2015年2月19日木曜日

ドラムサンダーの工夫。

パフォーマックス社製(現在はジェット社製)のドラムサンダーを愛用しています。一番小型の卓上型1馬力モーターですが、パワーに不満を感じた事はありません。

ただ、卓上型の宿命か、送りベルトの定盤が鉄板のプレス製なのと、抑えローラーの調整が微妙で、仕上がりの平面精度に難がありました。ので、ベルトシステムを捨ててMDFでテーブルを作り、手で材を送る方式にしてます。
この機種は以前にオフ・コーポレーションさんでも、馬力と価格を下げて販売されてましたが、人気が無かったようで、すぐに取り扱い停止になったのは、個人的に残念でした。

馬力はオリジナルのまま、1馬力はあった方が良かったろうと思いますが、それ以前に一般的な木工ではあまり出番が無いのが、人気の無さの原因でしょう。

しかし実は、使い方次第で多彩な作業で活躍出来る事は、もしかしたら日本ではあまり知られてないかも、しれない。
ドラム加工幅が25センチですが、ペーパーを挟む部分はやや段差が生じ、加工精度が少し落ちますから、実質20センチで考えた方が良い。
ところで昨年末頃、作業中に、ドラムを支えているアームが急に脱落しました。アームはハンドルの付いた台形ネジをまわして上下させますが、そのネジ山が摩耗して切れてしまったのです。

買った当初からの心配が現実になって、ちょっとショックでした。ネジは鉄製ですが、アームはアルミ合金なので摩耗に弱いのは想像つきます。
螺子山が切れたアーム。こんな小さな突起部分だけで、重たいドラムとアームの重量を支え、かつ激しい回転摩擦を受けてるのですから、壊れて当然。何故ここをもっと丈夫に作らないのか?

結局、購入先のテクノトゥールズ社にメールして、パーツを購入しましたが、3万円ほどかかりました。お金で解決出来たのは良かったですが、痛い出費です。メーカーはこういう儲けを予定しての、構造なのかなって勘ぐったりもする。
それで、次は同じ徹を踏まぬようにと、アームを補助する細工を施しました。木片にきつめのネジ穴を開けて、台形ネジを通してネジ山をつくり、そのままアームの保持板に固定します。
台形ネジを支えるネジ山の数が、数倍増えましたから、アームのネジ山にかかる負担もかなり減るのではないかとおもう。これでおそらく、ネジの寿命も飛躍的に伸びるだろう。
送りベルト機能を捨てて、手送り式にしたので、小さな材は写真のような送り板にのせて送る。材の厚みに合わせて何種類か用意してある。

これで厚み出しや表面仕上げなど、自動カンナ盤のような作業が出来るが、その他にも(手送り式にした事で)手押しカンナのような使い方も可能だ。つまり、材の平面出しと直角出しの作業が行える。その辺の詳しい内容は次回。

0 件のコメント: