2011年12月30日金曜日

ヤマドリ警備隊訓練納め

今日はヤマドリ警備隊の訓練納めの日です。隊員Aと連れ立って、松山市街を駆け足パトロールした後は、公園で今年最後の訓練を行いました。
 先ずは双眼鏡を使った天体観測訓練。隊員Aの天体知識は偏りが有りすぎて、実地の観測体験がもっと必要なようです。(かく云う隊長は、月と金星しか解らん)

怪しい月の光に照らされながら、空を仰いでずっと双眼鏡を手放さない、隊員Aの姿。しかしそのうち、ビルの看板の文字を読み出した。「エメラルドなんとか・・・」「エメラルドマウンテンか?」「あ、そう、エメマン。」・・・そんな事はどうでもヨロシイ。
 引き続き、対刃防護訓練を行いました。訓練用ナイフを構える怪しい姿の隊員A。慣れてないから、ポーズがガチガチです。

最初に隊長の手荷物検査から始めて、次いで隊長のボディチェック。そこで、左足首に隠しておいた訓練用ナイフを、隊員Aが見付けた。

前回は始めてだったので、隊員Aは見逃してましたが、今回はちゃんと見付けました。そこから、それぞれ攻防交代しながら、ナイフから逃れる体捌きを訓練します。
 後ろに下がるな、両手で捌け、の2つを注意して、あとは身体が動くままに動かせてやります。こう来たら、こう動いて・・・なんて事は一切教えない。

普段教えてる身体の使い方と同じで、これが棒だろうが拳だろうが、同じように動いて、さばいて逃げるように指導する。

刃物を目にすると、心理的に身体がすくみますね。相手が手に何か持ってるのと、持ってないのとでは、緊張感が大きく変わってきますが、それでも、どちらの場合も同じように自分の身体を扱えば、決して絶望的な状況ではない事が、身体で解れば、いざという時に落ち着いた判断も出来るのではないかと、思う。
これが訓練用のナイフ。昔、刃物護身術を研究してた頃に自作したもの。本体は薄いアルミ板なので、力が加わると容易に曲がって、万が一の怪我も防げます。今はネットなんかで、ゴム製の物も買えるようですね。

勢い、こう云う訓練は派手な動きが主体になりがちですが、実際必要とされるのは、かなり消極的な対処法かもしれませんし、殊に日常であれば、相手をねじ伏せたり、投げ飛ばしたりするような技術は必要とされず、穏便に危機から脱するソフトな対処法が、現実的だと思う。

ただ単にこうやって身体動かしてるだけでも、汗をかいて、コミュニケーションも取れて、楽しく運動する事が出来ます。学校の授業でこう云うのが有れば、体育が好きになったのだろうけどなぁ・・・すればいいのになぁ。

貼り合わせバイス

 貼り合わせ用のバイスを作った。といっても、台を作って取り付けを水平にして、口幅を広くしただけですが、これで格段に便利に使える。
口幅は約30センチ、奥行き約11センチ。バイスはナベヤの木工バイス。以前に、トグルクランプで貼り合わせ器具を作りましたけど、幅の小さな物は、こちらのほうが迅速に作業出来て、締める力も大きかろう。
試しに何か挟んでみた写真。口板の端の方は、更にクランプで挟んで加圧すれば、満遍なく圧着出来そうです。

更にこれを、一つの台に、向かい合わせでバイスを2つセットすれば、幅広材も対応可能になるな、と思った次第です。

広葉樹の薄板合板、自作治具の研究は、来年の大きな課題として取り組みたい。

2011年12月27日火曜日

コガミ


味には酸味、甘味、辛味、苦味と、旨味の五種類があるそうで、旨味の成分の代表は、昆布だしなどのグルタミン酸が有名ですが、旨味の中にはもう一つの隠れた味覚があって、それはコガミ(焦味)と呼ばれています。

コガミの成分は、コガリ(焦利)と呼ばれて、味の成分が過度の加熱によって、コガリに変化します。コガリの代表的な物としては、醤油コガリ、米コガリ、小麦コガリ、魚コガリ、肉コガリなどがあります。

例えば、少しお焦げの付いたご飯や、カリカリに焼いたパンが美味しいのは、旨味の一部がコガミに変化した事によるものです。

炭焼きなどで、醤油を付けながら焼くと美味しいのは、醤油コガリが出来るからですし、また、魚の皮なども、焼き目が入った方が美味しいのは、その為です。

コガリを粉末にして、調味料とした物は、コガリ粉と呼ばれていて、お焦げの美味しさが、簡単に味わえます。

コガミ、コガリの言葉の用法としては、「この焼きおにぎり、良いコガミ加減だね。」「まだ、この火加減ではコガミが足りない」とか、「オヤジさん、この出汁、いいコガリを使ったね。」「ウチのコガリは、使ってる醤油が違うんでぇ。」などがあります。

・・・・・・・・・な〜んて事は、ありませんね、ウソです。
ウソですが、我が家では時々この言葉を使って、妻と会話してますから、ヤマドリ一家だけの味の世界でした。

2011年12月24日土曜日

冬の警衛と防寒パーカー

土曜日の夕方、雨もパラパラ降ってきたら、これはもう、夜間山岳機動訓練をせねばなりますまい。

仕事終えて、急ぎ帰って身支度整えて、雨装備で出発する頃にはしかし、雨雲もすっかり流れて行き、星がチラホラ見えてましたが、そのまま訓練を行いました。
 山頂のお城に襲いかかる、乱暴者の巨人が一人。背中のリュックには、4kgの水入りペットボトルが入ってます。
 砂山円錐流身体操法の極意、竹の杖を利用した山歩きの技法。以前、隊員Aに教えてたのを、覚えてたらしくて、ちゃんと使いこなしてました。

杖を下腹に当てて、横に開いて持ち、手首の巻き込みと骨盤の連動を使って、足を送ります。
 隊長の模範演技。これは下りの場面。手の甲を内側に巻き込む感じで手首を曲げ、骨盤に連動すると、骨盤は前に倒れて、腰椎は後ろに反ります。

すると、重心は後ろに傾く事で、坂を降りるのに、前につんのめるのを防ぎ、身体が安定する。つまり、前から誰かに支えられてる感じです。
これは登りの場面。手首を内側に巻き込む感じで曲げ、腰に連動して骨盤を後ろに倒すと、後ろからお尻を支えられている、感じになります。

それぞれ、足の付け根に当ててる杖が、横軸の基準になりますから、この杖を下腹にしっかり当てる事が、肝要です。
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写真の隊長の着ているのは、自衛隊の旧型の防寒パーカーです。おそらくレア物です。

積雪時には裏表返して、白の生地で使います。これは、雪の多い北の部隊の装備品だったろうと思います。なので、私が勤務した西の部隊では、個人支給されませんでしたが、駐屯地の警衛所には数着装備されてて、冬の警衛勤務時には、動哨(歩いて駐屯地内を警備する)勤務者に限り、支給されてましたので、私も何度か袖を通す事が出来た。

このパーカーこそ、私が現役時代に、唯一、素晴らしいと感じた被服装備でした。生地が二重になってるので暖かいし、肌触りも、自衛隊の被服にしては、心地良い。色も落ち着いた感じのOD色で、ヘルメットも入る大きめのフードも格好良く、中々の物です。

自衛隊のくせに、こんな心地良い服を着て良い物だろうかと、勘ぐってしまった。なので、冬の警衛勤務は、これを着られるので楽しみだった。

とは云え、民間の服と比べれば、別に特別どうという程の、物でもないのですが、それだけ昔の自衛隊の被服の大半は、着心地が大雑把だったわけです。

2011年12月23日金曜日

魔法の材料

フヂちゃん46話に更新しました。「魔法の材料」です。ココをクリックで見れます。
最近はダラダラした話しになってますので、ちょっとアクセントを、つけてみました。

2011年12月18日日曜日

久し振り

久し振りに、フヂちゃんを更新しました(45話:話落ち葉の滝)。どうしても見てみたい方は、右隅のバナーか、ココをクリックして下さい。

一月以上、間が空いてしまいましたが、もう気にしません。相変わらず、何のドラマも展開せずに、進んでます。久し振りすぎて、キャラクターの顔も忘れたので、みんな小さいです。

漫画みたいに、コマ割りの画面で描けば、漫画みたいなテンポで進めるんですが、挿絵風な絵ですから、中々ドラマチックに進まない、なんて言い訳も書いておきます。

2011年12月17日土曜日

追撃戦終えてオヤツ

仕事終わってすぐ、山岳機動訓練する事にして、家に帰って隊員Aに伝えた。今回は、2リットルの水入りペットボトルを各自2本、リュックに入れて背負う事にした。ので、自衛隊の64式旧小銃とほぼ、同じ重さの約4kgです。

