どの辺りまで研削するかと云えば、ケガキ線の中間あたりを研削します。外側だと、穴に入らない場合があり、内側だと隙間が大きく見えたりします。
ケガキ線の中間あたりが、緩すぎず、キツ過ぎず、打ち込む穴に、心地良い抵抗で入ってくれます。

今日は、ベランダで育ててた里芋の、収穫を行いました。プランター栽培ですが、結構取れるものです。不作の時もあったけど、今年は豊作でした。

もっとも、収穫が目的で育ててる訳ではなく、あの大きな葉っぱが大好きで、観葉植物として毎年植えてるわけです。で、腰の高さほどある、自作した花壇の上に置いて育てると、夏には里芋の葉っぱのトンネルが出来て、それはそれは、楽しゅうございます。

日本での里芋は、稲作文化伝来以前から、主食として活用されて来た植物だそうで、稲作にまつわる行事の中にも、里芋文化由来の物が、多くあるようです。そんな事を知ったのは、大学時代に知った、照葉樹林文化に関する文献からですが、それ自体は授業で習った訳でなく、友人の本棚に入ってた本から知った訳です。その友人は、卒業前に突然死して、その本は今も私の本棚に収まってます。

大学中退してからは、体中に葉っぱを付けて、自分が森と同化する仕事もしたりして、そういう時は本当に楽しゅうございました。

子供の頃は、ツツジの鉢植えの手入れするのが好きな、オヤジ趣味な子供でしたが、これも花はどうでもよくって、春先の青々とした葉っぱが何より好きでした。小さな葉っぱが密集した森の茂みのように、生えてますから、森のミニチュアみたいな姿も、好きな理由でした。

日本の稲作以前、つまり、神代の時代のそのまた昔の、深く暗く生い茂った森の環境に似合う食用植物ならば、サラリとした稲穂ではなく、泥臭い里芋のほうが、やはりよく似合う。原始の森の、食べられる化石かもしれない。

2009年11月3日火曜日

ハエ叩き

今、こんなの作ってます。名前はまだ未定。色んな形を考えてはみるけれど、結局はこういった涙滴型の車に戻ってしまいます。涙滴型は木の玩具として、理想的な形の一つと云って、良いかもしれませんね。
バンドソウでカットしたパーツの切り口のカエリ(バリ)を、軸付きドラムサンダーで軽く削って除去してます。こんな仕事は、板に貼ったペーパー使って、手で作業してもいいのだけれど、数が多くなると、手作業も煩わしい。機械でするなら、ボール盤利用のこれがいいです。

切り口のカエリを残してサンディングすると、材が定盤上で浮いて、サンディング面に対して斜めに当たってしまうので、宜しく有りません。面倒ですが、こういう作業もこまめにしたほうが、結局は後の作業が楽になる。
一旦はテーブル式にした、プロクソン社のベルトサンダーですが、こんな小型の機械でさえ、置き場所に困ったゆえに、テーブル部分を分解されて、上向きに設置されてます。でもって、丸棒のエッジ研磨に使いますが、同じくプロクソン社製の小型テーブルソウを同時に稼働して、削ってはカットし、の繰り返しを行います。

カットされた丸棒は、回転するノコ刃に弾かれて、何と!自動的に手前のケースに落ちてくれます。なので削り、切断、回収が、ほぼ同時進行ですすみます。今日試しに計ってみた所、ダボ用に使う4㍉径の丸棒長さ7㍉で16個、削ってカットし終わった時間が50秒ほどでした。一個あたり大体、3秒ですね。

ところで、自衛隊の射撃では、射手の横にもう一人、大きなハエ叩きのような金網持った隊員が控えてて、射手が撃つ弾の空薬莢の、銃から飛び出してくるのを受け止めて、下に落とします。これが中々、銃を撃つより緊張するもので、ございます。

受け止め損ねると、空薬莢はヒュ〜ンとあらぬ所へ飛んで行って、後で探すのに、苦労するはめになります。見つからない時は、どうするかと云えば、見つかるまで、這いつくばって、探すのでございます。こんな事して空薬莢回収するのも、勿体ない精神が旺盛な自衛隊ならではで、ございます。

私のダボも、時々あらぬ方向に飛んで行きますが、そんな時はチマチマ探したりせず、さっさと余分の丸棒をカットします。そういう時はなんとなく、アメリカンで、リッチな気分です。

2009年10月29日木曜日

スカーフ

ユタカ社製ベルトサンダーの継ぎ手部分。他ではあまり見ない継ぎ手ですが、これは「はめ合わせ継ぎ」と云うそうです。ちなみに普段目にする直線的に斜めカットされた両端の継ぎ手は、「斜め平継ぎ」というそうです。今、手元に「図でわかる木工の基本工作/理工学社刊」って本を置いて、見ながら書いてます。

