2009年11月6日金曜日

里芋の葉

卓上式ベルトサンダーを自作したのがきっかけで、機械配置が変わりました。小型のバンドソウ2種を隣接して配置しましたが、これが非常に都合良いです。

手前のグリズリー社製のバンドソウは、曲線カット専用で、パーツの切り出しに使いますが、奥の銀色の藤原産業製は、ベルトサンダーを装着してますので、カットしたパーツの研削を、移動せずに直ぐに行える訳です。集塵は掃除機ホースを隣に付け替えるだけ。照明も兼用で使ってます。

始めっから、こうすれば良かったのだけど、これだってまた、機械が増えれば、配置が変わる可能性はある。

ベルトサンダーは機械ごと、やや前のめりに、傾けています。これは材に付けたケガキ線が、照明で良く見えるようにする為です。角度によって線の見え方が違ってきますが、成るべく見え易い角度を探しながら、研削するのは、加工の正確さもさる事ながら、眼の健康の為にも、必要ですね。
目玉を、円定規使ってニードルでケガキ線いれて、バンドソウで大まかにカットして、銀色のベルトサンダで研削します。これは作業途中の写真。

どの辺りまで研削するかと云えば、ケガキ線の中間あたりを研削します。外側だと、穴に入らない場合があり、内側だと隙間が大きく見えたりします。
ケガキ線の中間あたりが、緩すぎず、キツ過ぎず、打ち込む穴に、心地良い抵抗で入ってくれます。

今日は、ベランダで育ててた里芋の、収穫を行いました。プランター栽培ですが、結構取れるものです。不作の時もあったけど、今年は豊作でした。

もっとも、収穫が目的で育ててる訳ではなく、あの大きな葉っぱが大好きで、観葉植物として毎年植えてるわけです。で、腰の高さほどある、自作した花壇の上に置いて育てると、夏には里芋の葉っぱのトンネルが出来て、それはそれは、楽しゅうございます。

日本での里芋は、稲作文化伝来以前から、主食として活用されて来た植物だそうで、稲作にまつわる行事の中にも、里芋文化由来の物が、多くあるようです。そんな事を知ったのは、大学時代に知った、照葉樹林文化に関する文献からですが、それ自体は授業で習った訳でなく、友人の本棚に入ってた本から知った訳です。その友人は、卒業前に突然死して、その本は今も私の本棚に収まってます。

大学中退してからは、体中に葉っぱを付けて、自分が森と同化する仕事もしたりして、そういう時は本当に楽しゅうございました。

子供の頃は、ツツジの鉢植えの手入れするのが好きな、オヤジ趣味な子供でしたが、これも花はどうでもよくって、春先の青々とした葉っぱが何より好きでした。小さな葉っぱが密集した森の茂みのように、生えてますから、森のミニチュアみたいな姿も、好きな理由でした。

日本の稲作以前、つまり、神代の時代のそのまた昔の、深く暗く生い茂った森の環境に似合う食用植物ならば、サラリとした稲穂ではなく、泥臭い里芋のほうが、やはりよく似合う。原始の森の、食べられる化石かもしれない。

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