始めに紹介した、シート巻いた担架を作り、搬送患者の代わりに、毛布を詰めた大型リュックと小型のリュックを載せます。これで総重量が10kgくらいでしょうか。
黒い小型のリュックが頭という事に決めて、進行方向に患者の足を向けてる想定です。例によって、無灯火での山中搬送です。
担架は、持ち上げる時が大事で、搬送者は自分の腰を痛めない様に、注意しないといけません。なので、持ち上げる時は、腰を落として背中を反らせて、合図を決めて同時に持ち上げます。
ちなみに、二人の小さな隊員達では、私の体重(約75kg)は、持ち上げられませんでした。
片膝立てた姿勢で上げ下げするのも、搬送者の腰の保護には良いですが、患者が重い場合はふらついて危険かもしれません。それぞれケースバイケースの様ですが、教範通りに背中反らすのが一番無難なようです。
上り坂でも、担架の水平を保って進みます。階段上がる時などは、頭を進行方向に向けるようですが、暗い山中の裏道では、向きを変えられる環境では無いので、そのまま進んでます。
帰りの道は、搬送者を交代して、元の道を戻ります。このような障害物もあれば、手前で一旦担架を降ろして、搬送者は向きを変えて向かい合う体勢で、運ぶのが良いようです。
今回は軽い荷物を運ぶだけでしたので、こういう障害物も乗り越えてしまいましたが、実際に人間を運ぶとなると、そうたやすい作業ではなさそうです。
下りの急な坂道も、写真の様に向かい合う体勢の方が、担架を水平に保ち易く、安心して降りられましたが、実際の現場では、どうなんでしょうか。私は知りませんので、誤解無い様にお願い致します。
現実的には、大人を長距離運ぶ場合、搬送者が大人2人でも、難しいかもしれません。担架の搬送は傍にもう一人補助者が付いて、最低でも3名で運ぶのが基本らしいですから、今回の訓練は、あくまでもレクリエーション的、体験訓練として考えて下さい。
最後に、個人搬送の要領を体験。負傷者をおぶったら、足から自分の腕を出して、相手の腕を掴む方法。ランドセル背負ってる感じですね。こうすると、相手の上体が自分の肩より上にきやすいので、重心が上に上がって、軽く楽に感じられます。
こちらは、相手の腕をクロスさせて持つ方法。どちらもオンブする事には、変わりません。実際にやってみると、担ぎ易いのが解ると思いますが、しかしこれでも、隊員Aではヤマドリ隊長は、運べないようです。隊長は、ケガしても自力で歩けって事か。
今回の訓練も、各隊員からは好評を得たのですが、隊員Aは特に、この個人搬送の訓練がお気に入りで、久し振りに両親にオンブしてもらって、ご満悦って事らしい。・・・いつか山で怪我したら、運んであげるから、楽しみにしてなさい。
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