2009年5月30日土曜日

ポニョみたい

切り抜いて、面取りしたパーツを仮組みした状態。「◯◯船」って名前が付く予定。今はまだ伏字のままで、ご勘弁。以前、大五木材の高橋さんに、「目玉シップ」をお見せした所、ポニョに出てくる船みたい、と云われて、なるほどそうかもしれない、と思いましたが、作ったのはポニョよりずっと前なのです。が、宮崎駿さんには、子供の頃から相当影響受けてますから、私の「自分らしさ」は、「宮崎アニメみたい」とほぼ、同義語になってしまっています。

それは宜しくなかろうと、「脱、宮崎駿」宣言なんて事を、周囲の友人に触れ回ったりもしましたが、私にとっては、禁煙以上に難しいことでした。なので、最近は開き直ってます。今回の船も、「ポニョみたい」かもしれません。
「◯◯船」2隻ぶんの、タイヤ。写真は仕上げ研磨前の状態。
切り出して、仕上げ研磨終えるまで、約70分かかりました。何かと競争してる訳では無いので、早いか遅いかはさておき、意外と時間のかかるものです。
8個あるので、1個約9分。墨付け、穴開け、切り出しまでが、20分くらい。荒研磨と中研磨までが20分、仕上げ研磨が30分、の配分です。

時間の根拠はないけれど、取り敢えずそれぞれ10分ずつ短縮して、1個約5分、全体で40分ほどで仕上げられるように、なりたい。
これは、ボール盤用アクティブ・ブレーキシステム。つまり、丸棒をボール盤のチャックに押し当てて、強制的に回転を止める為の、その丸棒です。ボール盤の電源切っても、回転が止まるのに時間がかかりますから、チャックのギザギザの所に丸棒押し当てて、止めてます。ホームセンターで買った丸棒には、値札シールが貼ってありますが、その部分は粘着材がこびり付いていて、あまり作品に使いたく有りません。なので、そんな部分を、このブレーキに使ってます。

2009年5月29日金曜日

25×120=4500回転

新しい作品の型です。さて、一体これは何でしょうか?クラゲ?直径5センチのタイヤが付きます。出来てからのお楽しみ。
厚み出し(20㍉)した材(樺・カバ)に、型を置いてシャーペンで墨付けをした後、バンドソウでカットします。この材1枚分で8つのパーツ切り出しに、約10分かかります。仕上げはサンダーで行うので、精密なカットはしませんが、それでもそれくらいかかる。粘りのある広葉樹では、ノコ刃が中々前に進んでくれません。ここは、馬力のある機械が欲しいところ。
デザインする際に、25㍉系のドラムで、研磨作業が全部済ませられるように、留意したアールをつけて、デザインしました。ので、ドラムの付け替えの手間が減って、早く出来た。
25㍉より小さいドラムは、研磨の効率が悪いので、工作する自分にとっては、極力使用を避けたい所です。

早く出来た、とは云え、木口面の研磨では、どうしても焼けてしまう。焼けが付くとサンディングドラムも傷むし、材も痛んで、仕上げの手間も増える。・・・仕方がないのかなぁ。今度、ドラムの種類とペーパーを変えて、違った研磨を試してみたい。

番手は、120〜240〜320と、3種類を順に使っていくので、結局この作業で時間を喰ってしまう。120から、いきなり320まで持って行ける研磨条件があれば、かなり楽になるな。

2009年5月21日木曜日

作業準備ヨシ!