寒さ対策に、それぞれに着込んでから、急ぎ家を出ましたが、もう外は真っ暗になっていました。いつものように無灯火で、山の裏道を進んで行きます。

荷物は重く無いかと、隊員Aに訪ねましたらば、毎日背負ってる中学校の背負いカバンほどには、重く無いなんて答えてる。ああ、そうか、学校のカバンは重いよなぁ、大変だねぇ毎日、なんて、納得する隊長。

登って下って登って、約1時間も歩いた頃に、状況を入れてみた。杖の竹で地面を打って、発砲音を数発。

「発砲音、地面に伏せろ!」ってな感じで、隊員Aには、上り坂路の脇の土手に、隠れ伏せさせる。「伏せたら直ぐに、匍匐で場所移動!」と命じると、お尻を突き出してヒョコヒョコと、可笑しな格好で匍匐してるので、竹の杖の先を振って、隊員Aの頭の上に弾道を作りながら、「ペッタリ地面にくっつかないと、弾が当たるぞ〜!」と、楽しそうな隊長。

「不審者は発砲をやめて、逃走中!」と、状況が変わり、「ヤマドリ警備隊は、これより追撃戦に移る!」として、坂道を二人で駆け上がった。「急がないと、敵は逃げるぞ〜!」

ところが、隊長の方が直ぐに息切れして、追撃戦は頓挫してしまった。仕方が無いので、警備隊は小休止し、簡易オヤツで栄養補給を行った。
追撃戦に頓挫して、意気消沈しながら食事中の隊員A。

それにしても、「何でこんな事しなきゃ、なんねぇんだよ〜」とか、「かったるいから、行きたくねぇよ〜」とか、そういうセリフを、アナタは何故云わないのか?と、隊員Aに訪ねましたら、「別に不満は無いし、そういう乱暴な言葉は、使いたく無い」そうな。

「それは良いお心掛けじゃ」と、感心する隊長。「良い躾をされたアナタのお父上は、さぞやご立派な方なのでしょうなぁ。」と、隊員Aの父親を誉めてやったら、「うん。」なんて云ってた(笑)。

最近は、娘を全力で叱りつける時もありますが、そう云う時の私の口調は、いつもと違って乱暴で汚いヤクザ言葉に変わるし、敢えて変えている。だから余計に、乱暴な言葉など使いたく無いと、思うのかもしれない。親はある場面では、反面教師の役目も必要かもしれない。

その時は手も出るし、時には足も出る。全力で叱るので当然だ。世の中には、こう云う言葉や暴力も存在し、使われているのだ。私の娘だけには使われない、という甘い世界は無い。いつ何処で、他人から娘に対して、使われるかもしれないので、先ずは私から使ってやるのが、優しさってもんだ。

頭の先から足の先まで全部使って、娘を全否定して叱ってても、娘はとにかく目線を私の目に当てて、逸らすまいとしているのが解るので、そう云う所は偉い。

だから、偉いなぁと思った所は、叱ったあと直ぐに誉めてやると、もう娘はニコニコして、屈託ない表情をしてるのが、実は彼女の方が一枚上手なのかなぁ、なんて思うのです。自分の子供の言動を、直ぐに良い方に解釈してはイケナイのだ(笑)。

2011年12月16日金曜日

研いでやった

 娘の彫刻刀を、研いでやった。

娘は学校の授業で、小箱の彫刻をしている。たぶん、卒業記念用の作品だろう。まだ3割くらいの彫りかけの物を、私に見せに来た。

製作途中の作品を、わざわざ見せにくるのは、ちょっと自信があるからだろうけれど、残念ながら、わざわざ見せてもらうほどの物では無かった。

それに、私の経験から云わせれば、製作途中で人に見せてしまうと、そこで満足して製作意欲が激減する・・・ので、あぁ、娘はきっと、途中で飽きるだろうな、なんて予測する。

彫り跡が荒れてるので、彫刻刀を見せてもらったら、何やら刃先が凸凹だ。小学生の頃から授業で使ってるので、もう切れ味も何も無いらしい。

入門用と銘打たれた道具ほど、初心者に厳しい道具は無い。ここで9割の人間は、自分に才能が無いと思い、その世界を諦める事になる・・・私は娘を哀れに思ったので、優しい父さんは、寒い作業場に降りて行き、彫刻刀を研いでやる事にした。

刃物の研ぎは、家具みたいな物を作ってた昔は、一生懸命してましたが、今は刃物加工がほとんど無いので、滅多にしません。なので相変わらず下手。

今回、ダイヤモンド砥石とキング砥石で平面出したつもりにして、仕上げはフェルト研磨剤で艶だし。彫刻刀なら、平面出てなくても、これで磨けばかなり切れ味がでますから、まぁ良しとしよう。

