2012年7月30日月曜日

よっちゃりました

熊本県の 阿蘇山です。愛媛県からはフェリー使って、車で約8時間(船の出航待ち次第で前後するが)かかります。

行きは、濃い霧のかかる真夜中の高原の道を走りました。まるで雲の中を飛んでるようでしたが、お陰で道を間違えてしまった。
 阿蘇山系の山肌にも、爪で引っ掻いたような土砂崩れの跡が見えますが、これも今回の大雨の仕業でしょうか?
 こちらは、明らかにこの度の大雨による、土砂崩れの跡。茶色い筋は皆そう。凸凹に荒々しく削れています。素人目にも、まだまだこれからも崩れそうです。

阿蘇市を囲む外輪山の山肌の多くに、このような爪痕が見られます。当然、その真下の山際の集落は、今も危険な状態で避難勧告が出ており、立ち入り禁止の区域もあるそうだ。

この度の四日間の作業は、どれも個人のお宅での作業でしたから、現場写真は一切なしです。被災状況(現場の景色)は、東北の津波被害を受けた家屋とほぼ同じですし、作業内容や使った道具もほぼ同じです。

映像でお見せできないのは残念ですが、東北と同じくらいですから、相当大変な状況である事は、ご想像下さい。流れてきた水が海水か、雨水かの違い。どちらにしても、時間が経つほどヘドロ化して家が腐ってくる。

今後の対策的な違いとしては、東北の場合は、次に予測される災害が、数年か数十年か単位であるのに対して、阿蘇市(熊本)の場合は、今日明日の大雨で更に被害が重複し、拡大する畏れがある。
 ボランティアセンターとして使われている廃校校舎。今回のセンターの立ち上げと運営は、東北での経験が生かされているそうで、システムや流れも昨年東北で経験したのと、ほとんど変わらなかったので、やりやすかった。
 阿蘇市滞在中の四日間は、連日の猛暑でしたが、夕方になると山の方で雷が鳴り、必ず雨が降りました。こちらでは普通な事だそうです。

その為、山際の集落では土砂崩れと洪水の二次災害の畏れが大きく、今でも中々ボランティアが入れないそうだ。私達のチームは最終日に、その山際集落にも入って作業しましたが、作業終了時刻の午後3時が来るのと同時に、お約束の雨が降りだし、道具の片付けも放棄して大急ぎで撤収しました。

ベテランのコーディネイターさんからは、雨が降りだしたら急いで撤収するように、指示を受けていたのです。15分くらいの雨で山から泥の鉄砲水が押し寄せて、逃げ場が無くなる場合もある、みたいな事を聞かされていましたので、ともかく急ぎました。

現場での作業前には、自分達の避難経路を確認しておく事は、災害支援ボランティアの基本ではあるけれど、今回はその必要性を少しなりとも、肌身で感じました。

せっかく床下から泥をかき出しても、またすぐに大雨で山から土砂が流れて来るのではないか。そんな印象の現場の状況です。それでも、泥を掻き出す事には意義があるんです。
 最後の作業を終えて、逃げるように現場を離れた後の写真。泊まり込みの四日連続の泥出し作業は体力的にも疲れましたが、それよりも衛生的な面で、限界かもしれません。

風呂や洗濯は、宿泊施設の風呂や銭湯、コインランドリーを利用しましたが、汚れが酷く、洗濯物は雨のせいで乾きも悪かったので、メンバー皆、かなり不衛生であったと思います。

持って帰った洗濯物は凄い臭いがして、風呂場で足で踏んで予洗してから、妻は洗濯機に二回かけて洗ったようだ。
 帰りは、まだ陽のあるうちに高原を通りましたから、阿蘇の高原らしい景色も見ながら帰れたのが、少し観光気分にもなれた。
よっちゃりました、観光のお約束。観光ぢゃあないけどね。

災害復旧支援のボランティアに出かけると、いろんな事を学べるような、気もします。気もしますが、あまり学ばないでおこうと思います。やはり私は、自分の人生をまっとうするだけで、精一杯です。被災された方々の姿を見るにつれ、強くそう思います。誰だって、自分の事で精一杯だし、精一杯やっても追いつかないのだ。

