普通の木製品なら迷わず捨ててしまう 様な状態ですが、これは何しろ貴重な本物です。コレクターに取っては腐っても鯛。なので、鼻を摘みながらでも食べれるような状態には、持って行きたい。
このブログは木製玩具のブログなので、こういった品の詳しい記事は描きませんが、木工作業の一貫なので、少しお披露目。
上の写真の下の品が、今はこの状態。割れ、欠け、掘れ、傷、腐食、油焼け等の箇所を幾つも補修してあります。埋めたり、貼ったり、継いだり、接着したり。接着剤は瞬間接着剤を使う。
木で埋めたり貼ったりした所は、オイルステインやアクリル絵の具使って着色して、周囲の風合いに溶け込ませてやる。
上の木のカバーは新しく作り直しました。わざと傷や凹み、油焼けなど作って塗って、下の風合いに合わせてあります。大体上手く行ったと思います。
補修前の状態。角の所が摩耗して痩せていましたので、材を貼り合わせて厚みをつけてやった。
で、こんな感じ。色を塗るとほとんど継ぎ目が解らない。
真上から見る。良〜く見ると、継ぎ目が解るけど、見えないように見たら見えない(笑)
で、仕上げにカシューを塗る。カシューは人造漆で天然の漆ではないから、普通はかぶれないけれど、たま〜にかぶれる人が居るそうで、私がまさにそうです。なので手袋と、手首の隙間などもテープで塞いでかぶれを防ぎます。
蓋を開けたら口のところに、厚紙のカバーをつける。カシューが缶の口に付いて固まると、次使う時に粉が中に入って、何とも困った事になる。ので、それを予防する。
カシュー塗りました。透と赤と黒を混ぜてある。元が油やけで黒っぽいので、年季の入った赤黒い風合いで仕上げるのだ。
今日の作業はここまででした。
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