娘に渡したら、早速使ったらしく、嬉しそうに彫りかけの箱持って来て、また見せびらかされた・・・喜んで頂いて、父さんは嬉しいよ。
 ちょっと前の実験の写真。車軸の耐久試験ですが、ブナの丸棒でも衝撃がかかると、簡単に折れる。つまり、木の玩具は大きく、重くなるほど壊れやすくなる宿命を持つ。
 で、丸棒に穴開けて、ねじ釘を入れて補強してみた。
 結果、折れはしないまでも、曲がってしまう。ただし、何もしないよりは耐久性は増す。
試しに、鉄くぎも入れてみたが、こちらのほうが曲がりやすい。補強で入れるなら、ねじ釘が良さそうだ。

以前も書きましたが、折れないようにする最善の方法は、タイヤと本体との隙間を、可能な限り狭くしてやる事です。そうすると折れる前にタイヤが本体に接触して、衝撃を他に逃してくれます。

加えて、こういう補強も手段の一つかもしれない・・・なんて、色んな実験もコソコソしてます。

2011年12月11日日曜日

月タマゴ

 夜10時半過ぎ、近所の公園に、月食を観に行きました。寒いので、しっかり防寒の備えをして観測地点に向かう、ヤマドリ警備隊の隊員達。
 満月だった月が、だんだん爪の先みたいに、なっていきます。これは10時45分頃。松山では、かなり雲がかかってましたが、時々は、切れた雲の合間から、奇麗な月や星空が見えました。
 椅子に座って、頭上の月を観察する隊員達。写真班員は、月の写真撮影に夢中でした。
 月食中の月の写真。11時半過ぎくらい。オレンジ色になって、卵の黄身みたいでした。

普通の小型のデジカメで、高感度モードで望遠にして撮りましたが、この辺りの画像が精一杯です。
皆既月食になってしまった後は、大して変わらない月の景色に飽きてしまった、隊員A。月以外の星を眺めて、楽しみます。指差す夜空の上には、色んな星座が見えてるみたいです。

で、身体も冷えて来ると、すっかりテンションが下がってしまった、隊員A。「もう帰りたい」というので、帰りました。

隊長は、自衛隊現職時代に欲しくて憧れていた、旧型の自衛隊防寒パーカーを、最近ネットショップで見付けて手に入れたのを、今回初めて着て外出出来たのが、ただそれだけで嬉しかった夜でした。

2011年12月5日月曜日

身体の正面がいい

ボール盤改造の 横軸ドラムサンダー。これは72ミリのドラムにスポンジテープ貼って、ソフトサンダーにしてる。

400番手の布ペーパー巻いて、仕上げ研磨。ドラムの下の方から、両手で持ったタイヤを当てて、研磨してます。

仕上げを待つパーツは、作業正面に積み置かれてます。本業の手仕事でもそうですが、数百数千の手仕事する時は、材料を自分の身体の正面に、まとめて置くのと、置かないのとでは、作業効率が全く違ってきます。

おそらく作業動線とかの違いでしょう。横だと、駄目です。身体捻ったりするのに、余計な時間と体力を使ってしまう。2秒のロスでも、千個で2千秒なら、約30分以上の違いが出て来る・・・そんな事も考えながら、作業してますが、調子が出てくるまでには時間も掛かる。
 タイヤの上の方を、削ったところ。この写真では、違いが解り難かったですね。この作業も、一個あたり1分近くかかってしまう。だから200個なら・・・ああ、もういいや。
上の写真で400番手で、仕上げ研磨と云いながら、あと1回研磨します。ディスクに付けた800番手の不織布サンダーで、超仕上げ研磨・・・ふう。

2011年11月25日金曜日

フェスト小型サンダーのパッド交換

フェスト社製の小型サンダーの、パッド部分のスポンジと、ベルクロ素材を接着してる粘着材が、経年劣化で溶けて剥がれて来たので、パッドごと自作交換する事に、した。

写真向かって右側が、オリジナルの硬質スポンジパッド。写真では見えませんが、反対側の面が、粘着材で溶けてしまってる。

こういった機械工具の、スポンジ類は必ずと云っていいほど、貼り合わせの粘着材で溶けてしまってる。超高品質、超高額なこのフェスト社の製品であっても、末路は同じ路をたどってる。

ので、(この製品自体、もう取り扱いされてないけれど)交換部品は木で作る事にした。ベースには、比較的柔らかいマホガニーを使ってます。

それから下面集塵はやめて、パッドの上から集塵出来る様に、1.5ミリの航空合板を、スペーサーとして貼り合わせてる。
固定ネジの穴以外、フラットになって、平面製の良くなったパッド。ペーパーに穴が要らないので、どの会社の物でも使えて、気分的にも晴れやか。