その代わり、この身体はこれからも時々、何かの為に使ってやりたいと、思います。

2012年7月25日水曜日

サンダルと長靴

私のボランティア活動は、どこまでも自己満足の為である。

今日の晩から阿蘇に出立するけれど、先方の道路状況や受け入れ態勢などが、日を追うごとに変わるので、準備した荷物やルートの変更が相次いで、出発直前までドタバタしそうだ。

例えば飲料水も、活動日分を持ち込むのが基本だろうけれど、昨年の宮城県で活動した時は、地元のスーパーが完全復旧していたので、現地で買えば済んだ物が多かった。

その辺の見込みは、行ってみないと解らないのだろうけれど、取り敢えずマナーとして、概ね半行程(二日分)の飲料水(5リットル)を持ち込む事にした。

一日の作業で必要な水分量は、涼しい時で1〜2リットル、暑くなれば2〜3リットルは必要だ。昨年は6月下旬の作業で2リットルは飲み干したので、今回は3リットルくらい必要かもしれない。

活動後の追記:炎天下の屋内作業が主でしたが、水分は毎日約6リットル使った。その内、頭から被ったのが2リットル近く。毎日の水分補給は自前のペットボトルと、ボランティアセンターで貰えるペットボトルで併せて調達した。7月下旬の炎天下での作業は、さすがに暑かった。

朝夕は、今回は宿泊施設で食事が出るので必要ない。作業が終わった後、車で少し大きな街に出かければ、必要な物は何でも買えるだろうから、本当はそれほど考え込まなくても良いかもしれない。

サンダルで山を登る人が、大勢居るように、サンダルで泥出し作業が出来ない訳でもないが・・・しかし・・・やはり、災害ボランティアの原則は「自己完結」であるべきである。

重たくても、邪魔でも、恥ずかしくても、自己完結できる装備で出かけるのが、マナーというものだ。

じゃあ、全行程(四日)分の飲料水を持って行けよって、話ですが、そこはまた経験から学んだ知恵という事で、自分を納得させるのだ。

四日間は晴天が続きそうで、有り難い事ですが、四日続けて炎天下での泥出し作業に、体がついていけるかどうか・・・少し不安ですが、出来たらきっと嬉しいだろうなぁと思う。

スポーツには興味ない身体ですが、こういう事に使う身体は、とてもエキサイトしてしまう。昔は何にも使えなかった自分の身体が、今は何かしら使える身体である事を密かに、幸せに思って・・・いる。

2012年7月20日金曜日

ボランティア活動と救急衛生用品

ボランティアの作業中は、作業の邪魔になる手荷物やリュックは作業場所以外の、荷物置き場や車内に置いておくのが普通だ(緊急避難の可能性がある現場では、いつでも逃げられるように、身に付けたまま作業したという記事もあった)。

なので、何か小物が必要になったとき、一々荷物置き場や車に戻るのも非効率なので、ウェストバッグは必需品です。ウェストバッグなら作業の邪魔になりにくい。どうせ汚れるので安物が良い。

私は、このウェストバッグに救急用品を詰め込んでます。衛生兵並みにはいきませんが、ある程度の怪我までは、対処できるようにしておく。これは自分の身の為でもあるが、他の人の救急処置に用いる事も、前提にしているので、内容量も多少かさばってしまう。

チーム行動の場合、余裕がある限りにおいて、必要な物品は他者の分も準備しておく、という発想は自衛隊の演習で学んだ。そういう事が出来る人に随分助けられて、その人を尊敬できたので、自分もそうしたいと思ってる。

A作業の現場での救急処置の準備用品
 ウェストバッグの中の衛生品。
右上から自着包帯大小、各種滅菌パッド、絆創膏、ポケットティッシュ。
右下からライター、ハサミ、とげ抜き、下痢止め錠剤と頭痛薬、目薬、かゆみ止め、ワセリン、消毒液、虫毒吸引器。(写ってないけどピンセット)

外仕事の最前線で特に用意しておきたいのは、消毒薬と絆創膏と目薬であろう。また、トイレが使えない場合もあるので、下痢止めもあれば心強い。小はともかく、大はその辺で、という訳にはいかない。

