2012年2月24日金曜日

ウソのうそ

合板の玩具、今度はこんなデザインでチャレンジ。もう何年も何通りも、新しいデザインを探してますが、結局同じような物に収まるのは、必然か、個性か、引き出しと才能の少なさか。
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「中学や、高校の先生には随分と、色々な物を送ったからなぁ」と、娘の前で云う。「お陰で、希望の高校に入れて、本当に良かった。」

「え〜、お父さんは、そんな事する人じゃないけん。」と、嬉しい事を云ってくれるけど、果たしてそうかな?アナタは私の事を、どれほど知ってるのかな?アナタは自分の成績で、本当に入れたと思ったのかな?・・・・娘を揺さぶるのは、映画を観るより面白い。

娘には小さな頃から、楽しい事だけしたければ、悪い人になりなさい、と、教えてきた。悪い人は、イイよ、ラクだよ、ワガママ出来るよ、是非なりなさい。アナタが望むなら、お父さんは止めません。

ただ、お父さんは悪い人とは、お話しするのは苦手だから、アナタが悪い人になったら、きっと何もお話ししないと、思うね・・・なんて良く云った。これはどれもウソではないから、云い易かった。

「欲しかったら盗みなさい」「困ったらウソをつきなさい」「お父さんをしっかり叩きなさい」などと、しっかり教育もしてきた。娘が望むなら、そうすればいいし、そうするのが普通の人間ですよ。

その代わり、バレたら私も、自分の感情に正直にさせてもらうぞと、警告もしておく。「盗みたく無い。」なんて、物わかりの良い事を云ったって、「何故、盗まないんだ?バレなきゃ良いじゃん、お金もかからないし、良い事だらけじゃん!」と、もっと揺さぶってやった事でした。

親は成る可く、子供には本当の事を云って、教育してやらねばならない、なんて思っている。ウソは誰だってつく。それはつまり、ウソをつくのは人間として当たり前って事で、ウンチやシッコをするのと同じくらい自然な事だ。

だから、「ウソをついてはイケマセン」という躾はウソになる。ウソを考える頭は、人間の特権だから精一杯活用して、気の利いたウソなど考えつければ、大した物だ。

ただ、ウソをつかれたほうは、腹が立つ。これも当たり前の事だ。腹の立つウソなら、精一杯怒るし、良く出来たウソなら、それはそれで誉めてやっても良い。

そう、思ってたのだけれど、娘のウソは大抵解り易すぎて、腹が立つ程でも、誉めてやる程でもなく、仕方ないので、笑ってしまう場合が・・・多かった。

2012年2月18日土曜日

画期的サンダー

 オリジナルのベルト(幅約25ミリ)をカットして、約3〜5ミリの幅で細いベルトを作る。今回は仕上げが主なので、240番手と400番手を使った。
 糸ノコで荒くカットした所を、ベルトサンダーで墨線に沿って成型していく。こう云う作業は既製品のサンダーでは出来なかった。

同じベルトを糸ノコに付けて、糸ノコサンダーなんてのも作ってたけど、研削効果が弱く、極薄くて柔らかい材でないと、実用にはならなかった。

その点、このミシンサンダーなら、研削力が強くて問題無い。ただし、扱いには多少のコツが要るようだけど、慣れれば済む事だ。
 400番手で仕上げた切り口。多少削りムラはあるけれど、まぁまぁです。硬い広葉樹相手でこれだけ仕上げられれば、合格です。機械研磨でこの複雑なラインを、ある程度まで仕上げられると云う、それ自体が(個人的には)画期的でスゴイ事、なのだ。
600番手の布ヤスリを細く切った物で、エッジを研磨して、工作は一旦終了。この一連の作業だけでも数時間要した。後はこれに色を塗って車輪を付ける。