ちなみに、写真のベルトの接着方法は、裏からテープで張り合わせる「重ね継ぎ」の部類に入りますが、一番良いのは「スカーフ継ぎ」というもので、段差が生じないような接合断面のようですが、詳しい説明が本に載ってないので、良く解りません。何故「スカーフ」なのかも解りませんが、スカーフのように薄い継ぎ手って事でしょうか。工業用の本格的な物は、スカーフ継ぎになってるのかも、しれませんね。

段差が有る事で、研磨中振動が生じますが、これも慣れてしまえば、飼い馴らしたライオンみたいに、上手に付き合って行けそうです。
埋木カッターで10㍉の円を刳り貫いてますが、刳り貫いた材が、カッターから離れ易くする為に、綿棒でシリコンオイルを、内側に塗布しているところ。3〜4回毎に塗ってやります。面倒ですが、これをしないともっと面倒な事になります。

こういった先端工具は、高速回転で使用し続けますので、高熱になります。座くりカッターなど、軸も触れないくらいに熱くなる時も、あります。こちらもシリコンオイルを刃先に塗って、焼き付きを少しでも防げればと思うのですが、焼け石に水、程度の効用でしょうか。

関係無いけど、射撃後の銃身もかなり高温になってます。これは主に、弾丸と銃身の摩擦熱が蓄積されたものです。なので銃身内は一定弾数使用すると摩耗し、命中精度が低下します。機関銃に至っては、熱の蓄積速度が数倍大きいので、「銃身が真っ赤に焼けて」なんて表現も頷けます。

一方、排出される薬莢も高温ですが、こちらは火薬の燃焼熱によるものですね。飛び出した薬莢が、袖口の中から入ったりすると、思わず声が出る程、痛熱いです。射撃後の手入れ洗浄を怠ると、すぐサビが出ますし、ススが詰まって作動不良も起こします。なので、撃たないのが一番楽です。

昔の先込め式の銃では、弾丸と銃口内との密着性は低かったでしょうが、火薬が未発達で、一発撃つ毎に、大量の黒い煤が銃口内に付着するのを、ウェス巻いた洗浄棒でゴシゴシ掃除してやらないと、次が撃てないというのも、また厄介なものです。

結局、道具を使う手順の厄介さと、作業の地味さに於いては、戦争も工作も、左程変わらないようです。もっとも映画の中では、何ら厄介な事も無く、バリバリと派手に弾が出ています。
水研ぎが終わりました。これを乾かして、次は塗装です。どんな色に塗りましょうか。

2009年10月28日水曜日

コトコト感

ようやく、玩具製作再開です。今月中にもう一作品作りたいので、上写真の状態まで、一気に5時間程で作りました。一部流用パーツも入ってますが、大体こんな感じで組み上がります。

自作したベルトサンダーの本使用も行いました。ベルトの送り速度が遅いので、材が飛ばされそうなストレスが、あまり感じられないのと、不快な騒音が少ないのが、良い印象でした。
また、240番手という細かな番手ですが、強く押し付けて一気に研磨出来る程の、馬力を実感しました。作業の効率が上がりそうです。

反面、ベルトの継ぎ目の段差からくる、コトコト感が予想したより、大きく感じられました。ベルトはユタカ社製を使ってます。継ぎ目は丁寧な仕上げがされてますから、これは機械の構造的な問題かもしれない。のほほんさんのサイトで、ベルトの継ぎ目を研磨処理されてる記事が有りましたが、それをすると幾らかは改善するかもしれません。まぁ、今の所作業に支障をきたす程の振動ではないので、取り敢えずこのまま使おう。

次回は横軸ボール盤使った研磨と、水研ぎ。その後に塗装して、仕上げです。

先日、ベランダの水槽で飼ってるヒブナが1匹、外に跳ね飛んで、死んでいました。水かさを増したのが宜しく無かった。が、大きなのが4匹いて窮屈だったので、弱い子が1匹、外に追い出されたのかもしれません。

死んだヒブナは、プランターに埋めてやりました。庭土の無いのが、こういう時に恨めしいですね。出来れば子供は、庭付きの一軒家で育てるのが、理想と思います。土が目の前にないと、体験出来ない事は、かなり多いのではないかなぁ。

2009年10月26日月曜日

そうなのかぁ

デルタ社製卓上手押しカンナ盤です。私も夢見る木工青年期を過ぎてまして、手押しカンナ盤の「卓上型」に、将来を期待する事は無くなりましたが、据え置き型はもう、室内に納まりきらず、今の身の丈にあった機械として、これを受け入れている次第です。

幸運な事に、私の玩具ではシビアな平面や直角の精度を、要求されませんので、この機械の性能が作品の仕上がりに影響する事は、ありません。

ついでに云えば、私独りの玩具の世界なので、手本も目標も有りませんが、比べられたり、批判されたりも有りませんので、気持ちはとても楽です。
オリジナルのフェンスの、直角を出すのが面倒だったので、それを取り外し、残ったボルト穴を使って、固定フェンスにしました。元々角度を付けた削りなど、この機械ではしませんし。

送り側の定盤の高さ調整も、致しません。0,数㍉で止めてあります。問題は、定盤自体の平面性と、取り付け部分の平坦性で、どちらも宜しく有りませんでした。

あまりお話ししたく無かったのですが、定盤をドラムサンダーで、平面研磨してみました。その後、ガラス板にペーパー貼って、水研ぎしました。結果が良かったか悪かったか、まぁ、どちらとも云えません。磨いて定盤表面がツルツルになったため、材が吸い付いて送れなくなったりもして、定盤の研削痕(ザラザラ)もそれなりに意味があったのかと、知りました。

仕方ないので、受け側にシリコンスプレーして、吸い付きを抑えています。最近は少しは傷でも付いたのか、それほどの吸い付きはありません。

送り定盤と、本体とのネジ取り付け部分に、バネ座金を挟んで締め付けてあります。で、六角レンチで締め付け固定しますが、4カ所の締め付け具合で、受け側の定盤との水平を出してやります。

だって、いくら定盤自体が平面でも、取り付けが、送りと受けで、歪んでいたら、それ以外のどこを調整したって、全く無意味になってしまう。この種の機械としては、ここが一番重要なんですが、定盤を取り外して、本体との接合部分の仕上げを見る限り、どう判断しても、そんな事はこれっぽっちも念頭にない、工作をしてくれてます。

つまり、外観の仕上げや塗装なんかは、どうでも良いから、ここだけはキッチリ、作ってくれやぁと、云いたいのですが、私がメーカー側の管理者なら、この機種でこの価格なら、こんなもんじゃあないかい?って、反論するんだろうな。木工に興味無い、某国の不特定多数の工員が、流れ作業で作るんだから、こんなもんだ。そっかぁ、ぢゃあ仕方がないやぁ・・・ってところで納得しましょ。
送り側から見た所。フェンスと定盤の直角は、ボルトの締め付け加減や、詰め物などで調整出来ますが、フェンス側に強い力が加われば傾きますから、あまり当てにはなりません。

丸棒の2つ付いた角材は、フェンス手前側に開けた穴に入れて使いますが、これは何の為の角材かと云いますと・・・
フェンス基準では、刃口の右側優先で使ってしまいますから、刃物が偏って減ってしまいますので、それを防ぐ為のスペーサーです。上の写真向かって左の細いレールは、材が左に流れて刃口から外れないようにする為の、誘導レール。

ノブの付いた板は、刃口を覆う接触防止カバー。オリジナルの金属製のカバーは、材を送る度にガチンガチンと、大きな金属音をたててうるさく、イライラしては作業に集中出来なかったので、思い切って外しちゃいました。スライドしますが、高さ調整などは出来ません。
角材のスペーサーの刃口付近は、段差を付けて刃物と接触しないようにしてます。刃口のカバーは、高速回転する刃物が、直接眼に入る面積を減らして、心理的なストレスを減らす程度の効果です。本格的な安全対策を望むなら、もっと工夫が必要でしょうね。それこそ、使う幅以外の刃口を、角材のスペーサーの様な物で直接塞いで、更に高さ調整加工な刃口カバーで覆ってやると、良いかもしれませんね。

そんなわけで、この機械の解説はここまで。

2009年10月24日土曜日

あまり紹介したくない

新作の玩具のタイヤ直径が、60㍉の予定なんですが、その幅のブラックチェリーを切らしてしまった。それで、有難い事にお付き合いさせて頂いている、大五木材の高橋さんに連絡を取って、端材を調達して頂きました。基本的にはネットで賄ってる、材と機械ですが、唯一の有機的な繋がりが大五木材さんです。長く木工を続けたいので、この繋がりは私の生命線かもしれません。

上の写真が、今回お安く購入した端材。大小長短色々で、ソリの大きいのもあります。どれも基本的には、もう使い道の少ないサイズですね。捨てられたりも、してるんじゃないでしょうか。私の玩具工作ならむしろ、このサイズから始まります。

安く買えた端材ですが、そのぶん、ひと手間ふた手間、手間が掛かります。製材して厚み出ししないといけませんが、 この作業が中々大変ですね。大変なので、成るべく厚み出しされた既製品をネットで買ったりしてるんですが、今回は自分でしないといけない。
ノコ刃を縦横兼用刃に換えました。普段は、左側のメタボ社製横切り刃を使ってます。取り付け穴の内径が30㍉なので、同じドイツ製でないと、互換性がありません。こういう所は厄介です。厄介ですが、解ってて厄介なので、文句は有りません。右端の丸い磁石の付いた合板は、粉塵漏れを防ぐ隙間カバー。
今回の作業に、どうしても必要なのが、この機械。手押しカンナ盤です。これまで、サイトやブログの中で、この機械を一切紹介してきませんでしたが、それはつまり、あまり紹介したく無い機械だからです。

