2009年6月19日金曜日

手押しルーターテーブル?

絵にかまけいて、木工の話題がありませんので、自作工具の紹介をします。これはポーターケーブル社製のルーターを装着した、ルーターテーブルです。テーブルはMDFで作ってます。家具なども、作ったりしてましたので、ルーターテーブルは念願の機械でしたが、実際に完成した頃には、もう家具を作る予定も無くなって、出番を逸してしまいました。私の玩具工作では、12㍉軸のルータービットは巨大すぎます。なので、フェンスを変更して、垂直出しの用に特化した手押しカンナ風の機械に、作り替えました。心臓部のルーター。ポーターケーブル社の、古いタイプ。建築用金物で固定してます。作り替えた、フェンスの主要部。ビットは12㍉のスパイラルビット。定盤から45㍉までの高さまで加工出来ます。上の板は、指の事故を防ぐ保護板。加工材の厚みギリギリまで降ろして、ビットと指との接触事故を防ぎます。ビットの手前、←が書かれてある側のMDFの側面を、0.数㍉削ってあります。それが為、ここを基準に送られる材は、0.数㍉分削られていきます。つまり、手押しカンナ盤が横倒しになった状態ですね。

始めは、普通の幅広フェンスを作ったものの、中々定盤との垂直が出せずに悩んでたのですが、もう一つ、以前から自作して使ってました、トリマーテーブルでもこれと同じ事をして、上手く加工出来てましたので、そのまま原理を応用しました。

この仕組みだと、テーブルとビット軸の垂直さえ確保出来れば、フェンス側の平面や垂直精度はほとんど関係ありません。送り側と受け側の切り口が、平行でさえあれば、構いません。

肝心の垂直調整は、写真手前の、「シマル」と書かれた穴に埋め込んだ六角ネジで調整します。反対側にも、もう一つ付いてます。このネジはルーターの定盤を押し上げ、押し下げして、軸を前後に変化させます。前後の垂直さえ確保出来れば、仮に左右が傾いていても、作業には問題ありません。

家具用材の加工には、難があるかもしれませんが、小さな部材の加工には、大変重宝します。特に、手押しカンナ盤では大変危険な、30㎝以下の長さの材も、ストレス無く、安全に行えます。写真のこのフェンスの長さは45センチで、片側21センチ程度なので、あまり長い材は扱えませんが、60センチ程度の材でも加工してます。

削り屑は、手前の保護板と仕切りに阻まれて、ビット穴から、ほとんど吸い込まれます。加工時の騒音も、ルーターがボックスに囲まれてますので、左程大きくなく、卓上手押しカンナ盤に比べれば、相当静か、と云ってもいいくらいです。使用するビットはたぶん、スパイラルでないと、上手くいかない様な気がしますが、詳しくはわかりません。

良い事づくしな記事ですが、あくまでも、小物主体の加工用では、あります。私は材をバンドソウで挽き割る時に、垂直が必要なので、その為に使ってますが、ちょっとした加工でも、重宝してます。こういう機械を作れるのも、ネットでスパイラルビットなど、簡単に購入出来る仕組みがあってこそ、ですね。

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