大分遅くなってしまいましたが、ガラス塗料と紫外線の予防効果の実験結果です。
試験材料はパドックの薄板。3枚の板は、無塗装、液体ガラス、ガラス塗料を塗ってあります。
材の半分はアルミホイルを巻いて、紫外線が当たらないようにしてある。
天気の良い日を選んで野外に7日間、強烈な夏の紫外線に晒しました。
結果を先に書けば、試験材全て紫外線による色の変化が現れました。つまり残念ながら、ガラス系の塗装では、紫外線の影響を充分には防げない、という事です。
紫外線に当てられて変色した、3枚のパドックの板。左から無塗装、液体ガラス、ガラス塗料。アルミホイルを剥がすと、変色の具合がはっきり解りますね。液体ガラスは2回塗り。ガラス塗料は下地に液体ガラス2回塗りした上から、2回塗り。
夏の思い出の 日焼け跡。黒く変色するまでの時間差はありましたが、結果的にはどれも変色した。
約一週間の日焼けで、真っ赤な木肌は黒檀のように真っ黒になりました。
一番早く変色が見られたのは、やはり無塗装で、2日目には黒味がかってきた。3日目に、液体ガラスの板で、ガラス塗料は5日目くらいから、変化が視認出来た。
夏の日差しを正面から浴びましたから、これを防げというのは、塗料にとっては酷かもしれなかった。なので、日陰の部分での変色防止には、あるいはガラス塗料なら、ある程度は効果があるかもしれない・・・しかしそれでも、陽のあたらない屋内での使用が理想的だ。
また、あまり知られてないかもしれませんが、パドックは紫外線を浴びるほど、このように黒檀の代用として使えそうなほど、黒く変色します。
たとえ屋内使用の製品であっても、窓からの陽光で照らされて、気がつかぬ間に変化して行く可能性がありますので、制作側、使用側ともに注意が必要です。
次回は、ガラス塗料のレポート総まとめにいきます・・・か?
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