2010年1月5日火曜日

ミャオ族の刺繍

正月も三ヶ日を過ぎると、少し余裕も出てきて、ゴソゴソと夜中に動き回りはじめます。
玩具作りは、もう少し後ですが、今日(4日)は娘と一緒に走り初めをしました。

公園の周囲を、ゆっくり走りました。何だか妙に生暖かく、着込んだトレーナーがうっとおしい。そう思ってると、やはり雨がパラパラ。正月中はずっと天気が良かったのですが、ここにきてちょと崩れてきたかな。

以前は、走るとなると、呼吸を荒くしてまで走り込んでいました。部隊での年に一回の体力測定もありましたし、訓練中にも走り込むので、とにかく走るとなれば、苦しい程に走ってましたが、今ではそんな走りは滅多に無く、比較的のんびり走ってます。娘と走ってるせいもあるけれど、健康の為にはそのほうが良いように、思う。

脚で蹴らず、頭を上下せず、走るようにしてます。黒田鉄山さんの剣術や柔術の世界に魅せられてから、成るべく筋力トレーニング的な運動は避けてますが、10代の私の娘くらいの年なら、基礎体力を付けるには、ランニングや筋トレも必要かとは、思ってますので、それ相応な事は、一緒にしてます。どんな世界に生きるにせよ、身体こそ第一の資本ですから、丁寧に作ってやりたいですね。

私自身は、元の体格、骨格がヤワでしたから、後付けのトレーニングで出来た身体は、大した物ではありませんでした。その事が却って、今の身体の使い方の、助けになってたりもしますから、どっちがどう優れてるとは、一概に云えません。筋力も大事でしょう。特に、母のリハビリを見るに付け、筋力の衰えが如何に身体を使えなくさせてしまうか、という事を実感してます。

それでも、部分的な筋力トレーニング運動のメニューなどは、どうにも無味乾燥に思えてしまうのですが、巷では人気があるようです。私の思い違いも多いかもしれない。

今年は年始から、部屋が片付いていて、気持ちがいいです。それで、奥にしまい込んでた民族衣装のコレクションなんかも、引っ張り出せるようになりましたので、少しずつでも、ブログやサイトで紹介していきましょう。
これは中国雲南省のミャオ族(苗族)の使っていた、赤ちゃんを背負う、負ぶい紐。これは紐の部分がカットされていて、残念なんですが、本来は左右に帯状の紐が付いてます。実際に使い込まれた物ですから、端々が摺れて、変色もしてますが、実用品だからこそ、細かで美しい刺繍が施されてます。

黒く見える布地の部分は、藍染めによるもの。濃い紺色です。ここまで深く染めるには、何度も染めを繰り返した事でしょう。それに豚の脂か何か、塗り込んで木の棒で叩きなめして、強度と防水性も持たせてあります。相当手間のかかった布地と、刺繍です。
刺繍のアップ。下描きなしで、思い思いに刺繍されてますが、民族的な統一性と伝統を持っているようです。広く俯瞰すれば、民族衣装の形やデザインは、地中海や北欧から東に流れて南米まで、どこか共通性も見られるものです。

そこから何か、強引に論説を語る気はありませんが、西から東へのデザインの伝播は、感じます。なので殊更に、これがミャオ族独自の文様であるとは云えないでしょうが、民族的な感性の中に刷り込まれている文様である、とは云えるでしょうね。

で、これは祭りや結婚式に限った物では無く、普段からこういった刺繍の衣装を着て、日常生活はもとより、農作業までこなしている所が、近代文明化した国家の民族の衣装とは大きく違って、魅力のあるところです。

手にもってみると、重たいです。この写真の刺繍はまだ、それほどでもありませんが、細かい物になると機械で刺繍したかのような、細かさと密度と正確さで、刺繍されてます。もう本当に驚きです。

私の作る玩具など、この刺繍の一部分ほどにも及ばない物ですが、せめて横に並べて不釣り合いにならないような、存在感の作品を作ってみたい。

2 件のコメント:

たくどう さんのコメント...

ヤマドリさん、はじめましてたくどうと申します。私のサイトをご覧頂き有難うございました。今日は此方は冷たい風が強くて殆ど部屋の中に居ました。ミャオ族の刺繍綺麗ですね。凄いコレクションですね。それに、カラフルな玩具も可愛いですね。デザインが洗練されていて素晴らしいです。随分手間がかけられている感じがします。これからもよろしくお願いいたします。

ヤマドリ さんのコメント...

たくどう様、コメント有難うございました。
早速お訪ね頂き、恐縮です。
松山市も強い風が吹きました。寒かったです。
私の玩具では、今の所旋盤の出番はないのですが、
他の機械が活躍してくれてます。
今後も楽しい交流を、宜しくお願い致します。