ご覧の通り、フェンスなど完全に取り払って、自作固定化してますし、定盤もガラス板に貼ったペーパーで磨いたりもしてますし、取り付けネジに、バネ座金咬ませて傾き補正したりと、調整に随分悩まされた機械です。でも、無いと困る、そんな所がちょっと憎たらしい訳です。それに、音がウルサイときている。スピード調整出来るのが救いで、弱運転ならやや騒音も減少します。ですが、耳栓は必需品ですね。

今回のように、精密な削りを要求されない作業なら・・・例えば、子供に大根を擦らせるような・・・狭い作業場でも使えて重宝です。重宝ですが、普段は高い所に仕舞ってあるので、それを出し入れするのがまた、一苦労。とにかく出来れば、眼に入れたく無い機械です。
板をバンドソウで切り割って、手押しカンナ盤で裏表削り、ルーターテーブルで直角出して、テーブルソウで概ね厚み出し、しました。普段は厚み20㍉でタイヤの材料にしてますので、テーブルソウで縦切りするのに、厚み21㍉前後で切ってます。真ん中のかたまりが、21㍉で厚み出した材。このあとは、ドラムサンダーで仕上げの厚み出し。私は自動カンナは持ってません。

荒材では、これは本当に使えるのかしらん?って思いますが、削ってやると、奇麗なチェリーの木肌が現れます。チェリーに限らず、木はみんなそうなんですが。里芋の、皮を剥いた時の感動と、ちょっと、似てますね。

2009年10月22日木曜日

卓上ベルトサンダーを作る!巻之三

卓上ベルトサンダー、完成致しました。総合出力750W、2モーター式。機械重量約70kg。ベルトサイズ幅130㍉、長さ1220㍉。有効研削面長さ約300㍉、高さ約100㍉。諸元は充分です。上写真は、長物加工のサイズ限界の無い様子を、角材使って示してます。下の土台テーブルに、当たりそうで当たりません。先回も書きましたが、上の加工テーブルが傾いてますから、材が跳ね飛びませんし、有効研削面が偏りにくいので、広く長い面も、比較的均一に削れます。

今は120番手のサンディングベルト付けてますが、実際の作業では、240番手専用に使います。部品の成型研削の最終加工に使う機械です。仕上げの研磨は横軸ボール盤使って、ドラムで研磨します。
ベルト調整装置も、下付きだった摘みを外し、上から調整出来るように自作した。ので、ベルトに指が接触する恐れが少なくなった。また、フェンス裏面にもグラファイトシート貼った下駄歯を付けて、ベルトを支えるようにしたので、ベルトのブレが低減した。この下駄歯の処置は、ベルトを安定させるのに、とても有効でした。と云うより、それが常識なのかもしれない。
集塵装置です。この黒いカバーは雨樋用品で売られてます、商品名が「集水パッキン」というものです。樋から流れて来た雨水を一旦受けて、下に落とす、あの部分です。それを一部カットして使ってます。しかし何で「パッキン」って名前なのでしょうか?

ともかく、これに洗濯機ホースを付けて、マキタの木工集塵機に接続して使います。幸運にも、集水パッキンのサイズが、スピンドルラバーのサイズとほぼ、ピッタリでした。
こういった機械の集塵は、シロッコファン式の集塵機のほうが宜しいのでしょうが、設置位置の関係上、マキタの集塵機でお茶を濁してます。しかしながら、まあまあの集塵効果を得られてます。集水パッキンのお陰です。

自作した機械には、どっかの機械メーカーのロゴを貼るのが、私の何となくな習慣ですが、今回は使える物が手元に無いので、取り敢えずこのままです。

良く、満足する家を建てるには、3件は建てないと駄目、なんて云われますが、私は卓上ベルトサンダーを、これで4台作ったことになります。で、今のところ満足してます。
機械価格を含めて、軽く10万円を超えてしまいましたが、他の同レベルの既製品と比べても、納得のいく機械になったと思います。

さあ、これでいよいよ、玩具作りも再開です。

2009年10月21日水曜日

卓上ベルトサンダーを作る!巻之二

昔、芝地式を参考に、テーブルソウを3台作りました。3台目になると、サイズも大きくなって、デルタのハイブリットソウ並みのサイズになった。丁度その頃、日立製の手持ち丸鋸に、定盤の平行度微調整装置が付いたお陰で、自作テーブルソウの横切り精度の調整が楽になって、大変有難かった。

自作のテーブルソウは、どれだけ頑張って作っても、一部危険を伴い、切断精度や機械本体の強度に欠ける欠点は有りますが、使い勝手などで、既製品では及ばない利点もあったりした。

