2012年12月25日火曜日

ボール盤でフライス盤、その2

 ボール盤を使ってフライス加工しました。以前の記事でも紹介しましたが、簡単な加工ならボール盤とスライドバイス使って、フライス加工が可能です。

ただ、準備と調整と時間はそれなりにかかります。今回の加工はマホガニーの板に浅い削り込みを入れる作業。

ボール盤の回転数では遅すぎて、この12ミリのスパイラルビットはブレてしまいやすい。ので、普通に縦に送って連続して穴開けしてから、復路でスライドして送れば、底が綺麗に加工される。

ボール盤でスライドバイス使って材を移動させるときは、ボール盤テーブルとバイスの平行が出てないと、刃物も平行に送れない事に留意すべきだ。

実際に材を送りながら、刃先とケガキ線の平行を確認しながら調整すれば良いが、これもかなり手間だった。ので、今回はある程度余白をとって加工し、残りはノミなどで削った。
 ノミで削った所。
これは、友人が作った海自の護衛艦の模型のネームプレートを受けるプレートになるのだ。プレートの色は友人が自分で塗る。

護衛艦イカズチは、この友人の教え子が乗っている艦で、今年はソマリア海へ出動して海賊対処行動を行って、無事に帰ってきた。その教え子のお父さんが、この模型を買って、友人が作り、私がディスプレイ台とネームプレートを木で作った訳だ。

お父さんにとっては、我が子が乗って、はるばるソマリアまで出かけた、思い入れ深い船になるのだろう。

陸自のほうは、先日ようやくハイチの震災復興支援を終えたが、これは1年半ほど、かなりの部隊要員が派遣されていた。おそらく、大半の日本人はハイチの大震災の事自体も忘れていたろうが、派遣されてた部隊には、長い間お疲れさまと云って・・・あげたい。

2012年12月19日水曜日

ドライバドリル

 年の瀬。毎年同じ忙しさ、そして退屈な日々。そんな寂しい心の隙間を埋める為に、道具を買いました(言い訳)。

充電式ドライバドリル。マキタのは10.8V重さ1kg、BOSCHは3.6V重さ0.5kg。充電工具では今や14Vが標準なので、どちらもパワーは低いですが、そのぶん軽く扱いやすい。
 こちらは小型軽量タイプのボッシュGSRプロドライブ。0.5kgなのでかなり軽い。六角ビット専用チャックは、磁石の力でビットを保持。

3.6Vでも中々のトルク感があって、普段はこれ一台で十分です。ボッシュ社はドイツのメーカーですが、この製品の製造国はマレーシア。中国製でないのが、最先端?
 重心が先端近くにあるので、このように縦持ちにして使ってもいい。引き金を引くと自動でライトがつく。これは便利なような、邪魔なような・・・。
 ただ、吊り紐が無くて、私には不便。なのでこのような紐を付けた。ちょっと不格好だけど、無いと困る。
日本のマキタのドライバドリルDF330D。10.8Vなのでバッテリーサイズが小さく、そのぶん軽く全体で1kg。もともと六角ビット専用チャックだった機種に、写真のキーレスチャックを後付けで取り付けた物。

その為か、チャックの固定が甘く、チャック自体にややブレが生じる。実用には問題無さそうだけれど、何となく不安なのは、メイドインチャイナの為か?

この機種にも先端ライトが付いていて、かえって前が見づらい。ライトの電源は切る事が出来ないので、黒テープ貼付けて塞いでしまった。工事の現場では良い機能だろうけど、出来ればオン・オフ機能も付けて欲しいな。

この機種にも吊り紐が無い。代わりに腰に付けて使うホルダーが付いてくる。いかにも現場使いですって感じだが、私は困る。仕方が無いので、机の足にホルダー自作して、そこに収納している。

それ以外は問題無し。バッテリーも2つ付いてるのが嬉しい。

今の大工さんには、ノミやカンナより、この充電式ドライバが無ければ仕事になりません。現場では14Vクラスのインパクト付きが主流のようです。近年のバッテリー技術の目覚ましい進歩は、こういった木工工具の分野にも、影響を与えていますね。

2012年12月8日土曜日

作者名は内緒

娘のデッサン。おそらく、普通に真面目に描けてるのだろうと思う。自分に経験が無いから具体的にあれこれ云えないが、不可なく可もなくといったところか。画面に上手く納めてあるのと、真面目さが伺えるところを、娘に云って褒めてやったら、喜んでいた。

それより、父さんが驚いたのは、3年生の作品。3年生ともなると皆、それなりに上手く思える物を描いてますが、この子の作品は別格だったなぁ。
写真だと全く伝えきれませんが、この作品には参りました。素晴らしい!!!

