2009年8月21日金曜日

即席麺の美味さ

ボール盤用のキーレスチャックを2種、購入致しました。どちらのサイズもかなり値の張る物で、ボール盤本体買うのと左程変わりません。

写真上は、マキタ卓上ボール盤に取り付けた、ジャコブステーパー(JT)No.6で、掴み能力13㍉までのタイプ。スピンドル径が適応するとは云え、機械本体に対して、やや大きめなチャックです。というより、これは機械のほうが小さいのだ。右に置いてあるのが、オリジナルのチャック。比べると、キーレスタイプのサイズの大きさが解る。
こちら、写真下はJTNo.1で掴み6.5㍉までのキーレスチャック。ボール盤本体より高価。右に置いてあるのが、オリジナルのチャック。もう爪が壊れて使えない。

モーターベルトも冗談みたいに質が悪く、使い物にならなかったし、チャックもすぐ壊れるし、まあこういったところで、価格を安価に抑えてるのでしょうが、壊れたお陰で、キーレスタイプに変換する決断も出来たので、後はモーターさえ壊れなければ、良い機械です。

安物だけど、ドイツのファイン社のロゴマーク貼って、高級感出して遊んでましたが、ベルトもチャックも、本当に高級になりました。
実際の使用感など、詳しい事はいずれ、ウェブサイト内で発表したいと思ってます。

「竜の船」の塗装作業は、中々進みません。色んな部分で、手を焼いてます。もしかしたら、玩具の範疇を逸脱してしまったかなぁ、なんて思ってます。中々気が乗らない。

例えば、即席麺の美味しさと、生麺の美味しさは、全く別物であるのに、即席麺に生麺の美味さを求めてしまって、結局どちらも中途半端になってしまうような、そんな感じです。
即席麺のロングセラーほど、生麺とは違った味を持ってますね。安っぽさ、駄菓子っぽさほど、逆に美味しいような。

僕の「絵本玩具」も本来は、日清のカップヌードルとか、チキンラーメンとか、徳島製粉の金ちゃんラーメン(西日本限定?)とかいった、ベタな即席麺の風味が一番似合ってるような、気がしてきました。背伸びしすぎると、才能が追いつかないし、すぐボロが出てしまう。

とにかく、早く仕上げなければ、次に進めませんね。
あ〜、がんばろう。

2009年8月15日土曜日

ゾウムシの鼻

ホームセンターで売られている、藤原産業製の防塵マスク2種。向かって左側のほうが、お値段が高かったかな。ちょっと前までは、右側の丸いフィルタータイプを使ってました。これも、時々モデルチェンジされてるようですが、以前のも、今回のも、決まってゴム紐の取り付け部分が、1年経たぬうちに壊れてしまいます。
横から見た図。右側のマスクのゴム紐取り付け部は、痕跡も残さぬほど、砕けてしまってます。成形された部品の厚みが、とても薄いのです。簡単にボロンと崩れます。排気口付近も崩れました。他は色々工夫され、改良されているのに、何故ここがこれほど脆いのか?

一方、左側のタイプの取り付け部は、厚みがあって、しっかりしています。まだ1年使い切ってませんので、この先どうなるか解りませんが、壊れそうな気配は無さそうです。やや値段の高いだけの事はあります。

性能はそう大して変わりませんが、スタイルは丸い方が好きなので、この壊れ易さがうらめしい。で、今は左側のゾウムシみたいな鼻で、作業してます。こちらは、マスクの気密点検装置が付いていて、やや本格的です。丸い方も、吸気口を手の平で塞げば、気密点検出来ます。手で塞いで息吸って、マスクがペコンと潰れれば、気密が保たれてる状態ですね。

自衛隊に居た頃、山中での演習に行ったりすると、色の着いた煙幕が焚かれ、ガスマスク着用となるのですが、風の無い時など、煙が動かず、そのままガスの状況が長く続いたりする時がある。

不眠不休で疲れきってるので、これ幸いに、マスクの中で寝ました。なので、ガス攻撃が待ち遠しかったりした。窪地はガスが溜まるので、本当は避けるべきですが、上官に見つからないように、わざと窪地に入って煙に隠れて爆睡です。他の人もそうらしく、その時のシ〜ンとした空気感は、今でも思い出せる。

煙が晴れると、状況終わりでマスクを外します。爆睡してても緊張してるので、声が聞こえると起きてしまうのが、うらめしい。本当に毒ガスなら、眠るどころでは無いでしょうね。
今使ってるのは、粉塵マスクですが、木工粉塵とて油断してると、身体(特に肺、鼻)に病害をもたらしますので、こまめに正しく着用したいですね。

2009年8月14日金曜日

アツアツでヒヤヒヤ

「竜の船」のパーツの水研ぎをしました。その前に、同じ写真の横軸ボール盤使って、320番手で「ならし研磨/造語」をしました。両方で、約4時間、何度か休みは入れながら、このボール盤を稼働させました。

真夏では、深夜作業と云っても、狭い室内の温度は高く、そんな環境でボール盤を数時間回し続けると、モーターが焼けそうに熱くなります。これが一体、どれくらいもつのか、少々ヒヤヒヤしながらアツアツのモーターで作業してます。

理論上では、モーターのコイルに巻かれた皮膜線の皮膜が、溶けなければ良いのだから、外から送風機の風なども送って、強制的に冷やしてもいます。

モーター冷やすなら、空転させて冷却フィンを回してやるのが一番良い、とは知っているけれど、働かせ過ぎも良く無かろうと思って、途中で止めて、他の作業を暫くしたりもします。
趣味だけで作るなら、数時間も回転しっぱなしって事も少なかろうけれど、多少なりとも量産を目論むなら、こうした機械ストレス対策も考えておかないと、いけないなぁ。

このボール盤には、ハンドドリル用の、キーレスチャックを咬ませてあります。先端工具の取り替えがし易く、水研ぎの水ハネで金属のチャックが錆びるのも、防いでいるつもりです。

先日壊れた小型卓上ボール盤用に、ネットでチャックを調べた所、結構簡単に見付ける事が出来た。で、チャック式の3倍近くするけれど、ボール盤用キーレスチャックも欲しくなった。
かなり作業時間の短縮に、貢献してくれる筈だ。

2009年8月12日水曜日

座って考える

「竜の船」船体部分。奥に写ってるベルトサンダーで、輪郭を削り出すのですが、このように貫通した穴の開いた部材は、研削時に研削粉が、穴からこちら側に吹き出して来て、作業に集中出来ません。ので、こうやって研削面の反対側に、マスキングテープを貼って、作業します。

研削研磨ばかりの私の作業ですので、集塵機の集塵バッグもすぐ詰まり、風量が落ちます。今使ってる、旧タイプのカーブの集塵機を、キャニスターフィルター式に変えたいのですが、本体から買い換えないと駄目なので、躊躇してますが、そろそろ潮時かなぁ。もう1台、14インチのバンドソウも欲しいのだけれど、一度に両方も買えないし、さてどうしよう。
と、思ってたら、三共コーポレーションの小型卓上ボール盤のチャックが、壊れました。三つ爪の一つが、可動不良になった。安い中国製だし、始めからチャックの咬み具合も悪かったので、予想はしてましたが、さて、これまたどうしましょう。

メーカーに同じチャックを発注した所で、またすぐ壊れるだろうし。同じサイズで国産の物があれば、高くても手に入れたいけれど、ああ、探すのも面倒だなぁ。
部品の成形終わって、仮組みしてみました。色を塗ると、見栄え良くなりそうです。このあとは、根気のいる水研ぎ、塗装、仕上げ、完成、お披露目、と続きます。

当たり前でしょうが、概ね図面通りに組み上がってくれてます。以前は出来ないと思ってたデザインですが、色々経験積むうちに、何とかなるようになりました。今後の問題はやはり、女の子の顔ですね。顔で全てが決まってしまう。

何か作る度に、違うキャラを作ってたのでは、塗装が大変なので、一つ定番の女の子キャラクターを、作った方がいいかもと、トイレに入ってる時に考えてました。

2009年8月11日火曜日

沢山のパーツ

切り出した「草竜」2体分のパーツ。恐竜の骨の化石みたい。大小合わせて70個以上あります。1体分でも、今までで一番多い部品数です。
貼り合わせる材の、位置決めダボを打つ、穴開けをしてます。ダボは4㍉の丸棒で作ります。もうホームセンターでは、ラミン丸棒は売られてませんが(変わってヒノキが使われてますね)、まだ買い置きがあるので、それを使います。丸棒の木口を、ベルトサンダーに回転させながら当てて、角を丸くしながら、8㍉に機械でカットします。今回は一度に60本作りました。
ウォルナットの芯になる材の両面に、それぞれメイプルの板材を貼り付けます。一種の合板ですね。瞬間接着剤で貼り合わせ、セッターな雰囲気の箱に入れてやります。セッターは、硬化時間の短縮や強度保全に役立ちますが、作業者の健康保全には役立ちませんので、しっかり換気するか、こうやって微量で閉じ込めて使います。

接着してから、一部作業の不手際が発覚。墨線に沿った削り出しが不完全なまま、接着してしまった部品がありました。あとで、鑿や手ノコ使って、何とかしよう。
パーツが増えると、とたんに不手際が発生してしまうのも、ちょっと悲しい。

2009年8月10日月曜日

飛べ、テーブルソウ

ドイツのフェスト社製テーブルソウの割刃。ノコ刃と連動して上下してくれますが、それ以外にも、指で摘んでこうやって、引き出したり、格納したり、出来ます。

割刃はテーブル下で、グリスを塗られた2枚の金属板に挟まれて、ボルトで締め付け固定されてますが、このボルトを少し緩める事で、外から手で上下出来るようになってます。

このノコ刃は、他社の物を付けてますが、やや小振りな為、割刃の頭を少し削ってあります。
最近では珍しく、縦切りフェンスを付けて作業しましたので、写真を撮りました。切り終わったあとに撮った、再現写真。

黒い押し棒は、このテーブルソウに付属してた物。左側の角材治具は、左手で材を固定する時の治具。これで材をフェンス側に押し付けます。

ノコ刃は64枚刃の横切り用のままです。頻度の少ない縦切り用に、一々交換するのも面倒。時々、ちょっと焦げが付きます。

ノコ刃カバーは自作の物。テーブル上に更に、スライド板載せてカットする時に、オリジナルの物は大きすぎて、つっかえてしまうので、小さく自作した次第。上にパイプ付けて、集塵機に繋いでます。
縦切りフェンスのスライド部分。沢山のノブやら摘みが付いていて、微調整が可能ですが、私には宝の持ち腐れです。このフェンスは、どちらかと云えば、大きな合板を精密に、沢山カットするのに、適していると思うし、このテーブルソウ自体が、そういった作業用の機械です。

左端に、合板で作ったスイッチカバーが見えます。丁度、左足のモモの所に来ますので、軽く脚で触れて、電源切る事が出来ます。

機械デザインは、お国柄が良く出ますけれど、このテーブルソウも、昔のドイツの航空機や戦車のデザインを思い起こさせる。旧ドイツ軍の戦車なんて、デザインから仕上げまで、隙がないほど格好良く見えるのだけれど、デザインも仕上げもへったくれもない、ソ連の戦車にコロコロ撃破されているのだから、実用と云う事に関しては、見た眼程ではなかったのだろう。

このテーブルソウも、丁寧な仕上げや、高性能な各種機能が盛り沢山なのに、テーブルの平面精度は2流品という、アンバランスな部分がある。もっともこれは用兵、ではなく用途の問題なので、仕方がないと云えばそうだし、そんなところが却って、今は好きなのだけれど、相当高価な買い物だったので、当初のショックは大きかった。

航空機で云えば、ドイツのジュラルミン製の超大型輸送機を、東洋の小国が見栄はって、大枚はたいて買ったものの、狭い自国の空では飛ばせず、仕方がないので翼を少し切り取って、これまた狭い格納庫に保管されているのを、呆然と眺めてる、感じだった。

今では、そんなショックも乗り越えて、楽しく便利に使っています。何よりも、格好いいから、いいや。

2009年8月1日土曜日

ヤマドリオート

女の子の顔を、消しゴムハンコで描きました。これはこれで、いいのですが、玩具自体はつまらん物になりました。ので、写真は顔だけ。

消しゴムハンコ、上手な方は、本当に奇麗に彫ってます。比べると恥ずかしいくらいなので、私も真剣に、消しゴムハンコの彫りの練習しようかなぁって、ちょっと思った。

皆さんそれぞれに、得意な分野をお持ちですが、私なんかは泥臭い表現は得意だけど、可愛らしい雑貨向きなデザインは、ラナちゃんを描く大塚さんくらいに、苦手です。苦手なので、勉強しようと思ってますが、後付けな感性は、すぐにそれとバレてしまうのも、恥ずかしい。
以前解説した、車軸が車体底面に位置する、「底軸型」の車軸が通る下駄部分。ここでは、下駄のパーツが本体に差し込まれてますが、簡単な工作の物では、ボンドで貼付けられています。このタイプは、比較的良く見るのではないでしょうか。
2個作ったうちの一つの、人形をやめて座席に変えてみました。このほうが、玩具の車らしくていいです。今まで、ちょっと考えすぎたかもしれない。作り易いので、商品にしてもそんなに高価な物には、ならないでしょう。

こんな風に、目玉も人形も無い、単純な車の玩具で、「ヤマドリオート」っていうカテゴリーを作ってみました。自分で買うなら、こういった玩具のほうがいいかもしれない。これもまた、色んな種類を作ってみたいです。

新作の写真はこちら