2009年11月8日日曜日

天幕野営必携

キャンプです。普段は土日の忙しい身ですが、今回は休みがとれましたので、土曜日の晩から、キャンプ場に出かけました。場所は車で、松山市内から1時間ちょっとの所にあります、久万高原町の千本高原キャンプ場です。

深夜に車輌ごと、陣地侵入しましてから、ランタンの明かりの下で、天幕設営を行いました。
で、その晩はそのまま就寝。設営中は気が付きませんでしたが、一夜明けてみれば、紅葉の美しい景色に囲まれてました。

後から聞けば、先週の久万高原は、薄氷の張るような寒さだったそうですが、この日曜日は暖かく、キャンプにはうってつけの日和でした。

あまり遠出しない家族ですが、簡単なキャンプは年に数回は行ってます。テントはモンベル社のムーンライト3人用。設営も簡単ですが、何より形と色が気に入ってます。世界一美しいテント・・・かな?

雨天に備えて、テントの周囲に排水溝を掘ったりする指導がされる場合もありますが、設営地の周囲に平地が多ければ(大抵のキャンプ場はそうですが)、排水溝の構築は却ってテントの周囲に水を呼び、逆効果です。何もしないほうが、賢明です。頑張って掘る程、水難に合うのは必須です。・・・な経験を、した事があります。

雨水がテントに流れ来るような、傾斜があれば、そこから水の流れを他所に誘導する水路を掘ってやるなどの対策は、必要でしょう。
少しばかり土を掘り返して、炊事壕の構築。壕は浅く簡易にし、丸太をもって飯盒支柱の土台とします。掘り出した土は奥側に積み上げます。ここは、風の向きが良く変わるので、あまり風向きは気にしません。

主な薪は、工房の作業で出た杉やパイン材の端材です。着火の際は、キャンプ場で集めた小枝を使います。娘の髪の毛が、危ないですね。この後すぐ、結わえさせました。
炊きあがった飯盒メシ3合分。飯盒メシを失敗しないコツは、コメをといだ後の、水に浸す時間にあります。炊飯器では、30分浸せば良いですが、飯盒では最低1時間は浸したほうが、良いですね。2〜3時間でも、構いません。炊く前にしっかりふやかしたほうが、結果焦げたり、芯が残ったり、し難いです。・・・と、私は思います。
今回は、妻子がマシュマロ焼きにハマってました。バーベキューで残った炭火で、マシュマロに焦げ目を付けて、食べるそうです。私も一口いただきました。暖かいアイスクリームみたいな味。表面はカリッとして、中はドロっと。面白いっちゃあぁ、面白いかな。

アメリカでは、これがバーベキューの定番だそうだ、と、ラジオ英会話教室で情報仕入れたらしい、娘が云ってました。・・・本当かどうか知りません。
構築した炊事壕は、元の通りの大地に戻しておきます。ここで薪を焚いたなんて、これっぽっちも解らないように、します。その為には、壕を掘る時に、表土の植生を幾つかのブロックに切り分け、シャベルですくい取って、他所に保管しておきます。

焚き火のあと、水をかけて消火したらば、土を埋め戻し、表土のブロックを被せてやります。仕上げに上から、落ち葉などかけてやれば、最新鋭の偵察ヘリが低空で侵入して来ても、もう見た目では解りません。

偵察ヘリが来なくても、原状復帰してやれば、後の人が心地良く使えますね。キャンプ場の焚き火跡の、黒い燃えさしの散らかった跡は、興ざめする物です。

2009年11月6日金曜日

里芋の葉

卓上式ベルトサンダーを自作したのがきっかけで、機械配置が変わりました。小型のバンドソウ2種を隣接して配置しましたが、これが非常に都合良いです。

手前のグリズリー社製のバンドソウは、曲線カット専用で、パーツの切り出しに使いますが、奥の銀色の藤原産業製は、ベルトサンダーを装着してますので、カットしたパーツの研削を、移動せずに直ぐに行える訳です。集塵は掃除機ホースを隣に付け替えるだけ。照明も兼用で使ってます。

始めっから、こうすれば良かったのだけど、これだってまた、機械が増えれば、配置が変わる可能性はある。

ベルトサンダーは機械ごと、やや前のめりに、傾けています。これは材に付けたケガキ線が、照明で良く見えるようにする為です。角度によって線の見え方が違ってきますが、成るべく見え易い角度を探しながら、研削するのは、加工の正確さもさる事ながら、眼の健康の為にも、必要ですね。
目玉を、円定規使ってニードルでケガキ線いれて、バンドソウで大まかにカットして、銀色のベルトサンダで研削します。これは作業途中の写真。