さて、今回の自作ベルトサンダーは、どうでしょうか。あまりこれ以上お金かけたく無いけれど、材料を手間をケチると、性能もそれなりに反映されてしまいそうで、怖い。
で、結局材料費に2万円以上かかりました。一番高かったのは、機械を載せるテーブル。もう、テーブルまでは自作もしんどいので、既製品を買った。
ようやく、動力部の主要構造物が完成しました。ベルト裏面に当たる、グラファイトシート(滑り抵抗と発熱を抑える鉛のシート)以外は、ほぼ、木質材料です。有効研磨長は、テーブル上の定規で解るように、約30センチ。高さは最大約10センチ。ベルトの張り調整は、右側の機械本体を動かして行います。
ただ、張っただけでは、使えません。どれほど平行と垂直に注意して作ろうとも、機械自体の歪みやドラムのクセなどが影響して、ベルトが上下にずれ動いて、最悪の場合、スピンドルゴムから抜けたりする。これを微妙に調整するには、作業面と反対側のベルトを、裏から押してやる事で、上下動の調整が利く事が、解った。

解った・・・って云っても、解る前はそりゃあ、不安にもなりました。ここまで手間とお金をかけておきながら、ベルトが不安定で使えません、じゃあ泣く他無い。いつもの「オレって馬鹿・・・」な時間をちょっと過ごしましたが、何とか解決となりました。ウフフ。

理屈は解ったので、何か便利な物は無いかと、小道具ケースをゴソゴソしてましたら、良い物があった。ボッシュのトリマーに付属してたガイド定規。これの部品を表裏逆に付け替えたり、ネジ穴開けたりして、フェンスに取り付けました。
このL字金具を押し出す事で、裏のベルトの張り具合が変化して、微妙な調整が可能になりました。

作動音は、モーターの駆動する音と、ベルトの摺れる音などで、それなりにうるさいですが、耳栓が必要な程ではありません。機械サイズの割には、静かだと思います。
また、1馬力と強力ながら、400メートル毎分という、やや緩いスピードと、テーブルが斜めなため、加工材がベルトの進行方向に、飛ばされるような感覚は、極めて少ないです。
なので、使い勝手は大変良好ではないかと、思います。

後は、集塵装置を取り付けたり、使い勝手の良い細工をしてみたり、で、近日完成予定です。

2009年10月16日金曜日

卓上ベルトサンダーを作る!巻之一

カーブのスピンドルサンダーです。用途別に2台持ってます。持ってるんですが、最近めっきり出番がありません。原因は何より、回転数が1700回転と低い為、迅速な作業が叶わないからです。それにスピンドルの上下動で、軸がやや、ブレます。この程度の機械なら、仕方がないかもしれません。

とにかく、結論から云えば、私の作業に限定して云えば、ドラム研磨の作業性は、高馬力のボール盤を使ったほうが、遥かに良い、と云う事です。

そんな事に、今更気付いてどうするんだ!って話ですね、全く。

すると不遜にも、何となくこれが邪魔になってきて、この機械のスペースに、高馬力の卓上式ベルトサンダーなど置けたら、良かろうなぁって考えてましたら、ふと思いついた。
この2台のスピンドルサンダーを、ベルトサンダーに作り替えれば、いいやん!

馬力は375Wですが、2台同時稼動すれば、理想だった1馬力になるし。重量も1台づつなら36キログラムで、1人で抱えられる。

モーターは1700回転毎分と遅くとも、スピンドル径を他社別売りの76㍉にすれば、ベルトスピードは約400メートル毎分で、実用速度を出す事が出来る。大型の既製品だと、1000メートル毎分も出るようだけど、あまり早いと材の扱いが難しかったりする。特に私の加工材は小さい物が多いので尚更です。なので、馬力と速度の関係も、これなら数値上は理想の機械を得られます。

実は以前に、小型卓上ボール盤2台使って、それぞれ51㍉のドラムを咬ませて、ベルトサンダーを自作した事が、あるんです。2台共にモーター回して使用しましたが、特に機械的な問題は見られませんでした。ただ、それでも馬力が弱かったので、結局マキタの手持ち式ベルトサンダーを買って、卓上式を作ったんです。

ボール盤利用の最大の利点は、音が静かだった事ですが、このスピンドルサンダーも、ボール盤並みに静かですから、その点も期待出来ます。
自作にあたって、機械的な改造の詳細記事を、サイト内に設けようと思ったけれど、辞めました。理由は、メーカー側は取り扱い説明書で、購入者による分解、修理、そして改造をするなと、警告してますから、あからさまな警告無視な記事は、控えておきます。。それに、これを2台購入して、ベルトサンダーに変えようとする人も、私の他に居ないだろう、と思いましたので。