手持ちサンダーの集塵機能の歴史は新しく、パッド上面の隙間間接方式(造語)から、パッド下面の穴直接方式(造語)へと、進化して行くのですが、今回はそれを再び退化させた事になる。
研磨粉塵を吸い込む、パッドと本体との隙間。これの利点を下に書く。

  1. 写真の状態で、作業台に置ける。(下面式では集塵口が塞がれてしまう)
  2. パッド面の吸塵力で、パッドが材に吸い付く作用が発生し、小さな部材の取り扱いでは、作業性にやや、難が生じるが、これの場合はそれが無く、扱い易い。(大きな材の場合は、逆の評価になるかもしれない)
パッド本体も、スポンジ素材では、面がだれ易い印象を受けましたが、今回はしっかりした感触を得られました。

ただ、未だ長時間使ってませんから、なにかしら不備も生じるかもしれません。

ベルクロテープとマホガニーのパッドとの接着は、瞬間接着剤を使いました。

2011年11月22日火曜日

ヒザラガイ

今日も墨付け。60個分終わって、何と5時間かかった。1個あたり、5分もかかってる、イタタタタ・・・。

軽い休憩や、ぼ〜っとしてしまった時間も含まれてるけれど、それでも、もう少し何とかしたい時間数です。

効率は考えながら、作業しましたが、ただ、1個1個丁寧に墨付けしとかないと、後で苦労したり、時間や材のロスになるのは、経験済みなので、あまり効率を優先しすぎても、良く無い。

でも、せめて1個あたり3分くらいには、したいですが、しかし、毎日1人籠ってこんな事してて、私は現実を生きてる感じじゃあ、無いですね。
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娘の頭は、日に日に良くなって来てます。もちろん成績の事ではありません。縫い跡の腫れが引いて来て、色も肌色になってきた。

手術してすぐの頃は、避妊手術した犬やネコのお腹を思い出す、感じだった。

磯に貼り付いている貝にも似てて、何て名前の貝だったかなぁって、問わず語りに娘に聞いたらば、「ヒザラガイ」って名前が、直ぐに返って来た。

そういう、どうでも良い知識は、しっかり覚えてるのが嬉しくて、娘の頭を撫でてやった。
そうやって時々、頭を撫でてやれば、一日満足出来る、安上がりで単純な娘であった。

2011年11月20日日曜日

縫い糸のヒョイ

今日はもう、これでやめようって、思って立ち上がった時の、机の上の写真。材に墨付けしてる所ですね。

今日は約3時間かけて、玩具60個分のブナの製材をした。ブナは粘りが少ないので、サンディング加工がし易い。(質感は、MDFの板に似てる)

私の場合、厚み出しの仕上げは、ドラムサンダーでしますから、その点非常に助かります。助かりますが、腱鞘炎の腕が痛くなる作業(手送りなので)です。

もっと大型の機械があれば、早く楽に出来ると思いますが、今は仕方ありません。

60個を、出来れば60時間で作りたいけれど、今もう既に、20時間を使ってしまった。そして、残りの40時間を消費する間に、包装デザインの問題を、片付けないといけない。(まだ悩んでる)

色々と、先の事も含めて、パッケージデザインを決めるとなると、色んな状況の変化に対応出来る簡素な物に、したいけれど、それでいて、プレゼント用にも耐えられるデザインとなれば、これは欲張り過ぎるのか、中々決まらない。

このイライラは、つい背中に出てしまい、妻には迷惑をかけている・・・ご免なさい。

土曜日は、近所のスーパーでは、アイスクリーム半額の日で、それを見越したか、夕方の妻の買い物に、娘も付いて行ったらしい。

で、アイスを沢山買って貰って、もう幸せで困ってしまいそうな顔の、今日の娘。テレビも見て、手術の事などすっかり忘れたかの様に、茶の間で明るく笑ってましたが、ふと私は気が付いた。