どの辺りまで研削するかと云えば、ケガキ線の中間あたりを研削します。外側だと、穴に入らない場合があり、内側だと隙間が大きく見えたりします。
ケガキ線の中間あたりが、緩すぎず、キツ過ぎず、打ち込む穴に、心地良い抵抗で入ってくれます。

今日は、ベランダで育ててた里芋の、収穫を行いました。プランター栽培ですが、結構取れるものです。不作の時もあったけど、今年は豊作でした。

もっとも、収穫が目的で育ててる訳ではなく、あの大きな葉っぱが大好きで、観葉植物として毎年植えてるわけです。で、腰の高さほどある、自作した花壇の上に置いて育てると、夏には里芋の葉っぱのトンネルが出来て、それはそれは、楽しゅうございます。

日本での里芋は、稲作文化伝来以前から、主食として活用されて来た植物だそうで、稲作にまつわる行事の中にも、里芋文化由来の物が、多くあるようです。そんな事を知ったのは、大学時代に知った、照葉樹林文化に関する文献からですが、それ自体は授業で習った訳でなく、友人の本棚に入ってた本から知った訳です。その友人は、卒業前に突然死して、その本は今も私の本棚に収まってます。

大学中退してからは、体中に葉っぱを付けて、自分が森と同化する仕事もしたりして、そういう時は本当に楽しゅうございました。

子供の頃は、ツツジの鉢植えの手入れするのが好きな、オヤジ趣味な子供でしたが、これも花はどうでもよくって、春先の青々とした葉っぱが何より好きでした。小さな葉っぱが密集した森の茂みのように、生えてますから、森のミニチュアみたいな姿も、好きな理由でした。

日本の稲作以前、つまり、神代の時代のそのまた昔の、深く暗く生い茂った森の環境に似合う食用植物ならば、サラリとした稲穂ではなく、泥臭い里芋のほうが、やはりよく似合う。原始の森の、食べられる化石かもしれない。

2009年11月3日火曜日

ハエ叩き

今、こんなの作ってます。名前はまだ未定。色んな形を考えてはみるけれど、結局はこういった涙滴型の車に戻ってしまいます。涙滴型は木の玩具として、理想的な形の一つと云って、良いかもしれませんね。
バンドソウでカットしたパーツの切り口のカエリ(バリ)を、軸付きドラムサンダーで軽く削って除去してます。こんな仕事は、板に貼ったペーパー使って、手で作業してもいいのだけれど、数が多くなると、手作業も煩わしい。機械でするなら、ボール盤利用のこれがいいです。

切り口のカエリを残してサンディングすると、材が定盤上で浮いて、サンディング面に対して斜めに当たってしまうので、宜しく有りません。面倒ですが、こういう作業もこまめにしたほうが、結局は後の作業が楽になる。
一旦はテーブル式にした、プロクソン社のベルトサンダーですが、こんな小型の機械でさえ、置き場所に困ったゆえに、テーブル部分を分解されて、上向きに設置されてます。でもって、丸棒のエッジ研磨に使いますが、同じくプロクソン社製の小型テーブルソウを同時に稼働して、削ってはカットし、の繰り返しを行います。

カットされた丸棒は、回転するノコ刃に弾かれて、何と!自動的に手前のケースに落ちてくれます。なので削り、切断、回収が、ほぼ同時進行ですすみます。今日試しに計ってみた所、ダボ用に使う4㍉径の丸棒長さ7㍉で16個、削ってカットし終わった時間が50秒ほどでした。一個あたり大体、3秒ですね。

ところで、自衛隊の射撃では、射手の横にもう一人、大きなハエ叩きのような金網持った隊員が控えてて、射手が撃つ弾の空薬莢の、銃から飛び出してくるのを受け止めて、下に落とします。これが中々、銃を撃つより緊張するもので、ございます。

受け止め損ねると、空薬莢はヒュ〜ンとあらぬ所へ飛んで行って、後で探すのに、苦労するはめになります。見つからない時は、どうするかと云えば、見つかるまで、這いつくばって、探すのでございます。こんな事して空薬莢回収するのも、勿体ない精神が旺盛な自衛隊ならではで、ございます。

私のダボも、時々あらぬ方向に飛んで行きますが、そんな時はチマチマ探したりせず、さっさと余分の丸棒をカットします。そういう時はなんとなく、アメリカンで、リッチな気分です。