これは、私の使っているバンドソウの、電源スイッチの自作カバーです。下写真のテンションレバーに鎖で連動していて、レバーを上げるとカバーも上にあがり、スイッチを隠します。

テンションレバーが上がった状態、つまり、帯ノコ刃が緩んだ状態で電源を入れてしまうと、ホイルからノコ刃が外れたり、暴れたりで、刃にも機械にも、人にも優しくありません。
何度かそれを、やってしまったので、何とかならん物かと考えて、作ってみました。
この鎖は、浴槽の排水栓に付いているヤツです。レバーに穴をあけて、リングで繋いであります。レバーを上げると、鎖で白いカバーが上に引き上げられて、スイッチを隠しますので、未使用時の誤作動防止にも役立ちます。また、テンションレバーの状態が、一目で分かりますので、一石三鳥くらいです。我ながら、いいアイディアだなぁと、思いました。

工房で作業する時、このレバーの上げ下ろしする瞬間は、何となく気が引き締まります。それは、銃器の槓桿(こうかん)や、特殊車輌の作業レバーにも似て、男の子の心をくすぐる操作です。

工房長〜「一番、帯ノコ機、刃幅8㍉木工刃、高さ80㍉、挽き割り3本、作業準備!」
操作手〜「(復命復唱)作業準備ヨシ!」
工房長〜「テンションレバー下げ、安全確認!」
操作手〜「テンションレバー下げヨシ、安全確認ヨシ、一番準備ヨシ!」
工房長〜「電源入れ!挽き方始め!!」
操作手〜「(復命復唱)」〜「挽き割り3本、挽きオワァリ!」
工房長〜「電源切れ、テンションレバー上げ!」
      「操作手は加工材を持って、作業待機線まで前進!」

・・・なんて、口には出さないけれど、そんな気分で作業してたりして。

テンションレバーはそもそも、未使用時にかかるノコ刃の張力を緩和して、ノコ刃の寿命を長く保つ為の物(追記:ノコ刃交換の迅速化の為でしたでしょうか)、と認識していますが、その効果の程は良く解りません。ただ、付いてた方が、やっぱり楽しいなぁってのが、実感です。

2009年5月16日土曜日

卓上型ディスクサンダーは楽しい。

「鉄腕ボク」の型を製作中。今日この段階なので、締め切りの日曜には間に合わないか。
写真のディスクサンダーは、レクソン社製の安価な機械ですが、もう10年近く使ってるでしょうか。本来は、ベルトサンダーと一体なのですが、2つを同時稼働すると、馬力が極端に落ちるので、ベルト駆動の本体部分を、切り取ってしまいました。ので、大変コンパクト、かつ250Wの馬力も充分です。

最近は、こういったアマチュア向け、卓上タイプの機械出力が軒並み、100W代に落とされてしまってます。価格を据え置きするための、苦肉の策かもしれません。外観はほぼ同じですが、作業効率は、違ってくるかもしれませんね。

玩具作りには、このくらいのサイズが重宝します。サンドペーパーは、今はベルクロ式が流行りですが、正確な研磨を望むなら、糊付け式の方が宜しいです。研磨機械と云っても、基本的には研削、つまり形を削り出す用途に向いた機械ですから、番手は、針葉樹、広葉樹共に120番前後が実用的です。高番手になると、真っ黒に焼き付き易くなり、仕上げどころでは、なくなります。

回転する円盤の、内と外では当然回転速度が違ってきます。外に向かう程、回転速度は早くなりますから、研磨効率も上がる理屈ですが、早けりゃ善いって訳でもなくて、墨線ギリギリの精密な研磨をしたい時は、遅いほうが都合が良い。

なので、荒削りする時は、円盤の中間から外側よりを、精密研磨するなら、中心寄りにと、その場で研磨速度の選択が瞬時に可能なのが、ディスク式の良い所です。

ディスクの外縁あたりは、意外と使えません。回転速度が早すぎて、焼き付きがひどいです。(薄い材なら、その限りではありません。)写真で白い帯状の筋の付いているあたりが、一番使い易いポイントです。

小さい材を研磨しますので、スポットライトを当てて、研磨してます。こんな配慮が、意外と、作業効率を上げてくれますし、何より目が楽です。

この機械で、垂直な研磨結果を得るには、ちょっとした工夫、慣れが必要かもしれません。
材に厚みがあるほど、上と下での研磨状況が違ってきて、扁平になりやすい。裏返して、さっと仕上げ研磨するとか、材にスライドつけて、研磨してやるとか、いろいろ小細工をします。

材が弾かれたりする事も無いので、比較的安全で、使い易い機種ではあります。