こう云う物を、商品として成立させるのは、おそらく相当困難であろう。ほぼ、道楽や趣味の世界と割り切るべきだろう。それでも、独自の技法を伴った一つのジャンルとして、作り上げる努力をし続けたいと、思ってます。

2012年2月16日木曜日

久し振りのフヂちゃん

「フヂちゃん」更新しました。48話:「ヒゲの行方」。

ちょっと、雑な絵ですが、まぁご勘弁ください。何でも創作するのは疲れますね。

資料を見て描きたい所だけれど、資料を見てしまうと、逆に描けない物だ。或は、時間ばかりかかってしまう。だから、自分頭の引き出しに、資料を詰め込む作業を普段からしておいた方が良いけれど、ついついすっぽかしてしまう。

ちょっと体重が増え、間接もあちこち痛いので、泳ぎに行きました。水に浮かんで、ギチギチだった身体も心もフワフワ、緩めてやった。

娘が、熱を出したので病院へ行ったら、タダの風邪で、インフルエンザでなくて良かった。珍しく食欲が無いと云う。それでも、オヤツはちゃんと食べる娘。

2012年2月14日火曜日

JET小林

小林式角ノミ(標準タイプ)が届いた。JET卓上角ノミ機の規格とは、錐の軸長がやや異なるので、メーカー側のメールでのアドバイスに従って、12ミリ程カットした。
 手引きのカネ鋸で簡単にカット出来た。写真は15ミリ用の錐の軸。
 12ミリ短くなった。切り口はグラインダーで奇麗にしておく。ところで、15ミリ用の錐の軸は太さが11ミリあって、JET角ノミ機では使えない(チャックサイズ10ミリまで)事が判明。

メーカーさんのメールでのアドバイスには、16.5ミリまで使えると書いてあったが、それは軸受け(ブッシュ/シャンク)のサイズの事であって、錐の太さまでは考慮になかったのであろう(18ミリ以上はシャンク径28.5ミリだそうだ)。

なので、おそらく実用出来る角ノミのサイズは12ミリくらいまででは、なかろうか?・・・或は、チャックを取り替える手もある。

しかしながら、私の玩具工作では箱ノミだけで使うので、取り敢えず支障はないか(ちょっと悔しい)。
 それでも、試しにモーター付けて回して、オフコさん扱いの角ノミと切削具合を比較してみた。
右がオフコ扱いの角ノミ(値段は小林式の半分以下)。左が小林式。・・・仕上がり具合は大して変わりませんね。切削抵抗は、小林式の方が少なくて、錐が入りやすい。
こちらは小さなサイズ。これも仕上がりは変わらん。
 箱ノミだけで仕上げた比較。これもあまり変わらん。結局、仕上がり具合はあまり違いを感じなかった。ただし、サイズが大きくなる程、小林式の方が切削抵抗が少なくて、ストレスが少ない。
 小林式の切削ストレスの少ない要因は、この錐の仕上げ具合が大きいと、思う。左のオフコ扱いの物は、錐の先端の研磨がシャープさに欠けてるのが、比べると良く解る。
 上が小林式、下がオフコ扱い、それぞれ箱ノミとブッシュ(軸受け)。
 角ノミの取り扱い説明書。角ノミ(ケース)の外側の研磨は、絶対にするなと書いてある。
でも、しました(笑)。角も丸くした。私の作業では、このケースだけで加工しますから、外側も研磨します。内側も、更に削って薄くしてやりたいとも、思ってる。

角ノミの研磨は水が冷たくて、辛かったけど、久し振りの砥石作業で楽しかった。

2012年2月13日月曜日

にぺん

「とても辛いランニングと、とても辛い山歩きと、とても辛い受け身と、どれがいい?」と、娘に尋ねたら、「とても辛い受け身!」って答えが返ってきましたので、今日(日曜)の夜は「とても辛い山歩き」を、する事にした。