アナタは来週、実力テストがあって、その成績は志望校の推薦に、影響するのではなかったのか?・・・つい、手術に気を取られて、まったりモードになっていたが。

頭から、縫い糸がヒョイと出ていても、試験勉強はちゃんと、して下さいね。

2011年11月18日金曜日

ゲジゲジ

今日の仕事、これだけ。消しゴムハンコ2つ作るのに、随分時間を使ってしまった。

特に、鳥のデザインのハンコは、失敗が3つもある。小さく奇麗に彫るのは難しい。何処かに、木彫り作家の知り合いでもあれば、便利なんだがなぁと、思う事暫し。

で、思惑では、このハンコと、押した原稿を、印鑑会社に持って行き、ちゃんとしたゴム製のハンコに作り替えてもらう、予定です。

まだ、他に色々彫らなきゃいけない。包装デザインも大変だが、今時こんな、レトロな作業をしているパッケージデザイナーも、中々居るまいて・・・ついでに、思いはガリ版刷り機まで、及んでいたりする。
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以前から、娘の頭に腫れ物が出来てたのを、今日、切開手術して治療する事になって、娘は母に連れられて、病院へ行った。

今まで、左程の大病も患わず、大怪我も無く、ゆるい人生を送って来たので、今回ばかりは流石に緊張した様です。

で、頭にゲジゲジの様な縫い跡付けて、家に帰って来た時には、すっかり眼を赤くしていた。

娘は、哀しいドラマや映画を観ても、怒鳴りつけて怒っても、ほとんど涙を流す事が無かったのだけど、今日は手術終わってから少し、妻の前で涙を流したようだ。

ああ、いいなぁ、私も見たかった、娘の涙。

で、少ししょげてたのですが、妻が色々と買って来た、自分の好物を食べるうちに、すっかり元気になってたりする。

それで、頭の縫い跡が何針か、妻に聞いて、7針だと知ると、何やら得意げな顔をする。明日、学校で自慢する気だろうか。

それでも、内心は色々と傷ついているのだろう・・・と、云う事にして、暫くは優しく接してやろう。(いつも優しいが)

2011年11月14日月曜日

ニオイな話題

娘と走ってから、公園で柔軟体操をしていると、足元に大振りな枝が落ちてたので、これで対棒護身訓練をしてみようって、思った。

で、拾って都合の良い長さに折った所、折口からとても良い香りがする。娘にも嗅がせると、随分気に入って離さない。

暗いので良く解らないけど、桜のような、違うような、木肌をしている。結局何の木か解らないまま、娘はその破片を、香木の様にポケットにしまってから、私が繰り出す棒術の攻撃を防ぐ、真似事をして、結構汗を掻いた。

父と娘は互いに、一般体育は苦手で興味も無いけれど、こういう運動は、お互い熱心だったりする。

遠目には虐待しているようですが、終わった後は、手をつないで帰ったりしてますので、仲は良いのです。
 今日の裏稼業。以前に、この10ミリのプラグカッターが、すぐ焦げ付くって書きましたが、ボール盤の回転数を一段落としてやったら、解決しました・・・ああ、なんでそう云う事に、直ぐに気が付かないんだろう。

一個削り取ったら、回転してるまま、写真中央の赤い線の付いた、繰り出し器に押し当てて、材を外に排出します。

繰り出された材が飛び過ぎない様に、側面にスポンジの付いたフェンスが張り巡らされておるのです。
真っ赤なカリンの薄板を作った。カリンの赤みは材によってバラバラで、購入したカリンの半分は、ほぼオレンジ色をしている。それはそれで使えるのですが、しっかりとした赤色は、今後は中々手に入らないかもしれず、ちょっと不安。

これは中々の赤みで、テーブルソウから吹き上げられる切り屑は、映画「椿三十郎」で三船に切られた仲代達矢の血しぶきみたいで、かなり凄まじい。

加えて、カリンはニオイがキツイです・・・そう云えば、ワセリンは毎日塗って作業してますが、お陰で劇的に、鼻腔の状態が改善されて、滅多に出血を見なくなった。

ワセリン自体は薬ではないですが、それだけに副作用も無く、良いですよ。

2011年11月3日木曜日

臭いで勝負

不定期連載漫画「フヂちゃん」を、更新しました。第43話「魔法の臭い」です。ここをクリック。

これから、話しを森の中に繋げるのに、フヂちゃんの最初のセリフを、どうしようって、思ってましたが、臭いから入ってみました。

妻からも指摘されてますが、フヂちゃんの人相が、だんだん大人になってるんじゃないか、という事ですが、全くその通りです。

服も変わっています。もともと、私の人形をモデルにしたデザインだったので、漫画の中ではだんだん、無理が出て来たせいもありますが、変わって行く事自体に、ストーリーとの関連を持たせる事にしました。

なかなか、更新がままなりませんが、世界中のフヂちゃんファンの皆様、どうか、ゆっくりと気長にお付き合い下さいませ。

2011年10月31日月曜日

ヤマドリ訓練夜話

昨晩、雨の山を歩きながら、「滑り易いから気を付けて」と娘に云うと、「縁起が悪い」なんて云うので、何の事かと一瞬思ったが、ああ、受験の事ね。

この子も、そんな事が気になるほどに、一人前に緊張してるのか?