医療品ではないが、塩分補給に塩飴か塩の錠剤なども入れておくと良い。他には、タオルや財布、携帯など、身近に必要な品を入れておく。

ウェストバッグの中身は、云わば最前線での衛生兵の手当に相当する。もう少し落ち着いた場所で行う野戦病院的な手当に相当する衛生品を、携行するリュックの中に納めておく。

B作業現場後方での救急処置の準備用品
リュックの中の衛生品
右から、熱さまシート、大きめの滅菌パッド、ポケットティッシュ、止血棒、三角巾、サバイバルシート、各種錠剤、虫除けスプレー。

今回は季節と場所柄、虫の害が予測される。虫除けは是非持っていくべきだろう。

三角巾は止血帯として使える。その場合の為の止血棒も用意してる。当然ながら、大きな怪我は急ぎ病院へ行って、治療すべきであるが、止血程度は現場で手当しなければならない。

屋内作業でも電動の丸鋸なども使われる。作業中に危険な機械や道具などで、大きな怪我をする可能性は、意外と大きい事を知っておこう。

熱さまシートは、熱中症を考慮したけれど、濡れタオルがあれば、そちらのほうが良いだろう。ただ、水道が止まっている地域なら、必要になるかもしれない。

サバイバルシートも熱中症対策で、これを使う場面はそう無かろうと思うが、そう思いながらも以前に、冬の里山歩いていて、凍った道で滑ってコケた女性に行き当たり、救急隊員の来るのを待つ間、持っていたサバイバルシートを女性の体にかけて、寒さを凌ぐのに役立った経験もあれば、とにかく持っておく事にこしたことはない。

それこそ、自分のためでなく、他者の為になる事だってあるのだ。

リュックには他に、昼食用の食品、飲み物、タオル、ゴミ袋、作業用品の色々を詰めて持っていく。

C作業外、宿泊地での救急処置の準備用品
ショルダーバッグの中の衛生品
これまでの救急用品の予備の他、各種錠剤(胃薬、頭痛薬、栄養剤)、湿布薬などが入れてある。連日の作業であれば、湿布は必需品です。

こういう物は、余裕のある限り、余分に持っていく事をお勧めする。これは要らないだろう、なんて思って持って行かなかった物ほど、持って行けば良かった物、になるものです。

2012年7月19日木曜日

ヤマドリのリスト

期限切れになってた、ボランティア保険の再加入をしてきた。どの地域であれ、被災地のボランティアセンターを通してボランティアを行う場合は、ボランティア保険の加入が義務付けられてる。

私が加入したのは災害復興支援の「天災Bタイプ」。死亡した場合の保証金額は2000万円。一人一口720円で加入し、加入時期に関わらず来年の3月末まで有効。

加入資格として、予め何らかのボランティアグループに所属する必要があるが、そういう団体に属さない個人の場合は、直接その場で、社会福祉協議会のボランティア会員に登録すれば良い。

なので、全く初めての参加の場合は、会員登録の申し込みと、ボランティア保険の申し込みの二つを同時に行う必要がある。

それから、食料やら医療品を買ってきた。自己完結型で動くなら救急医薬品が揃ってないと心もとない。

昨年の活動中、自身に大きな怪我も病気も無かったので、持っていった医薬品はほとんど使わなかったが、だから無駄だったとは思わない。

活動場所や環境がかなり不衛生であるので、怪我から大きな病気になる畏れがある。以前、一緒に活動していたメンバーが怪我した時は、付近に水道が無かったので、傷口に消毒液を多めにかけ流して、汚れを洗い流し、ワセリン、絆創膏、包帯、という順に手当てした。

