2012年4月14日土曜日

半細ベルトサンダー

10年以上も 昔、始めて買ったバンドソウが、このユタカのマイティカット。妻の友人に使ってもらってたのを、また返納して頂いて、ベルトサンダーに特化して使う改造作業をしてました。

この機種は、造りは丁寧なのですが、馬力が150Wしか無いのが欠点。しかし、ベルトサンダーで使うなら、問題無かろう。
このベルト幅は約5ミリ。オリジナルのベルトを半分にカットしている。バンドソウをベルトサンダーとして使う場合、一番工夫を凝らしたいのがベルトを支えるフェンスの造りだ。

テーブルにL字金具を固定する従来の方法では、加工作業の制約が多すぎて、意外と使えない。特に、狭い場所にベルトが入っていかない。

細かく複雑な研削作業を望むなら、ベルトを細くし、それに合わせてフェンスも細く、薄く、丈夫に作らないとイケナイが、これが中々難しいのだ。
薄く細いフェンスの固定方法に、この数日試行錯誤してたのだけど、今回ようやく解決策を見出した。カギは写真の通り、磁石の利用です。

糸ノコ刃利用の薄い金属板を磁石で固定してるだけですが、これで実用上問題は無い。薄いのでたわむ心配がありますが、これも工夫次第で解決する。
この様に、材の厚みギリギリまで、フェンスを支えるアーム部分を下げてやると、フェンスがたわむことはない。

また、磁石で仮固定してるだけなので、ベルトの位置が変わった時でも、すぐにフェンスの位置変換が可能なのは、作業効率と作業精度の向上にとって、大変好ましいのだ。
このように、材の片減りもなく、ほぼ垂直に研削する事が出来る。両側はベルトがこすれて焦げ付き易いが、これは仕方ない。

それにしても、予想以上に真っすぐ快適に研削出来る。このまま、カットまで出来そうなので、やってみた。
この様に、ブラックチェリーの20ミリ厚の板が、ベルトサンダーでカット出来てしまった。150Wの馬力でこの結果は驚きです。今まで改造してきたベルトサンダーの中でも、一番の好結果が得られました。

これで、研削成型用の細ベルトサンダーは、約3ミリの極細タイプ、約5ミリの半細タイプ、約10ミリの細タイプの3種類が揃って、初期の目標を達成したのだ。

あとはまた、作品作りながら、改良改善、火の用心を、繰り返す日々が続くの・・・だった。

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