「それならば、お父さんが合格祈願の、お祀りしてあげようか?」って聞くと、どっちでも良いような、して欲しいような、「うん」と云う。

「でも、お金は払って頂かないと、困りますなぁ、お客さん。」「お金さえ頂ければ、どんな願い事でも、ご祈念してさしあげますよ、エッヘッヘ。」って、大人らしいセリフを言うと、「私、お金持ってないじゃん。」って、反論されて、そう云えばそうだ。

娘には、生まれてこのかた、月々のお小遣いを渡した事がない。本人自身、そういう物の必要性が少ない性格のせいも、ある。

親子で本屋や雑貨屋などに行く時は、ある程度、好きな物を買って良い事にしているし、お金のかかる趣味もないので、本人はあまり困ってないようだ。

或は、小遣いくれと云う事の、リスクを取るより、云わない事の親への心証の良さを、選んでいるのかもしれない。表面的な事象のみで、子の性格を良いほうに判断するのは、浅はかではある。

ただし、毎年のお年玉の幾らかは、使って良い事になっている。それで、時々まとまったお金の無駄使いも経験して、怒られてるので、多少はお金に慎重になってるのかも、しれない。

もっとも、親としても、ワザとお金で失敗させる為に、時々大きなお金を渡す事もある。それで詰まらぬ使い方をした時は、内心ほくそ笑みながら、大声で怒ったりする。

娘は、クラスの同年代の友達と比べても、やや変わった存在らしい(そう、本人が云っているし、たぶんそうだろう)。それでも、イジメられる事なく、学生生活を楽しんでいられるのは、彼女の人間的な才能(長所)の一つとして、考えてやりたい。

もし明日、彼女が死んでも、お互い悔いの少ない様に、今日をしっかり見て、話して聞いて、怒っても、一日の終わりは優しくしてやりたいというのが、昔から今に続く、私の子供への接し方の大原則です。

・・・で、合格祈願ですが、お金の無い娘は、お金がかからない方法を選んだ。

「お正月に、数の子とタラコを沢山食べるから、(お祀りしなくて)いい。」「なんで?」「◯が沢山とれるから。」・・・だそうです。

そう云えば、この子は食べ物で釣れば、どんな困難にも黙って立ち向かうのでした。

「毎年、沢山食べてるやん。」「でも来年は特に、沢山食べたい。」何かと理由付けて、自分だけ沢山たべようという、魂胆のようです。

野戦救急包帯

 日曜日の夕方で、雨が降ってるとなれば、もう山に行くしかありますまい。という事で、今晩も夜間警備訓練を行いました。

山中は深い霧がかかって、一寸先は闇。降りしきる雨は、沢を伝って登る隊員Aの足元で、濁流となって流れていきます。
荒れ狂う 沢を無事、渡り終えたらば、歩きながらコンパスの使いを学びます。昔から、東西南北の理解が苦手な娘。

苦手は誰にでもある事ですから、それは仕方が無い。こういう訓練の中で、少しずつ理解してくれれば良いけれど、理解出来なくても、今日は楽しければいい。
 大雨に驚いて、コンクリートの上に出て来た大ミミズを、土のある場所に移して、救助し終わった直後の隊員A。とても満足そう。
おおっと、大変です。隊長が左足を負傷しました。急ぎ手当を施す隊員A。

横になった隊長の長靴を脱がせて、怪我の箇所を確認します。怪我はまるで、赤いマジックで×を描いたような傷でした。

そこに消毒液をかけて消毒し、(ワセリンを塗った事にしてから)野戦救急包帯で傷口を保護します。

さっき、ミミズを触った手なので、くれぐれも、傷口と保護パッドは触ってくれるなと、頼むヤマドリ隊長。

雨降る野外、暗い場所での包帯作業は、中々思う様に進みません。それでも後で、「傷口が包帯と丁度良い大きさだった。」なんて、冷静に観察していた隊員Aでした。

今回は、出がけはちょっと気の乗らない、隊員Aでしたが、沢(排水溝)を渡ったのが楽しかったらしく、後半は元気でした。

2011年10月30日日曜日

ボール盤穴開け加工の参考

 写真のビットは直径8ミリのドリル。金属の軸で8ミリもあれば、そう簡単に曲がったりするようには、思えませんが・・・
ちょいと、指で押してやれば、ご覧の様に片側に約1ミリほど、先端がブレます。両方で約2ミリほど軸先がブレる可能性を考えて、加工しないといけない訳です。

