2014年7月30日水曜日

水滴の難しさ。

 今度はこれを作る。水滴をイメージした流線型のボディを持つ四輪の車の木製玩具をデザインするのは、実は大変難しい。この数年間あれこれ試行錯誤した結果、私としてはこのデザインに行き着きました。

4メートル高さから、フローリング(薄い絨毯敷き)の上に落下させて、強度のテストもしてあります。これは壊れません。壊れないようにする構造上の要点は二つある。

売れるかどうかと云えば、値段の事もあり、売れないと思います。しかし作るのだ、これを、私は。
 今回も、丁寧に慎重に、作ろうと思います。
単調なボール盤の連続作業こそ、慎重に、丁寧に。そんな時に役に立つのが、ボール盤のベルトカバーに付けられた機械枕。スポンジを両面テープで貼付けて、ウエスを被せてあります。

ここに額を当てて頭を支えてやれば、視点が動かないので作業点に集中しやすいし、頭が軽くなるので肩が凝り難い。特に疲れてる時の作業では、重宝します。
こんな感じで使っている。心地よさのあまり、このままウトウト仮眠をとったりするときも、あったりして・・・。

2014年7月28日月曜日

難しい。

途中で寄り道もあったけど、 約一月かかって完成。何とか今月中に終わって良かった。
全長約30センチ程ある。仕上げはもちろん液体ガラス。私の作品ではやや大きめの木製玩具。見た目より強度はあるけれど、値段とか考えれば基本飾る玩具だな。玩具と云っていい物か。分類の仕方が良く解りませんが。

木製玩具のデザインについて、云いたい事は沢山あるけれど、ともかく「難しい」の一言があれば、充分かもしれない。

2014年7月27日日曜日

横軸サンダー。

 JET卓上角ノミ機のモーター利用した横軸サンダー。今日もこれが大活躍。卓上ボール盤も横軸に改造して使ってますが、この機種が一番良いのは、モーター軸にチャックが直接装着されている所。ボール盤利用では機械がかさばってしまう。

新品をわざわざ買って使うのは勿体ないかもしれないが、中古で買って作れば、安く作れるだろう。
集塵ホースを作業側に当てて使えば、粉塵も巻き上がらず快適な作業が出来る。平面仕上げ、曲面仕上げの両方に効果的に使えるし、見た目よりも作業は安全、安心して行える。それでも油断してると材が飛ぶ事はある。
困るのは、軸付きのドラムサンダーが手に入り難かったり、高価すぎたりする事で、既製品を参考に各サイズ自作したりもした。サンダーを保持するクッション材は隙間テープ貼付けるのが一番効果的だった。

サンダーの番手は120〜600番手まで。つまりオールマイティに使える。ドラムの径の大小使い分けで研磨スピードが変えられるが、モーター軸直結で回転数は始めから抑えられてるから、大きな径を使っても焼き付く事は無い。

私としてはその形状から、海軍の砲弾を改造して簡易な発射台から噴射した噴進砲をイメージしている。

2014年7月26日土曜日

ブレーカー落ちた。

窓付けエアコンと扇風機と1馬力の動力工具と集塵機とCDプレイヤーとその他諸々を一度に稼働させてたら、さすがにブレーカーが落ちて、窓の塞がれてある深夜の作業場は真っ暗闇になった。

ともかく、明かりが欲しいので、何処かに何個かある小型のライトを手探りで探すけど、中々見つからない。見えなくても部屋のレイアウトは頭に入っているので、大体解るけど、物が多すぎて指に当たる感触だけで探すのも、時間がかかる。

こういう時に、見えなくてもすぐに解る位置に大きな懐中電灯があればいいなと思ったので、今度買ってくるつもりだ。

で、指先でちょこまか周囲を探るうちに、昔の訓練思い出した。夜間の敵地侵入の時など、地面にトラップが仕掛けてある可能性があるので、指先をちょこまか、ピアニストの指のように動かし、地表を探りながらゴソゴソ進むのだ。戦闘とは何と面倒で地味で大変な作業の連続であろうか。