それで、この子ならもう名前も知られているのではと、検索もしてみたら、昨年の某アートコンテストで2点入賞されていて、そのうちの一つが下の作品。
McCarthy媛子「嘶く・絶」 「人間ですものな」
もう、十分プロではないですか。もうちゃんと作家ですねぇ。凄いです。ただ、この絵よりは最初の未完成っぽいタッチの人形の絵のほうが、好きですが。
それでもって、その子の自画像。これも素晴らしい。面白い。自画像に心震えたのは初めてだ。父さんはさっそく娘に、この先輩と是非とも友達になれ!なんて、勝手な指令も出したりしたのだ。

すると娘は、「まるで嫉妬してるみたい」と私に云うので「そうだ、父さんはこの人に凄く嫉妬している。そうでなきゃ、感動なんてしないだろう!」と、熱く言い返してやった。

娘がこの先輩と少しでもお話が出来れば、先生に教わるより遥かに刺激が大きい筈だ、と、私は直感したので・・・あった。

2012年11月28日水曜日

寒くなりました

フヂちゃん更新、64話。こちらクリックで見れます。木工もボチボチやってます。販売用の量産は今はやってませんから、研究用をのんびりと、です。

大人な事情があって、個人でネット販売も難しいので、今は積極的販売活動、積極的作家活動等は出来ませんのです。仕方が無いです。自分の人生をのんびり生きれば、いつかチャンスも出てくるでせう。

2012年11月16日金曜日

「うん」

娘がデッサンの補習で夕方遅く帰るようになると、私のほうも遠慮があって、走りに誘いにくくなる。なので走る回数もめっきり減って来たのが、父さんはツマラナイので、今日は夕食後、数時間おいて夜の9時から走る事にする旨、娘に告げた。

基本的に断る事をしない娘は、「うん」と承諾してくれた。走りに行くまで数時間あるのでしっかり勉強するように、付け加えておいた。

娘は美術科なのだが、普通科のような一般教養を教える先生方には、授業に熱が入らないようで、困っている。お金を払っているのだから、例え美術科とは云え一般教養もきちんと教えるのは先生の側の義務だと思うのだが、直接受験と関係がなくなれば、先生も気が緩むのだろう。

それなら、それなりに親の側で考えてやらねばならない。ので、娘には本を読ませている。あくせく受験勉強しなくていいなら、あくせく本を読みなさいって、事だ。

・・・それで、9時になって「走りに行くよ」と、娘に声をかけたらば、返事が無い。本を読みながら寝てたようだ。「それは睡眠学習か?」と聞けば、睡眠学習という言葉も知らないようなので、そこから説明してやった。

夜の公園を走りながら、学校での出来事を色々話してくれるのは、昔から変わらない。公園のお堀に丸く可愛い鳥がいるのを「ゴイサギ」だと娘から教わる。

走り終わって家に帰って風呂から上がって、くつろいでる娘に「今日も幸せだった?」と聞くと、また「うん」と答えてる。幸せな家庭をつくるのも、色々と創意工夫がいって大変なのだが、幸せと思ってくれたのなら、今日も一日生きた甲斐があったというものだ。

2012年11月2日金曜日

たりたり

 先日、娘の高校の文化祭に出かけた。生徒作品の参考展示で娘の鉛筆デッサンも出展されてたのが、「あら、良かったねぇ」って感じだった。本人も内心得意だったろうと思われる。

私は、デッサンをした経験がほとんど無いので、評価の仕方が解らないけれど、鉛筆の運びに娘の性格が現れてるように思えた。雑だけど、本人なりに真面目に工夫してる、そんな印象だ。

娘は、与えられた目の前の課題には、真面目に一生懸命取り組んでますが、さて、将来自分が何をやりたいのかは、おそらく見当がついてないと、父さんは見ている。放っておいても自主的にやってる事が、やりたい事ではあろうけれど、実は彼女にはそれが無い。

取り敢えず、美味しい物を食べて、親と楽しく過ごしていたら、それで大満足感プンプンなのだ。それはそれで、親として嬉しいが、手放しで喜んでばかりはいられない。
それだから、娘の自己啓発を兼ねて、一緒に走ったり、山登ったり、映画みたり、小説や漫画読ませたり、プラモデル作ったり、させるのだけれど、そうする程に娘の親離れ、或は親の子離れが進まないのかな?なんて思ったりもする。

それでも、父さんがあまり深刻に悩んでない理由は、彼女は比較的人に好かれやすく、友達もそこそこ居るからだ。他人と仲良く出来れば、社会に出てからの事は、それほど心配は要らないだろう・・・と、思っている。

2012年10月28日日曜日

白いテント

災害ボランティア研修として、このような合同訓練に参加した。日赤、警察、自衛隊などが共同して行う(愛媛では珍しく)大がかりな訓練だ。
 私らボランティア研修生の研修作業用テント。ここでボランティアの受付からマッチング、資材調達、活動報告などの一連の流れを再現して訓練する。
 日赤の医療用大型テント。「重傷者救護所」と看板が出てますので、おそらく難しい手術も出来るのでしょう。初めて間近で見ました。白い大型テントというのは、自衛隊色に馴染んでいる私の目には新鮮です。
 こちらは一回り小型の日赤テント。野戦病院的な用途に使われる物と、想像してます。
訓練の性質上、こういうテントもありました。
 入り口に前室のような物が付いてる大型テント。
民間ボランティアの私らの訓練は、特に緊張感無く進んでいきます。実は、主催してる福祉センター側に強い指揮統率力が無かった為に、我々の訓練は、途中で崩壊していき、ボランティアごっこにもならなかった・・・。
こちらは消防の特殊災害救護班?とでも云うのか、化学防護服を装着して訓練に当たってます。
酸素ボンベ背負った上から、袋状の防護服を着ています。化学防護服としては一番能力の高いタイプ。
こちらは、上よりやや簡易な防護服みたい。液体系の化学剤に強そうな感じ。
簡易担架持って、救助活動に向かう隊員達。担架の向こう側に、患者役の女性が見える。
防護服内の無線機使って指揮所と交信しながら、救助に当たる隊員達。
自衛隊のヘリも傷病者輸送の任務で参加。
着陸、離陸とも重低音のエンジン音に、かなりの注目度でした。
化学防護服の隊員に助けられた被災傷病者。ストレッチャーのまま救急車に載せられて、救護テントへ運ばれる。
救急車から、救護テントへ。実際ではこの中で、手術が行われるのでしょう。
日赤の救急ヘリ。自衛隊ヘリよりは小型で、エンジン音も控えめ。このヘリの特徴は機体後部に大型の扉があって、患者はここからストレッチャーごと機内に搬入出来る。
患者を乗せて、飛び立つ日赤救急ヘリ。
抜け殻になった、化学防護服。

ところで、先にも書きましたが、我々ボランティアの訓練は、途中で頓挫して、消防の訓練展示の観覧に変わってしまった。お陰で、上のような写真も沢山撮れたのですが、自分たちの訓練が出来なかったのは、問題であった。

加えて、現実の災害時でも、こういう事はざらに起こると、思われる。各組織の方針や能力の違い、各個人の考えや経験の違い、そういった異なる要素が、何の擦り合わせも無く突然絡み合いながら、混乱の中で運営される訳だから、混乱は必至だ。

国家、自治体、共同体、グループの力も大事だが、しかし、基本的には自分の身は自分で守るのが原則である、という事を改めて強く思った。

2012年10月21日日曜日

久方ぶりの

震災の影響で予備に復帰して2年目。昨年は日程の都合で撃てなかったので、今年は久方ぶりの射撃。私も歳とったけど、この銃もまた古い。私が生まれる前に正式化された銃だ。
 射撃音はガツン!と、金属棒で叩き付けられる感じの音がして、心地良くはない。向かい風で硫黄臭い硝煙が喉に入り込み、ゲホゲホ咳をする隊員もいた。そんな光景のあるのが、実弾射撃ですね。

何度も書いてるけど、命中精度は良いらしいが、戦闘の実用には不向きな銃です。どの辺が?なんて事は、書きません。
天高く馬肥ゆる秋。私の身体もガタガタ、銃もガタガタ。来年は最後の射撃にするつもり・・・たぶん。

2012年10月6日土曜日

ユタカバンドソー・ホイールのゴム交換

 10年以上前に買ったユタカのバンドソーMC-88のホイールに付いてるシリコンゴムが劣化して切れた。ので、ユタカ社にメールして新しい物を購入した。

切れたのは一本だけど、この際2本とも購入。ちなみに1本のお値段は3024円です・・・高価ですね。写真は切れてないほうの古いゴムを外してるところ。ホイールをバイスで固定して、マイナスドライバー使って外してます。
ゴムの交換中。説明書にはドライバー使って装着するようになってましたが、手だけでも装着できたのは、気温がまだそれほど下がって無いせいかもしれない。
ホイールゴムも新しくなったユタカバンドソーMC-88。私はこれを細ベルトサンダーに特化して使ってます。作りは良い機械なんですが、モーター出力が低いのが残念ですね。

2012年9月24日月曜日

観光散歩

毎年恒例の、松山観光をした。電車のったり飛行機のったりしなくても、地元の観光スポット歩いてまわれば、気楽で楽しい。
 大正時代に建てられた洋館にあがる妻と娘。



 それから、いつものリフトに乗って城山山頂へ。
 伊予柑かき氷がおいしい。今回の観光の一番の目的は、実はこれでした。
カラスが好きな娘。
そのまま山を下りて。家に帰りました。持てなかった物、持てそうにない物、持ちたい物、色々ありますが、持てて良かったなぁと、思う物も、あるのでした。

2012年9月17日月曜日

刃物と子育て

久しぶりに、娘と走った。最近は美術の補習で帰りも夜遅く、中々一緒に走る時間も持てません。

日曜も忙しい父さんを尻目に今日は、一人で自転車で港まで出かけてたらしい、娘。まるで、親戚かもしれない木彫り作家さんみたいな事をして、楽しかったそうだ。

授業も楽しく、友達もたくさん出来て、毎日充実しているようです。
それで、うかれているので、父さんは走ったついでにナイフ格闘もしてやった。

日本国内で起こる犯罪に使われる凶器の多くは、小型の刃物、ナイフなのは今も昔も変わらない。

ナイフは闘いのプロも使う。自衛隊では最近になって、ようやく対ナイフ格闘の訓練を本格化してきている。そこでは打撃と組み合いが混合された容赦の無い世界であって、それが現実であろう。

理想に生きる努力と、現実に備える努力の両方を持てれば、良いと思うけれど、中々人間はバランスよくは生きられないようだ。

刃物は、ただ向けられただけでも恐ろしいものだ。小学生の女の子が、知らない男に云われるままに、カバンの中に自分から入って行ったのは、刃物への恐怖からだったろう事は、良く理解出来る。男が自家用車を持ってなかったのが、女の子には幸いだった。

刃物を向けられたら逃げろ、というのは、正解でもあり、間違いでもある。刃物を向けられたら、普通は逃げられなくなる物だ。女の子は緊張と恐怖で、呼吸さえ上手く出来なかったろう。

柔道や空手をしたところで、刃物に対処出来るものでもないのは、練習の中にそもそもそういった状況が、組み込まれて無いせいもある。

また、護身術のように、一通りの型をマスターしたところで、大した保証にならないのは、武道経験者の多くが警告する通りだろうと、おもう。

それでも敢えてこうした訓練をするのも、逃げる身体と心の両方を持てるように、するためだ。何度も反復体験した事のある状況に対し、身体と心が過度に緊張する事を防ぐには、こういった体験が不可欠と、私は考えている。

或は、命を奪われる状況に遭遇した時、最後の最後まで、犯罪者の人情に頼るしかすべが無いとすれば、それは最大級の不幸である。

戦場でなければ、刃物を向けられた時に、大声を出せる心と身体があれば、それだけで危機から脱出出来る可能性は、うんと増えよう。それに、何度も書くが、こういった運動はお互いに楽しくて、親子の情も深まるの・・・だった。

2012年8月28日火曜日

カワセミ号

フヂちゃん更新。61話。フヂちゃんの物語世界の辻褄が合うような展開が、少しひらめいてきたけれど、上手く行くかな?