そういう細かな携行品のリストなど、またいつかまとめてアップしてみよう。

実は、私のブログは、本題の玩具や子育てよりも、ボランティア関連の記事のほうが、人気があるみたいで、嬉しいような、残念なような。

ともかく、今は携行する荷物の事で、頭がいっぱいです。

2012年7月14日土曜日

ガラス塗料と、思う。

ガラス塗料の仕上がりは、ツヤありクリアラッカーなどとほぼ、同じと思っていただければ、わかりやすいです。

ガラス塗料のつや消し剤もあるようですが、施行が更に面倒になりますので、今の所購入する気がおこりません。

筆塗りでなるべくムラなく仕上げるなら、薄め液で薄めて塗るべきです。それでも、ある程度のムラは避けられませんから、私の作品では出番は無さそうです。

エアガンで吹き付け塗装すれば、平面や球体ならば奇麗に仕上がるかもしれませんが、私の作品は凸凹しており、隙間も狭いので吹き付け塗装はしません(道具もない)。ので実験もありません、悪しからず。
一週間前、 下塗りに液体ガラス、仕上げにガラス塗料を塗った木口。水滴を垂らしてみた。
 どれも似たような結果なので、写真は一枚だけ。ブラックウォルナットの木口。液体ガラスだけの時よりは、水の弾きは良い。10分くらい置いた後傾けると、水滴のまま落ちる。水の跡もほとんど残らない。(液体ガラスだけでは、表面のツヤがやや落ちた。)
 同じ様に板に塗った物。これも、どれも似たような結果なので、一部のみ掲載。
 ヒノキの板。
 ハードメイプル。板の場合は水の跡が少しだけ残る。液体ガラスほどでは無いけれど。
 これは以前液体ガラスのみで実験したハードメイプル。右は無塗装で水がにじんでいます。水滴の出来方は、液体ガラス3回塗りと、液体ガラス+ガラス塗料の組み合わせが同じ感じですね。
 マジックで印を書いて、シンナーで消したところ。これはすべて奇麗に消えました。ガラス塗料が壁の落書きや汚れに強という謳い文句は、なるほど誇大宣伝ではないと納得した感じです。
マジックインキ自体が、はじめから弾かれるようになってましたが、これは表面に付着した溶剤の成分のせいでしょうか。

何にしても、跡形なく奇麗に拭き取られてます。ガラスですから、シンナーなどの薬品にも、表面が荒らされる事もありません。
 上の写真は液体ガラスのみの写真。下段の三回塗りでも、マジックの跡がかなり残ってます。液体ガラスは内部に浸透するが、表面のコーティングは無いタイプ、ガラス塗料は表面を薄くガラスコーティングするタイプ、この差がはっきり現れました。
さて、板を水に数時間、浮かべておきましたら、このように薄いブナの板などは、すっかり水を吸って曲がってしまいました。他の材はそれほどでもなかったのですが、もともと吸い込みの激しいブナでは、ガラス塗料の一回塗りでは完全コーティングは難しかったみたいです。

この辺は材による差、塗り込む回数の差などがあり、使い方次第でしょうが、ガラスコーティングだから絶対防水、という訳でも無さそうです。

木質材に完全な防水加工を求めるなら、液体ガラスとガラス塗料を数回塗り重ねれば、成るかもしれませんが、私の作業ではそのような性能は必要ないので、そこまで実験はしません。

食卓テーブルなどの表面仕上げに用いた場合、植物系オイルよりは、水気や汚れ、傷や摩耗に対してはるかに耐性があると思う

その他の仕上げ剤との比較は、実際に使って比べてみないと解らないけれど、それぞれに長所短所があって、そう簡単に比べられないかもしれない。

ガラス塗料を木の食器に塗って実用している例も、ネット上で幾つか紹介があります。それがどのような加工なのかはわかりませんが、それ相応の設備や手順、素材、分量を研究して用いれば、木の食器への使用は十分可能であろう、と思う

ただ、どれほどの耐久性があるかは、まだ使用例が少なく、未知数なのであろう、と思う

2012年7月13日金曜日

ケチっちゃあ、ならねぇ

 液体ガラス一回塗り後、一日乾燥した所。無垢の木肌、特に木口部分では、サラサラの液体ガラスは塗るほどに染み込んで行くので、塗布面積あたりの使用量も多くなってくる。

ケチってはイケナイのだろうけど、高価な液体ガラスなので、ついつい気後れする。
 ややツルツルした肌触りの表面。一回塗りではまだ濡れ色が薄く、ムラが多い。
特に白木の場合は、研磨ムラがそのまま表情として出てしまう。あまり細かな番手で仕上げ研磨しないほうが、却ってムラが少ないかもしれない。