と云っても、たかがしれていて、重りの入ったリュック背負って1時間くらい山を歩くだけだ。なので、途中で崖を登らせたりして、息を切らせてやった。

登り終えてすぐ、言葉の問題出して答えが間違ったら、また降りさせて登り直し。実は娘が、数の数え方を知らない事を、今日の夕方気が付いた。いっぺん、にへん、さんべん、よんへん・・・を、いっぺん、にぺん、さんぺん、よんべん・・・なんて云ってる。

それで山歩きの前に、正しい読みを教えておいたのだけど、崖の上で問題にして尋ねるとやっぱり間違えて、結局3回、崖を登って降りてを繰り返したのだった。

もっとも、私は小学生時代に、中々に「春夏秋冬」を順に云えなくて、母からあきられた記憶が有るし、娘の年頃は、普段使い慣れない言葉を中途半端に覚えてる時期だから、あまり深刻になる必要は、無いかもしれない。

子供時代はずっと、小さな借家住まいで家に風呂が無かったので、「風呂が沸く」という言葉を普段使わなかった私は、夏休みに親戚の田舎へ行った時、「風呂が炊けた」と云ったら、「今頃の子は言葉を知らない」と、あきれた顔をされたのが、悔しかった記憶が有る。風呂を沸かした事がないんだから、仕方が無いじゃないか。

・・・山を下りたら公園で、お気に入りの受け身の練習と、対刃格闘訓練をした。
角ノミ機使った作品完成。ちゃんと作品になって、良かったです。希望が持てそうです。
私は好きです、こういうデザイン。
かっこいい。
こちらは、ブナの友達シリーズに入れてもいいかな。後輪はウォルナットにすれば、もっと良さそう。

2012年2月11日土曜日

送り足払い

 夜の公園でコロコロ転がる娘。前廻り受け身の練習中。前廻り受け身だから、前廻りが出来ないと様にならん。初心のうちはつい前倒れ受け身になってしまう。頭を成る可く地面に着けずに腕と肩で転がる。

今年度から、中学生は柔道(武道)が必須科目になるそうですが、当然様々な問題が予測される。それは主に指導する教員の側の、経験不足に由来するだろう。

中学校の授業程度なら、1年目で受け身、2年目で受け身と寝技一つ(袈裟固め)、3年目で受け身と寝技1〜2つと立ち技一つ(送り足払い)くらいで充分だ。

とにかく、現場の混乱は容易に想像されるが、日本の子供達の多くが今後、受け身を習得する機会を得た事は、非常に喜ばしい事だと思う。

それとは別に、柔道の必須化によるイジメの質の転化も気になる所だ。吉と出るか凶と出るか、やってみなければ解らないかな。私が今の中学生なら、凄く憂鬱になってるかも、しれない。
一応、形にはなってきたけれど、まだまだな娘。もっと肩が上がって頭を起こさないと、イケマセン。

柔道の技自体は、学校で習う英語みたいに、ほぼ実用的ではない。道着のようなしっかりした袖と襟が無ければ、使い辛い技が多く、道着無しでは上手くいかない物です。

それでも最も実用的と、私が思う技が「送り足払い」で、一番地味な技ですが、習うに安全で、しかし体格差に関係無く有効な技だと思う。

技自体が、相手に大きな怪我を与える事も無く、さりとて、こちらの優位性は確実に保つ事が出来る。片手でもかけられるので、他の格闘技や武術、護身技との組み合わせにも良い。

しかしとても地味な技なので、以前私が中学生に指導してた時も、これに興味を示す子は無かったので、乱取りの時はみな、送り足払いで転がしてやったりした。それでも、人気は無かった(笑)。井上康生選手の内股のような大技が、人気の時代でした。