ただ何かの参考までに、スピンドルの軸固定のヒントなど、写真で紹介しておきます。上の写真は、クランクのアーム外したり、木で作ったスペーサーを差し込んで、ストローク幅の隙間を埋めて固定したり。
最期に、この位置の六角ネジを締め付ければ、スピンドル軸をしっかり固定出来ます。
76㍉径のスピンドルが今は無いので、試しに51㍉のスピンドルで、デルタのベルトサンダーを使って回してみました。電源は両方入れてありますので、合計出力は750W、1馬力です。ベルトサイズに対して、スピンドル径が小さすぎて、やや振動が多く、速度も遅いですが、他に大きな問題も無く、このまま回転し続けてくれました。

今日は、新作玩具の製作に移る予定でしたが、機械工具の製作のほうに、気が入ってしまいました。懸案だったベルトサンダーですから、これで何とか理想の機械工具に仕上がって欲しいです。

改造工作はまだまだ、続く。

2009年10月11日日曜日

スローな砥部動物園

松山市から、車で約30分の所にあります、砥部動物園に行って参りました。連休とあってか、県外ナンバーの車も多く、かなりの賑わい。砥部動物園と云えば、シロクマピースで一躍有名になりましたが、私はそちらは、どちらかと云えば、何て云うか、左程興味もなく、そのせいか今日の園内では、ピースの姿を見ませんでした。

娘のお目当ては爬虫類館のヘビやワニ達でしたが、ちょうど同じ館内で、「スローロリスの握手会」ってのをしてましたので、その行列に並びました。30分は並んだでしょうか。娘の為でなければ、わたしゃあ、こんな長時間?並んだりしませんよ。上の写真は母子でロリスに興じてる所。さて、どちらが娘でしょうか?
スローロリスってのは、こんな顔の小さな猿です。詳しい事は、各々に、検索してお調べ下さいませ。そういえば時々、テレビの動物番組で見ますね。こちらでは、枝に掴まる習性を利用した、お客さん向けのパフォーマンスを、見事にこなしてました。偉いもんです。

以前は同じ場所で、ヘビのタッチ会と出くわして、それまで動物園なんて、どうでもよかった娘が急に、動物園好きになりました。好きになってくれれば、休日のお出かけの目的地が一つ、増えるので、親としては有難い。どちらかと云えば、水族館が大好きな娘ですが、松山市近郊には、水族館は無いので、行くとなれば船に乗って、県外に行かないといけない。
動物の写真も幾つか撮りましたが、何せ柵があったり、遠かったり、小さかったりで、小さなデジカメでは、上手く取れませんね。その点、ゾウとかキリンとかは、撮り易かったです。

私は、子供の頃は、動物園には興味無かったです。行くのは楽しいけれど、別に動物が目的で楽しかった訳じゃあないし。水族館と来た日にゃあ、何が嬉しゅうて、ガラス張りの向こうの魚を、大きなお金払って見なきゃならんのだって、思ってましたが、娘が水族館好きになって、何度か入るようになると、何となく面白いかなぁとは、思えるようになった。何より、娘が好きな場所って事だけで、私には有難い場所です。

私が子供時代に、一番行きたかったのは、戦車や大砲がズラッと並んである軍事博物館とか、古戦場の要塞跡とか、ですけれども、今も昔も、大人はそんな楽しそうな施設を、ちっとも作ってくれませんね。当たり前っちゃあ、当たり前なんだろうけれど。
サイチョウの写真。わきたさんの、パプアシワコブサイチョウではありませんが、サイチョウです。ヤマドリを名乗り出してから、何となく鳥に気が入ってしまいます。

今回の動物園は、連休中とあって、小さな子供を持つ家族連れと、カップルさんが、多う御座いましたが、皆さん何となく身なりがキラビヤカというか、派手というか、な方が多く、それほど不景気な感じを受けませんでした。それとも、景気の悪い家庭は、動物園どころでは無いのかも、しれない。

それから今更何をって、事でしょうけれど、何時の間にか、男性のシャツの裾を、ズボンに入れないのが、だらしなく無くなって、むしろそっちが当たり前になりました。
シャツの裾を、ズボンに入れてたのは、明らかに60代以上の方と、飼育員さんと、私だけでした。

皆さん、お腹は冷えないのでしょうか?

