2010年9月12日日曜日

大人の値段

電車の製作途中。これは販売用です。幾らで売ろうか、悩むところです。

ちゃんとした店舗で、委託販売するわけですから、値段もそれ相応に、大人な世界で付けねばなりません。そうなると、この電車など、1万円前後は必至です。

しかし、このご時世に、木の玩具に1万円も出すお客様が、一体何人いらっしゃるやら。
それでも、値段を安く設定してみても、所詮安っぽい物しか作れません。薄利多売出来る商品だけなら、私がわざわざ自分の人生削って、作るまでもない。

この世界でいつか、独立したいなんて、密かに夢も持つ身であれば、値段で妥協や遠慮する事は、許されない気もしてくる。

ならば、1万円相応の価値のある、作品を作れば、1万円の値をつけても、いいではないか、という考えに落ち着いてきてます。
そうは云っても、手間と時間ばかりかけて、作ってる訳にもいきません。今はまだ、恥ずかしながら、妥協も多い私です。たとえばこの、角材の埋め込み。トリマーで彫り込んだ溝のサイズとは幾分小さく、隙間の多い結果になりました。

1万円の作品なら、こんな所も隙間なく、ピシッと決めたいんですが、逆に僅かでも角材が大き過ぎた場合、貼り合わせの材が密着せず、作品全部、丸々駄目になってしまう所が、怖い訳ですね。

そう云う所の工夫とか、辻褄合わの技術なんかが、まだ未熟だなぁって、思うんです。
そういう部分は、沢山あります。あるからこそ、楽しいし、可能性も開けるんですが。

1万円の技術が手に入ったら、その次は、1万5千円だぁ。

4 件のコメント:

Melon さんのコメント...

おおっなんか形になってきましたね!!
わくわくしてきました。

木工作品は半ばアート作品にちかいものですね。一万円なら良心的な価格だと思いますが、一般の方に普及してほしいという点から見ると、悩むところ。
ただ安売りは意欲をそぐので、おっしゃっているとおり、前を見て歩ける値段がベストだと思います。
意欲が伝われば長い目で見れば、お客様も増えると思います。

ヤマドリ さんのコメント...

Melonさん、こんばんは。

私の気持ちをフォローしていただいて、有難う御座います。

価格設定の基準は、材料費+製作時間×時給+工具消耗品等の必要経費+委託販売手数料、あたりが基準でしょうが、プラスαの費用として、デザイン料とか、ブランド価値のような物が追加出来るようにもなれば、この世界で独立出来る可能性も、出てくるかもしれませんが、まだ遠い世界ですねぇ。

ところで昨日は、夕方から朝まで、寝込んでしまいました。流石にちょっと、疲れましたね。

たくどう さんのコメント...

作品を販売する場合価格の設定は悩みの種ですね。
外国製の安価な物が溢れる昨今、高価な物は店に陳列しても中々売れません。
ある程度名前が売れれば一流百貨店等でも扱ってくれるでしょうが、それまでになるのが大変です。
何れにせよ、妥協しない究極に良いものを作る事が一番大切な事だと思っています。

ヤマドリ さんのコメント...

たくどう様、こんばんは。
コメント有難うございます。

良い物が作れれば、取り敢えず自信に繋がりますね。

販売に関しても、何にしても、これから色々失敗するんでしょうけれど、恥をかくのを畏れず、チャレンジしてみます。

たくどう様には、体調が回復されて、何よりでした。
心地良い秋の風でも吹いてくれれば、木工も捗りそうですけれど、松山もまだまだ暑いです。