2014年8月22日金曜日

水害と家とボランティア。

数日間徳島へ、災害復旧ボランティアへ出かけてました。帰ってみると今度は、広島が大変な事になっているではありませんか。ああいう状態ではまだ、ボランティアは入れませんが、相当手間と日数がかかりそうです。

大震災等で、住宅の耐震構造は随分研究されてきたと思います。安っぽい値段のお家でも、仕様書通りに作っていれば、そうそう壊れる事は無いと思います。

が、水害に対してはむしろ、新しい規格の家ほど脆弱な作りになっているのでは?というのが、この数年、家屋の泥出しボランティアを経験して抱いた感想です。

・理由その一、ベタ基礎に開口部が無く、泥水がプールのように床下に溜まってしまう。

・理由その二、床板が素人ではすぐに剥がせない。丸鋸で切断しないと床下を見る事さえ出来ない。当然、切断した床板は再利用出来ない。

・理由その三、濡れた構造材の水気が、断熱材によって乾ききらない。或は、断熱材(グラスウール)自体が大量に水分を含んで乾かず、家中を腐らせてしまう。

グラスウールは一度濡れたら絶対に乾きませんから、濡れたグラスウールの断熱材は全部取り替えねばなりませんが、そうなると床上浸水の場合、一階の床から壁から全て、内装を剥がしてリフォームせねばなりません。

やはり昔の家が一番良い、というのではありませんが、こと水害に対しては昔の作りの方が、自然乾燥で復旧させやすいのは実感です。

ここで書いても何の役にも立ちませんが、基礎の形状(構造)と断熱材の弱点は早急に取り組んで然るべき問題だろうと思いました。

0 件のコメント: