2009年7月25日土曜日

工房の湿気とカビ対策

ここ数日、普段は雨の少ない松山市でも、降雨が続いてます。断水の心配から解放されて、喜ばしいのですが、湿度が高くなるので、木工する向きには喜ばしくありません。

特に家具工作のような、精度を要求される木工なら、木の膨張収縮の差が激しいこの時期は大変でしょうが、精度を要求されない私の木工でも、工房環境全般で注意を要します。

工房内の湿度計が、80%を常時超えるようになると、湿気でカビが発生したり、機械の金属部分が激しく錆びたりします。

カビは、治具の素材でよく使う、MDFの板、それも汗や汚れの付着した部分から、発生し易いです。一度発生すれば、奇麗に拭いた後でも、同じ所からまた発生します。他に、壁に打ち付けてある合板なども、足下部分にカビが発生します。

湿気は足下に溜まりますので、こういった素材の物は、成るべく高い位置に置くようにしています。壁の場合は、壁と物(機械)の間に成る可く隙間を空けて、空気が通りやすくしてやります。

カビ対策として先ずは、部屋の換気扇を、降雨前から止めてやる事が大事ですね。
翌日雨天の予報があれば、前の日から換気扇を止めます。1〜2日の雨天であれば、これだけでかなり違ってきます。外は雨でも、外気が積極的に入らなければ、作業場は70パーセント以下のままをキープ出来ます。

湿度が高くなってしまっても、工場扇、扇風機などを1日中回して、部屋中の隅々まで、空気が滞留しないようにしてやれば、カビの発生はある程度防げると思います。もっとも、これは私の作業場が広く無い(約8畳)から、効果があるのかもしれませんが。

換気扇の取り付け位置で、一つ疑問を感じたのには、業者さんに頼むと、吸気口を足下に、排気口を天井付近に、取り付けるパターンが多いように感じますが、これは湿気対策としては、甚だ宜しく無い位置でして、足下の大量の湿気を、そのままに吸い込んでしまいます。部屋の空気を対流させる為に、高低差を付けるのは解りますが、それなら排気口を足下にしたほうが、実用的ではないかと思う。

私の作業場では、もう排気口の場所は変えられないので、足下の吸気口を塞ぎ、出入り口の引き戸の腰くらいの位置に、吸気用の穴を開けました。

まとめると、
・湿度計の設置。
・天候に応じた換気扇の作動と停止。
・吸気口を高くしてやる。
・工場扇等利用した、部屋の空気の全体的、継続的な撹拌と対流。
・足下にカビ易い素材を置かない。

などが、私の行っているカビ対策です。

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