この辺は、何度か色んなパターンを試してみるつもりだ。おそらく、私の作品の仕上げではガラス塗料は使わないと思うが、液体ガラスは使う事に決めている。

ただし、作った、塗った、出来た、とは簡単にいかないようで、漆なんかもそうだけれど、望みの仕上がりを得るには、まだまだ研究と経験が必要だ。

奥が深いのか、底なしなのか、私の望む木の玩具の世界・・・。

2012年7月12日木曜日

ふくらはぎ

娘に、長靴を買ってやる事になった。私が仕事で出たついでに買うので、サイズと好みの色柄などを尋ねておいた。

我「ハートマークのいっぱい付いたようなのは?」娘「え〜、それはちょっと・・・」我「キティちゃんのイラスト入りとか?」娘「私、もうそんな歳じゃないし・・・何も柄の無い黒っぽいのが良い。」我「ぢゃあ、カエルさんの顔の付いたやつは?」娘「あ、それならいいかも。」・・・カエルなら良いのか、その歳で。

ホームセンターで買ってきたのは、女性物の艶消しの黒っぽいヤツ。「本当に、カエルのを買ってくるのかと思った。」と、娘。

アナタはまだ私の事を良く理解してないね。私はとても真面目で保守的で気の小さいツマラナイ人間なのだ。高校生の娘にカエルの長靴買う勇気なんて、ありません。そんな人間ですが、この十数年間はアナタの為に、一生懸命に変わった父さんを演じているのですよ。

長靴は予定のサイズが無く、買ったのはやや大きめのサイズでしたが、履いてみたら丁度良いとの事で、良かった。が、それよりも長靴の入り口のフクラハギの部分が、もうほとんど隙間が無いではないか!足のサイズに対して、フクラハギが異様に発達している娘。

力を入れさせると、硬球のような力こぶが・・・。娘は「これは、お父さんのお陰やね。」と、私のいつもの台詞を先に云って、嬉しそうだ。

「頑張った分、ちゃんと形に残ったね。」と云って、頭を撫でてやった。スポーツに関心の無い娘を、スポーツ以外の方法で、かくも逞しくした私の努力が素晴らしいのは云うまでもないが、それに付いてきてくれた娘の素直さは、おそらく将来、彼女の人生を良い方向に導く指針となってくれるに違いない、と、私は思うのであった。

しかし、腕や手首などは私に似たのか、ヒョロヒョロと細く頼りない。これからは腕のほうも少し鍛えてやらねばならない。申し訳ないが、私が私以外に救ってやれるのは、自分の家族くらいしか無い。

でさっそく、部屋でナイフ格闘訓練に誘ったら、今日は宿題で忙しいとの事。ああそう、それじゃあ、仕方ないね。しかたないので、部屋で一人で格闘訓練をした父で・・・あった。

2012年7月7日土曜日

粗末にするなよ

娘はずっと、髪を長く延ばしてましたが、先日の事、妻の友人の美容室でサッパリと短くカットしてもらった。

その時に妻の友人から、「私がいつも、お父さんの変な運動に付き合ってあげてるのが、偉いねぇって云われたんよ。」と、今日も公園で変な運動した帰りに、鼻息も荒く得意げに話してくれた。

「それは、アナタが偉いんではなくて、そう育てたお父さんが偉いんじゃぁないのかな?」と、反論する父。娘の性分の多くは、私の貴重な人生の時間を削り取った、そのカケラの積み重ねで出来ている。くれぐれも、無駄に、粗末に使うんぢゃあ、無いぞ。
 公園のお堀に住む水辺の宝石、カワセミ。このカワセミを写真に撮ろうと、大きなカメラを据えて狙ってるカワセミオジサンも、良く見かける。

