2011年3月20日日曜日

歩幅60センチで前へ

山道の夜間測量機動訓練を行いました。測量方法は2つ。
・30メートルのロープを使った距離の測定。
・歩測を使った距離の測定。(一歩の距離は60センチで測定)
ロープは、上写真のように、自作の糸車を使って張りました。
ロープを伸ばしている様子。この写真では隊員Aが糸車を持ち、ヤマドリ隊長が道を進んでます。
ロープの先に、ペグを結わえていて、ロープの限界の所で地面に差し込む。ペグには暗夜でも見付け易いように、白布を結わえてる。
ペグを差し込んだらば、互いに合図を送る。まだ見通しの良い明るいうちは、手信号で合図。
お互いに合図確認したら、糸車の担当は糸を車に巻き付けながら、ペグの位置に進む。これを役割を交代しながら、進んで行きます。

日もすっかり落ちて、相手が見えなくなれば、赤いフィルター付けたライトで合図し合います。
隊員Aに光の合図を送る、ヤマドリ隊長。先ずは隊員Aの居そうな方向に、水平に光を振ります。

隊員Aは、この光を見付けたら、光の方角に、自分のライトをつけて、応答します。

隊員Aの返事が見えたら、今度は大きく円を描いて、確認の合図にします。これに対し、隊員Aも、円を描いて、応答します

最初に相手の応答が得られなければ、ペグの位置から少し戻って、光を出します。赤く弱い光で、わざと確認し辛くするのが、訓練のポイントであり、面白い所です。
帰りは、歩測で計ってみました。私が娘連れて、山を歩く速度が、一歩60センチの距離。互いに距離と歩数を確認して、それが大体共通なので基準にした。

50歩(30メートル)歩いて、ライトで合図。応答無ければ、10歩戻って合図。山道は凸凹、クネクネしてますから、光が見えなかったり、相手の位置を間違えて、見当違いの場所に合図送ってたりと、意外と手間が掛かって、楽しい。

今までは、一人で先頭で、暗闇の山の中を、歩きたがらなかった隊員Aですが、こういう訓練では、歩きながらでも、考えたり、する事が一杯あるので、あまり怖さを感じなかったようです。
行きと帰りの測定誤差は、行きのロープ測定が451メートル、帰りの歩測が456メートルで、5メートルの誤差でした。上々の結果で訓練終わった隊員Aの、満足げな姿。

こういった訓練は、私が自分で勝手に考えた内容ですし、直接何かの役に立つ訳では、ありません。そんな事考えてたら、こんな訓練は楽しく出来ません。しかし、色んな経験の蓄積からしか得られない、技術や知恵の基礎の一部には、なる筈です。

暖かくなり、娘の嫌いなクモが巣を張り出すと、もう夜間訓練は出来ませんので、今のうちにもう少し、他の訓練を考えておきたい。今日も楽しかった、です。

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