だが、内股なんて技は、覚えた所で使う機会は先ず、無いであろう。民間では過剰防衛になってしまうし、戦場でも使わない。

見た目地味でも何でも、相手が地面に転がれば、結果は同じです。道場の外には審判は居ないのだ。実用の技は、地味で単純な理合いのほうが、使い勝手が有ると、思っている。

2012年2月9日木曜日

卓上ミシンサンダー

以前製作しました、「ブナの友達」シリーズですが、いよいよ、㈱大五木材様のサイトでネット販売される事になりました。ドキドキ・・・

友達の少ない私が云うのも、おこがましいですが、木の玩具に興味の有る方は是非、「ブナの友達」と友達になって下さいませ。プロレスファンの方も、宜しくお願い致します。

販売の詳細はこちらのページでご覧下さいませ。
 さきに完成した細ベルトサンダーですが、改良点を加えました。ベルト送りのベアリングを一つ増やして、ベルトの張りを強めました。

加えて、モーターの吸気穴のある部分に、粉塵が入りやすかったので、合板でフェンスを作った。なので、写真ではモーター本体が見えなくなって、プーリーだけ見えてる。
 追加したベアリング(中央)。
ベアリングが4つ3つも付くと、サンダーというよりミシンみたいです。それで、この機械をミシンサンダーと名付けました。
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松山もさすがに今日は冷えました。外の仕事では、下に暖かいシャツを着てるので、寒さには大抵耐えられますが、今日はそれでも辛かった。足元が足袋に草履なのが、更にいけない。

外の仕事は、こういう季節の場合、丁寧に仕事をすると、メーカーの担当者様から嫌がられてしまう。なので、手を抜きますって云うと、お客様からも笑顔で拍手が起こる。手抜きを公言して喜ばれる仕事は、中々無いかもしれない。

今夜のカルタは、坊主めくりをして遊んだ。坊さんの絵のカルタを引くと、手持ちの札が全部無くなるのだけれど、お坊さんもババ扱いされては、さぞや・・・心苦しかろう。

2012年2月7日火曜日

できた

 出来た・・・・・卓上細ベルトサンダー。
モーター馬力250W(マキタ卓上ボール盤)、ベルト長76センチ、ベルト幅3〜6ミリ、加工厚38ミリ、フトコロ19センチ。
上はベルトを送るベアリング 、下はベル トを支えて張りを生むベアリング。
テーブルの下にも、張りを生むベアリングがある。モータープーリーはボール盤オリジナルの物。プーリーの溝の幅ぶんのベルトが使える。

幅広のベルト使う場合は、このプーリーは外して自作すれば良い。
アームの構造と、モータースイッチの位置。木製ですが、しっかりしてます。モーター音は元々静かなのに加えて、本体が木製なので振動による騒音も無く、全体的にとても静かです。

モーターとベアリングが有れば、任意のサイズのサンディング機械を作れる事が、解りました。
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先日、娘と学校生活や友人の事など話していたら「私は、カツアゲだけはしない」なんて、断定的に宣言してる。なら、ゆすりやたかりはするのか?ってな具合だけれど、中学生くらいでそこまで自分を決めつけてはいけない。

「お金に困った時なんか、カツアゲしたら便利やん。」なんて、少し揺さぶってみると、「え〜・・・」なんて、不満そうな声を出して来る。私が誉めるとでも思ってたのか?

「お父さんに、見つからんようにしたら、お父さんは怒らんけん」なんて、甘い事も云ってみたけれど、娘の決意は変わりそうにない。

私の中学時代は、それはミジメな物だったから、当然何度もカツアゲされた経験がある。そうすると、見慣れた町の平凡な景色も、学校の教室も、一変して恐怖映画の背景になる。この世はこんなに理不尽の混じった空間だったのか、と知る事が出来た。

「私はカツアゲだけはしない」という発想には、「私はカツアゲされる」という発想が欠けている。そして、カツアゲする悪意より、カツアゲされる弱さの方が、集団社会で生きて行く上では問題なのだ、という事を娘は当然実感を持ってない訳だ。

もちろん、娘がカツアゲしている事が、解ったら、お父さんは身体全部使って、娘を叱りつけるのだ。