その内の何人かは、私の妻や娘に、カワセミの事を熱く語ってくれたそうだ。カワセミオジサンも、聞いてくれた小さな相手がいて、さぞや嬉しかった事だろう。
 私のカメラでは、ズームでは粒子が粗くなって駄目だ。この辺が精一杯。こんな風に、途中途中に色んな鳥が見られるのも、娘が私に付き合ってくれる、隠れた理由の一つだ。
カワセミに真似た訳ではないけれど、こんなのも製作中。感覚的なデザイン重視で、これは何?なんて事は、考えないのだ。

作家として生きるなら、売れようが売れまいが、人気あろうが無かろうが、こういう(少なくとも自分には心地良い形)のを永く続けて製作して行くしか、無いのだろうな。

2012年7月3日火曜日

ガラス塗料を希釈

前回、塗装中に粘度が増して塗り難かったので、今回は希釈してみる事にした。説明書には、希釈、洗浄には「高純度イソプルピルアルコール」「シンナー(ペイントシンナーは不可)」を使えと書いてあった。

シンナーはラッカーシンナーでも良いのかもしれないが、何か自信が無い。イソプル何とかは何だろうって調べると、溶剤や消毒などで使われるアルコール系らしい。100%純度の製品は薬局で取り寄せ注文するような物らしいが、99%純度なら、自動車用のガソリンタンクの水抜き剤で売られていた。

防錆剤が含まれているので、玩具製品には向かないが、テスト使用なら構わないし、そんなに沢山要らないので、1本数百円の水抜き剤で代用してみた。(水抜き剤も、種類によってイソプル純度が違うので、要確認)
 無色透明、臭いはエタノールに近く、ツンと鼻を突く感じ。ただ、シンナーほどにはクラクラしない。それでも、作業中はガスマスクが必要です。
 概ね、2倍に希釈して塗ってみた。今日塗ったのはこちら。ガラス塗料用テストピース。前回の液体ガラスで使った物を研磨し直して使用。どれも下塗りに液体ガラスを一回塗りしてる。
 ガラス塗料を塗り終わったヒノキの木肌。
 こちらはハードメイプル。
 マホガニー。
ブラックウォルナットの木口。

みなさん、どれもツルツルピカピカです。ツヤは非常に良いです。濡れ色にもなります。希釈して塗ったので、塗りムラも少ないですが、しかし筆塗りする以上、多少の塗りムラは避けられないように思う。

前回も書きましたが、塗る感触と見た目は、クリアラッカーを塗るのと左程変わりません。違うのは塗った後のコーティング効果でしょうね。

耐水、耐火、耐紫外線、耐傷、耐劣化効果など、その性能は雲泥の差があると思われる。

このあと、数日落ち着かせてから、色々テストしてみます。結果はまた後日。

2012年7月2日月曜日

いよいよガラス塗料

 ヴァンテック社扱いのガラス塗料が届いた。1ℓで13000円。メールで問い合わせしたら、細かく応対していただいた。

以下、施行要領の注意書き/クリックで拡大



 製品安全データシート



液体ガラスに比べて、作業者に対して、ガス中毒の恐れが強くあります。換気とガスマスクの着用が必要ですね。
 液体は無色透明です。臭いはラッカーシンナーの臭いです。液体ガラスと同じくらいサラサラしていますが、ラッカーと同じくらいの速度で固まりはじめますから、段々粘度が増してきて、塗りムラが顕著になる。
液体ガラスを下塗りした無垢材に塗った所。仕上がりもクリアラッカーに似ている。
 だんだん、粘度が増して、ネトネトな塗りになってきた。原液のまま連続作業は難しい。私は筆塗りには少しは自信があるが、それでも塗りムラが避けられなかった。
 こんな感じで、ツヤは良くなる。艶消し剤もあるようで、それを混ぜれば艶消しになる。

作業感、仕上がり、ともにクリアラッカーを塗るのに良く似ていた。原液はサラサラしてるが、すぐに粘りが出るので、途中に溶剤で薄めながらの作業が好ましいが、それも中々厄介だ。

今の所まだ、試験段階でこれから色々試しますが、第一印象としては、メインの仕上げ剤としては、私の作品で使う場面は少ない気がした。これなら、液体ガラスだけのほうが良い。

が、まだまだ、わかりませんね。