2009年10月8日木曜日

玩具の道は、円の道

4、5、6日ときて、7日に完成、発表としたかったけど、夕食後、服のママ寝てしまって、朝まで起きられなかった。これはこれで、身体が要求してる事なので、あまりクヨクヨしない。
直径15㍉までの円は、自作の円定規使ってニードルでケビいて、ベルトサンダーにかけて手作業で研削します。それ以下は、ちょっと苦しいです。

自作定規は、座くりカッターで刳り貫いた物ですから、加工穴そのままのサイズでケビけます。座くり用のカッターで開けた穴径と、円カッターで刳り貫いた円材の径は、数字が同じでも実際の径は微妙にズレてますから、かなり隙間が出来たりします。

手で研削すれば、写真のように、ややキツめ、木槌で叩いてやっと入るくらいのサイズが、作れます。なので、結局手で円材を削り出したほうが無難だったりする。もっとも、必要とする精度は作業によって違いますから、円カッターがイケナイ訳では、ありませんね。
こちらは、穴埋めダボ用のカッターで刳り貫いた、10㍉の円のエッジ加工をしている所。自作治具に円材を挟んで固定して、ソフトディスクサンダーにかけて、エッジを手早く加工します。丸棒で挟んだ材を、ディスクに斜めに当てて、クルッと回すだけです。写真は、薄板を切り込みに差して広げ、材を取り出してる所。

家具工作などでは、材の平面や直角の精度を如何に出すかが、作品制作の大きな課題の一つのようですが、私の玩具では、必要な、様々なサイズの円形を、如何に手早く、正確に作れるか、が大きな課題の一つです。
ボール盤のハンドル部分を改造して、ブランコ式の脚レバー?にも出来ますが、それを使って、両手で材を保持して、穴開けをしている所。(写真はタイマー使って撮った。)脚を下げると紐が引っ張られて、ハンドル部が回転し、刃物が下に降ります。5〜6センチ深さくらいの加工なら、問題なく使えます。

両手が使えますから、しっかりとした材の固定が出来ます。場合によっては、手の保持は危険を伴い、バイス固定が必須の時もあるでしょうが、私の作業では、概ね手の保持で充分です。
「ヤマドリ7」出来ました。今回は尾翼のみ、ブログでお披露目。もし、全身見たい方がいらっしゃいましたら、こちらへどうぞ。

わたしは、こういうスタイルは大好きで、自分で作ってこう云うのも、何ですが、とても格好いいと思います。

2009年10月5日月曜日

サンドイッチタイヤ

今回のタイヤは、黒檀を挟んだ、サンドイッチタイヤ?にします。玩具を作り始めの頃には、良く作ってましたが、高価な黒檀を随分消費しますので、最近はほとんど作りませんが、好きなデザインでは、あります。

以前は、マホガニーで挟んでましたが、今回はブラックチェリーで挟みます。先ずは製材。チェリー材を挽き割って、黒檀共々、ドラムサンダーに通して平面出します。(上写真)
瞬間接着剤で、貼り合わせ、圧着後、セッターな雰囲気箱にしばらく入れて、接着剤の硬化を促進します。硬化したらば、デバイダーでケガキます。(上写真)こうやってみれば、無駄になる黒檀の面積が、結構あるものです。瞬間接着剤も、かなり使いますので、金喰い虫なタイヤです。
セッターな時間が流れる間に、カリン材でホイールを作ります。これは直径24㍉の円定規でけがいて、切り出し、削ってる所。本来は両手使ってますが、右手にカメラ持ってるので、左手だけです。

先日から、作業中の眼の健康保全を考えてますが、今回試した所では、先ずはしっかりケガキ線を注視して、最初の一点をきっちり削った後は、焦点をボカシて、線を見るより、円を感じるようなイメージで、材を送ってみました。

ジリジリと眉間にシワ寄せて、睨みながら削っても、そうキッチリと正確に削れる物でもありませんので、その辺は割り切って作業しても、結果は左程変わりませんで、ならば暫くはこのやり方を続けてみようと、思いました。それに何となく、名人みたいで嬉しい。
いきなり完成の写真。ミネラルオイル塗ったばかりで、ツヤツヤです。このデザインは、もう少し大きめのタイヤで使ったほうが、効果的ではありまする。

さて、ここ松山でも、秋祭りが間近になって参りました。が、日本各地で盛り上がる神輿の行事、それぞれの神輿に鎮座し、祀られていると、建前上云われてる、神様の名前と基本的な由来を理解した上で、参加し、見学されている方は、一体どれほどいらっしゃるでしょうか?

例えば、コンサートで熱狂的に声援を送ってるアイドルの、名前を聞かれて答えられないファンは考えられませんが、祭りでは世代に関係無く、それが全く当たり前に通ってしまいますね。

これほど、全国各地で盛大に祀られながら、しかしそれぞれが、肝心の神様の名前さえ、知らずに済んでしまう事の意味を考えれば、多く「伝統的」と名のつく日本文化や信仰の、神髄とされる部分にも、実は大きな変化や勘違い、由来の後付け、歴史の浅さやイメージの刷り込み、などが混在して有ると思ってます。むしろそちらのほうが、多いのではなかろうか。

私自身は、それで済んでしまう社会のほうが、好きなんですが、しかし「伝統」と云う言葉には、用心してかかろうと、常々思ってます。

2009年10月1日木曜日

ヤマドリ文太

工房の名前を考える時に、自分の名前から何か、使いたいと思って、私の名前で特徴的な漢字の「嶋」の字を分解して、山と鳥で、「ヤマドリ」工房としました。ので、実際の鳥とは何の関係もありませんが、鳥を飼ってる事は、飼ってます。

私の娘が小さい頃に、鳥を飼いたいと云いましたので、文鳥のつがいを飼いました。娘は、本当は恐竜を飼いたかったのですが、恐竜はちょっと、ペットショップでは売ってなかったので、恐竜の子孫と最近噂されてる、鳥に落ち着いた訳です。

そんな動機だったので、娘の、鳥への興味は直ぐに薄れてしまったけれど、親のほうが夢中になってしまった。私は子供時代に、雀を飼った事があります。もっとも、雀は野鳥で飼っちゃいけないんですが、飼ってたネコが銜えて帰って、一度鬼籍に入った雀でしたので、まぁ見逃して下さい。その雀は飛べなかったので、良くカゴから出して一緒に遊んでやりました。そういう思い出はありますので、鳥は元から嫌いでは、ありませんね。

でも、野鳥観察したりとか、鳥の名を覚えたりとかまでは、興味はありません。無いけれど、飼ってる鳥が、文鳥って事くらいは、知ってます。
もともと、つがいで飼ってましたが、今春、メスの文ちゃんが死んでしまって、今はこの、オスの文太君独りです。いつも喧嘩ばかりしてた2羽ですが、伴侶が居なくなって、独りになると流石に寂しかったのか、数日間はピーピーと、一日中鳴き続けてたのが、哀れでした。

文鳥(鳥)は、眼に表情があって、色々語りかけてくるように、感じます。腹減った!とか、これ怖い!とか、何これ!とか、つかれた〜、とか、云ってるようです。感情があるように思え、賢そうなんですが、やっぱり鳥なりに馬鹿なところもあって、その辺が何とも可笑しく可愛いですね。
文太は一羽になってから、新しい遊びに夢中になりました。こうやってカゴに貼り付いてる所に、私が手を出して触ろうとすると、サッと止まり木に戻ります。私が背を向けて離れようとするとまた、カゴに貼り付いて、挑発してきます。鳥と人間とで互いにフェイントを掛け合ったりして、中々真剣でハードな遊びです。

で、暇になると、こうやって貼り付いて、私がかまってやるのを待ってます。可愛いけれど、人間様には色々と事情があって、鳥の為だけに、貴重な時間と体力を、使ってやる訳にもいけません。でも一度飼い主になった以上、この鳥の幸福が、私らの心掛けにかかってると思うと、小さいけれど大事な家族の一員として、可愛がってやらねばなりませんね。

2009年9月28日月曜日

列外1、事故1、その他異常なし

型とパーツを組み合わせて、完成予想図作ってみたりして、こういう事やってるときが、一番楽しいかも。プラモデルもそうだけど、製作中盤に入るとつい、途中の部品を組み合わせて、完成の姿を先読みしてしまうのだけれど、あんまりやりすぎると飽きて来て、完成に至らなかったりするもんだ。
今回は、タイヤの仕上げ研磨の時間を計りました。ボール盤にくわえた8㍉丸棒に、タイヤをセットして回転研磨。17個で約42分。1個あたり約2分半。研磨材は180番手から始めて、220,320,400,600,800,1000と、7種類使い分けするので、結構時間も掛かります。途中どれか抜かすと、研磨傷が残ってしまうもんです。それなら始めから、仕上げ研磨などしないほうが、まだ賢い。
時間短縮なんて云うならば、余分な個数まで作らなきゃ良いのにって、思うんですが、さにあらずで、今回も結果的に余分を作って助かりました。写真のタイヤにカリンの薄板で作ったホイールを埋め込みましたら、サイズがやや大きすぎたか、叩き込んだ拍子にひび割れが入ってしまった。ちょうど写真真ん中あたりに、亀裂がみられますね。

「あ・・」って声も出て、どうにも認めたく無い数秒間の後、「あ〜あ・・」って認めてしまうのが、なんとも悔しい。でも今回は余分を1個作ってたので、作業の中断も無く、進める事が出来た。逆に、余分作って事故も無く、本当に余ってしまうと、それはそれで寂しかったりする。

ホイール(今回は直径27㍉)のカリンも、円定規使ってニードルでけがいて、ケガキ線に沿って研削成型しますが、埋め込む穴径より、気持ちキツめに削り出します。接着は瞬間接着剤でするものの、それだけでは心もとないので、穴にキツく埋め込む事で、剥離を防ぎます。

その場合はやはり、刃物工具で切り抜く円よりも、手作業で削り出す円のほうが、理想のサイズを得られますが、時々はこんな風に失敗もします。