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2012年8月14日火曜日

ガラス塗料と紫外線

大分遅くなってしまいましたが、ガラス塗料と紫外線の予防効果の実験結果です。

試験材料はパドックの薄板。3枚の板は、無塗装、液体ガラス、ガラス塗料を塗ってあります。

材の半分はアルミホイルを巻いて、紫外線が当たらないようにしてある。

天気の良い日を選んで野外に7日間、強烈な夏の紫外線に晒しました。

結果を先に書けば、試験材全て紫外線による色の変化が現れました。つまり残念ながら、ガラス系の塗装では、紫外線の影響を充分には防げない、という事です。
 紫外線に当てられて変色した、3枚のパドックの板。左から無塗装、液体ガラス、ガラス塗料。
 アルミホイルを剥がすと、変色の具合がはっきり解りますね。液体ガラスは2回塗り。ガラス塗料は下地に液体ガラス2回塗りした上から、2回塗り。
夏の思い出の 日焼け跡。黒く変色するまでの時間差はありましたが、結果的にはどれも変色した。
約一週間の日焼けで、真っ赤な木肌は黒檀のように真っ黒になりました。

一番早く変色が見られたのは、やはり無塗装で、2日目には黒味がかってきた。3日目に、液体ガラスの板で、ガラス塗料は5日目くらいから、変化が視認出来た。

夏の日差しを正面から浴びましたから、これを防げというのは、塗料にとっては酷かもしれなかった。なので、日陰の部分での変色防止には、あるいはガラス塗料なら、ある程度は効果があるかもしれない・・・しかしそれでも、陽のあたらない屋内での使用が理想的だ。

また、あまり知られてないかもしれませんが、パドックは紫外線を浴びるほど、このように黒檀の代用として使えそうなほど、黒く変色します。

たとえ屋内使用の製品であっても、窓からの陽光で照らされて、気がつかぬ間に変化して行く可能性がありますので、制作側、使用側ともに注意が必要です。

次回は、ガラス塗料のレポート総まとめにいきます・・・か?

2012年7月14日土曜日

ガラス塗料と、思う。

ガラス塗料の仕上がりは、ツヤありクリアラッカーなどとほぼ、同じと思っていただければ、わかりやすいです。

ガラス塗料のつや消し剤もあるようですが、施行が更に面倒になりますので、今の所購入する気がおこりません。

筆塗りでなるべくムラなく仕上げるなら、薄め液で薄めて塗るべきです。それでも、ある程度のムラは避けられませんから、私の作品では出番は無さそうです。

エアガンで吹き付け塗装すれば、平面や球体ならば奇麗に仕上がるかもしれませんが、私の作品は凸凹しており、隙間も狭いので吹き付け塗装はしません(道具もない)。ので実験もありません、悪しからず。
一週間前、 下塗りに液体ガラス、仕上げにガラス塗料を塗った木口。水滴を垂らしてみた。
 どれも似たような結果なので、写真は一枚だけ。ブラックウォルナットの木口。液体ガラスだけの時よりは、水の弾きは良い。10分くらい置いた後傾けると、水滴のまま落ちる。水の跡もほとんど残らない。(液体ガラスだけでは、表面のツヤがやや落ちた。)
 同じ様に板に塗った物。これも、どれも似たような結果なので、一部のみ掲載。
 ヒノキの板。
 ハードメイプル。板の場合は水の跡が少しだけ残る。液体ガラスほどでは無いけれど。
 これは以前液体ガラスのみで実験したハードメイプル。右は無塗装で水がにじんでいます。水滴の出来方は、液体ガラス3回塗りと、液体ガラス+ガラス塗料の組み合わせが同じ感じですね。
 マジックで印を書いて、シンナーで消したところ。これはすべて奇麗に消えました。ガラス塗料が壁の落書きや汚れに強という謳い文句は、なるほど誇大宣伝ではないと納得した感じです。
マジックインキ自体が、はじめから弾かれるようになってましたが、これは表面に付着した溶剤の成分のせいでしょうか。

何にしても、跡形なく奇麗に拭き取られてます。ガラスですから、シンナーなどの薬品にも、表面が荒らされる事もありません。
 上の写真は液体ガラスのみの写真。下段の三回塗りでも、マジックの跡がかなり残ってます。液体ガラスは内部に浸透するが、表面のコーティングは無いタイプ、ガラス塗料は表面を薄くガラスコーティングするタイプ、この差がはっきり現れました。
さて、板を水に数時間、浮かべておきましたら、このように薄いブナの板などは、すっかり水を吸って曲がってしまいました。他の材はそれほどでもなかったのですが、もともと吸い込みの激しいブナでは、ガラス塗料の一回塗りでは完全コーティングは難しかったみたいです。

この辺は材による差、塗り込む回数の差などがあり、使い方次第でしょうが、ガラスコーティングだから絶対防水、という訳でも無さそうです。

木質材に完全な防水加工を求めるなら、液体ガラスとガラス塗料を数回塗り重ねれば、成るかもしれませんが、私の作業ではそのような性能は必要ないので、そこまで実験はしません。

食卓テーブルなどの表面仕上げに用いた場合、植物系オイルよりは、水気や汚れ、傷や摩耗に対してはるかに耐性があると思う

その他の仕上げ剤との比較は、実際に使って比べてみないと解らないけれど、それぞれに長所短所があって、そう簡単に比べられないかもしれない。

ガラス塗料を木の食器に塗って実用している例も、ネット上で幾つか紹介があります。それがどのような加工なのかはわかりませんが、それ相応の設備や手順、素材、分量を研究して用いれば、木の食器への使用は十分可能であろう、と思う

ただ、どれほどの耐久性があるかは、まだ使用例が少なく、未知数なのであろう、と思う

2012年7月13日金曜日

ケチっちゃあ、ならねぇ

 液体ガラス一回塗り後、一日乾燥した所。無垢の木肌、特に木口部分では、サラサラの液体ガラスは塗るほどに染み込んで行くので、塗布面積あたりの使用量も多くなってくる。

ケチってはイケナイのだろうけど、高価な液体ガラスなので、ついつい気後れする。
 ややツルツルした肌触りの表面。一回塗りではまだ濡れ色が薄く、ムラが多い。
特に白木の場合は、研磨ムラがそのまま表情として出てしまう。あまり細かな番手で仕上げ研磨しないほうが、却ってムラが少ないかもしれない。

この辺は、何度か色んなパターンを試してみるつもりだ。おそらく、私の作品の仕上げではガラス塗料は使わないと思うが、液体ガラスは使う事に決めている。

ただし、作った、塗った、出来た、とは簡単にいかないようで、漆なんかもそうだけれど、望みの仕上がりを得るには、まだまだ研究と経験が必要だ。

奥が深いのか、底なしなのか、私の望む木の玩具の世界・・・。

2012年7月3日火曜日

ガラス塗料を希釈

前回、塗装中に粘度が増して塗り難かったので、今回は希釈してみる事にした。説明書には、希釈、洗浄には「高純度イソプルピルアルコール」「シンナー(ペイントシンナーは不可)」を使えと書いてあった。

シンナーはラッカーシンナーでも良いのかもしれないが、何か自信が無い。イソプル何とかは何だろうって調べると、溶剤や消毒などで使われるアルコール系らしい。100%純度の製品は薬局で取り寄せ注文するような物らしいが、99%純度なら、自動車用のガソリンタンクの水抜き剤で売られていた。

防錆剤が含まれているので、玩具製品には向かないが、テスト使用なら構わないし、そんなに沢山要らないので、1本数百円の水抜き剤で代用してみた。(水抜き剤も、種類によってイソプル純度が違うので、要確認)
 無色透明、臭いはエタノールに近く、ツンと鼻を突く感じ。ただ、シンナーほどにはクラクラしない。それでも、作業中はガスマスクが必要です。
 概ね、2倍に希釈して塗ってみた。今日塗ったのはこちら。ガラス塗料用テストピース。前回の液体ガラスで使った物を研磨し直して使用。どれも下塗りに液体ガラスを一回塗りしてる。
 ガラス塗料を塗り終わったヒノキの木肌。
 こちらはハードメイプル。
 マホガニー。
ブラックウォルナットの木口。

みなさん、どれもツルツルピカピカです。ツヤは非常に良いです。濡れ色にもなります。希釈して塗ったので、塗りムラも少ないですが、しかし筆塗りする以上、多少の塗りムラは避けられないように思う。

前回も書きましたが、塗る感触と見た目は、クリアラッカーを塗るのと左程変わりません。違うのは塗った後のコーティング効果でしょうね。

耐水、耐火、耐紫外線、耐傷、耐劣化効果など、その性能は雲泥の差があると思われる。

このあと、数日落ち着かせてから、色々テストしてみます。結果はまた後日。

2012年7月2日月曜日

いよいよガラス塗料

 ヴァンテック社扱いのガラス塗料が届いた。1ℓで13000円。メールで問い合わせしたら、細かく応対していただいた。

以下、施行要領の注意書き/クリックで拡大



 製品安全データシート



液体ガラスに比べて、作業者に対して、ガス中毒の恐れが強くあります。換気とガスマスクの着用が必要ですね。
 液体は無色透明です。臭いはラッカーシンナーの臭いです。液体ガラスと同じくらいサラサラしていますが、ラッカーと同じくらいの速度で固まりはじめますから、段々粘度が増してきて、塗りムラが顕著になる。
液体ガラスを下塗りした無垢材に塗った所。仕上がりもクリアラッカーに似ている。
 だんだん、粘度が増して、ネトネトな塗りになってきた。原液のまま連続作業は難しい。私は筆塗りには少しは自信があるが、それでも塗りムラが避けられなかった。
 こんな感じで、ツヤは良くなる。艶消し剤もあるようで、それを混ぜれば艶消しになる。

作業感、仕上がり、ともにクリアラッカーを塗るのに良く似ていた。原液はサラサラしてるが、すぐに粘りが出るので、途中に溶剤で薄めながらの作業が好ましいが、それも中々厄介だ。

今の所まだ、試験段階でこれから色々試しますが、第一印象としては、メインの仕上げ剤としては、私の作品で使う場面は少ない気がした。これなら、液体ガラスだけのほうが良い。

が、まだまだ、わかりませんね。

2012年6月9日土曜日

液体ガラス 其之九

 油性マジックの拭き取りテスト。ラッカー薄め液で拭き取る。上の列が1回塗り、下が2回塗り。
 拭き取った後。途中サンプルが増えました。上段左からヒノキ、ブラックチェリー、ハードメイプル、ブラックウォルナット(シラタ)で1回塗り。中段が2回、下段が3回塗り。

塗り重ねるほど、インクの染み込みが少ないのはご覧の通りです。また、材種によって、染み込み方が違いますね。
 ヒノキのみ3種類。3回塗りは1回塗りの半分くらいの薄さ。
 ブラックチェリーはインクが残り易いようだ。それでも、3回塗りは大分薄くなった。
 向かって左がハードメイプル、右がヒノキで、それぞれ無塗装と液体ガラス1回塗りで比較。無塗装に直接マジック塗ったのは、ほとんど拭き取れなかった。液体ガラス1回塗りでも、無塗装に比べれば随分薄いのが解る。

今回は、インク染みの実験でした。ので、まとめは次回。
・・・・・・・・・・・・・・・・
 新作に、液体ガラス塗って仕上げてみた。サンダーの仕上げは320番手。液体ガラスは2回塗り。ウォルナットの黒いツヤが出てくれて、満足です。

アクリル塗料で色を塗ってない部分は、水がつくとシミになるけれど、他の仕上げ塗料もラッカー系以外は大体水には弱いので、これでも合格点だと思う。

液体ガラスで仕上げる利点は、塗装後にオイル染みが出ない、皮膜でないから剥がれない、無垢の木肌の風合いが残る、程良く濡れ色になる、作業性が良く塗りムラの心配は全く無い、換気さえ気を付ければ、作業者の健康を害しない。乾燥後は安定性、安全性に優れている。

対して欠点は、高価である事、作業中の換気にはやや注意が必要な事、水やインク染みを完全にガード出来る訳では無い事、などである。
 新作は、目玉の車の小型化と壊れ難さと、低価格化を狙った。乱暴な子供の扱いにも耐えて長持ちする事だろう(誰かが買ってくれれば)。
大人の手の平に乗るサイズ。可愛くて、格好良いと思う(私は)。木の玩具でこんなに手頃で手が込んでて丈夫で格好良い物は、他にありません!(自画自賛)。スバラシイ!木の玩具革命だ!革命バンザイ!!・・・この数日、ちょっと鬱っぽいんです。

2012年6月7日木曜日

液体ガラス 其之八

 3回塗りのブラックウォルナットとハードメイプルを、水に直接漬けてみる。
 3分くらいで引き上げる。
 水気を拭き取った状態。ツヤの変化はあるが、濡れ色にはなっていない。
 ただし、表面の繊維は少し水分を含んで、やや荒れている。
浮き上がり防止に、ニッパーで押さえ付けて、今度は30分くらい浸す。
水気を拭き取る。先ほどよりは濡れた感じはあるが、木肌はそれほど荒れてない。
細かく見ると、ツヤの変化と繊維の荒れが解る。しかし、木肌に浸透した感じでもない。

次回は、独断と偏見で綴る、液体ガラスの個人的評価です。