ライフルの弾なら、右回転しながら飛んで行きますから、銃口は右上にハネ上がり、弾丸の軌道もやや右寄りの癖を持って、進みます。つまり、弾丸は一直線に真っすぐには飛ばせない。

これの理屈が、右回転するドリルビットにも、当てはまるのかどうか、解りませんが、材の状態の影響を受け易いのは確かで、真っすぐ押し込んでも、垂直に穴開け出来る物ではありません。

その前提を頭に入れておきながら、加工法を考えないと、真っすぐな穴開けは更に難しい。
 私の今の、貫通穴開けの手順の一例。先ずは一方からドリルを送り、センターが突き抜ける所で止まる様に、ストッパーをかけておく。
 材の反対側。ドリルのセンターガイドが開けたこの穴を、ポイントにして、刃先を誘導する。試しに、開いた穴と、材との垂直な線を引いてみる。
ドリルのセンターに合わせて、材を固定。この時、 バイスの口板に引いた、センターのラインと、材のラインがほんの少し、ズレているのは、最初に送ったドリルの軌道が、これだけズレてしまった、という事。
 ポイントで合わせて、ドリルを送ると、奇麗な加工面でまっすぐ穴があく。
ただ、スピード重視で、単純に材をひっくり返して、線で合わせただけでは、色んな誤差が複合して、この様にズレからくる段差が生じる。

実用上問題無ければ、加工面の美しさを優先して、このまま使用する。このような段差、ズレが許されない加工の場合は、なるべく手間かけて、ポイントをしっかり合わせて加工する。

捨て板を沢山用意して、一回通しで加工した方が、早いかもしれないけれど、穴の縁がむしり取られて、汚くなる可能性も大きく、その時点で商品として不適格になれば、そちらのほうが損失が大きい。

どういった手法が最良か、まだはっきりとした事は云えないけれど、穴開け一つとっても、奥が深いものです。

2011年10月27日木曜日

フヂちゃん、森に入る

フヂちゃん、ようやくようやく、42話に更新しました。宜しければ、ここをクリックで、ご覧下さい。

3週間くらい、ほったらかしにしてましたら、ブログランキングのほうは、すっかり圏外になってました・・・まぁ、仕方の無い事です。マイペースで進めます。

これから、舞台が森の中になりますが、どんな森を描きましょうか。楽しみなような、難しくて怖いような。

フヂちゃんの、話の内容も、私の中ですっかり変わって来ています。これまでは、両親とお出かけしてるつもりでしたが、今日、この絵を描いていて、180度違う事を考えた。

フヂちゃんは、帰ろうとしてるのかも、しれません・・・そう云う事で、話しを作り替えてます。

2011年10月23日日曜日

ボール盤用バイスの決着

 ボール盤用、スライド木工バイスが出来ました。バイス本体は、底板とボール盤テーブルを、バークランプで掴んで固定します。
 バイスの掴み面の底には、マグネットシートを付けた、航空合板を付けてあります。

バイスのスライド面の、油汚れの付着や、隙間に材が落ち込むのを、防ぎます。

先回にも記事にしましたが、通し穴は、このバイスで加工する時は、捨て板使わず、2回通しで通す様にします・・・ので、底は、こういう薄い板で充分です。
 バイス本体も、前後にスライドします。加工する時は、不意に動かない様に、トグルクランプでしっかり固定します。
 奥のフェンスは長めにとり、テープ式のメジャーを貼り付けて、真鍮ハタガネで作ったスライドストッパーを、取り付けてます。

小さいながら、テーブルソウ並のフェンス精度で、材の位置決め、移動が可能でございます。
スライドバイスの活用例。バイスの口板に引いてある、センターラインに、ドリルのポイントを合わせて、バイス本体底板を固定。
バイスのセンターに、材のマーキングラインを合わせれば、簡単に位置決めが出来る。

それから、バイスを前後にスライドさせて、ドリルのポイントを、材のポイントに合わせる。

ポイントが決まれば、トグルクランプでバイスを固定する。
セッティングが完了した場面の写真。ストッパーで位置決めして、ポイント決めしても良し。

一度目の設定が正確に出来れば、二度目以降の加工は、楽に素早くセッティングが出来て、便利な事が、期待される・・・おそらく。

卓上型のボール盤加工で、材を簡単に、確実に固定する方法は、昔から試行錯誤してきましたが、今回これで、幾らかは決着が付くでしょうか。