急にブレーカーを戻すと、スイッチの入ってる機械も急に動き出してアブナイ、というのを昔雑誌で読んだあるので、機械のスイッチを切りにしてから、ブレーカーを戻す。

部屋の照明を極力減して、エアコンも一時消して、作業を再開。薄暗い部屋での作業になりましたが、元来こういう環境が好きなので、はじめからそうしておけば良かったと思う。ただ、最近益々視力が衰えてくる実感があるので、あまり暗い場所での作業も良く無いのだろうが。

で、面倒で地味で大変な作業を今晩も黙々と、続けました。

2014年7月17日木曜日

隙間。

 慎重に貼り合わせて、中仕上げ研削。大体、きっちり貼り合わせる事が出来た。
 少し、隙間の出来てしまった物は、上から瞬間接着剤を流し込んで、隙間を埋めてから再研削。
それでも、これくらい隙間が空いてしまった物は、もう一度作り直しだ。今回は作り直しが2個。

隙間の出来る理由は、貼り合わせ圧着時の圧力の掛け方に偏りがあったか、材が収縮して変形してたか、だろうけど、今回はおそらく偏りが原因だろう。

バイスに力をかけすぎると、偏りが出やすい。もしかしたら、あまり締めすぎないほうが良いのかもしれない、なんて思ってる・・・解らないけど。

2014年7月13日日曜日

仕込み。

材の貼り合わせの為の仕込み作業中。綺麗で正確で確実な作業の為には、手間をかけざるを得ない。急がば回れだ。慎重に、慎重に・・・。

2014年7月12日土曜日

ボロボロの切れっ端。

 大五木材さんでまとまった材料を買いました。端材コーナーの中に、カリンの端材を発見し、つい触手が伸びてしまった。ネットでカリンを買う時は、色味が良く解りませんから、ちょっとバクチのような買い物になります。

材木屋さんで買えれば、色味が確認出来て良いのですが、何処でも何時でも在庫のある材、という訳では無いようです。だから、目に入ればつい買ってしまうカリン。

カリンは白太の部分とのコントラストが美しいですね。残念ながら白太部分は劣化が激しく使えません。劣化してなくても、あんまり使い道ないかな。
 白太はこれだけ劣化してるのに、赤身の部分はしっかりしてるのが不思議です。見た目こんなに汚いボロボロの木の切れっ端。一体誰が金出して買おうというのか?・・・私が買います。この白太部分をバンドソウで大まかに切り取ってやります。
マグロの赤身みたいです。ムラはありますが、全体的にはっきりした色味の綺麗なカリンです。木で赤い色味の物は、他にも色々ありますね。パドゥックはカリンよりもっと赤身が鮮烈ですが、紫外線に弱いのが難点。ブビンガは赤身がややボケた感じで私は使わない。やはり加工性の良さ、色味の美しさ、変色が少ないという点で、カリンが使い易いです。

私にとっての難点は、材によって色味が様々で、望みの色味がすぐに手に入る訳では無い、という事です。

2014年7月11日金曜日

木製玩具を製作中。

草竜の車を製作中。製材、厚み出しの作業が大変ですね。大型機械がありませんから、卓上タイプの低馬力で誤摩化しながら、それっぽい平面出してやります。

それでも、各工程それぞれで誤摩化した誤差が、最後に積み重なって、ドカンと炸裂しますから、成る可く各工程で手を抜かず進めていかねばならない。

何か作ったり、描いたり、書いたりと創作する場合、その人の性格が作品に反映されるのは、小学生の頃から模型作ったり漫画描いたりしてた時から、それとなく解ってはいる。

今の作業は、自分の性格の範疇を超えた慎重さや、几帳面さが必要なので、大変疲れます。相当頑張ってるつもりですが、そのクオリティーを遥かに超えるような、他の作品見たりすると、ああ、人間の質が根本的に違うのだなぁと、思います。