2009年9月27日日曜日

ストップウォッチの夜

ヤマドリオートを4台作るとなれば、タイヤは16個必要です。予備の1個も入れて、合計17個のタイヤを作るのだけれど、今回はそれぞれの作業の、所要時間を計ってみました。私以外の誰の為にもならない記録ですが、お暇ならば、お付き合い下さい。

材は厚み20㍉、幅45㍉のブラックチェリー。これに40㍉の直径でデバイダー使って円を引き、中心に8㍉の車軸穴と、27㍉のホイール穴を、先に開けます。ここまで仕込んだら、さあ、ストップウォッチ使って計測開始です。
バンドソウで、墨線に沿って大まかに材を切り抜いていきます。この機械は出力が350W前後しかないので、繊維方向に沿った切り込みでは、スピードが落ちたり、刃が暴れたりし易くなります。結果は約9分。一個あたり30秒くらいですか。
荒く切り抜いたのを、今度は120番手の大型ベルトサンダーで、一気に成形研削します。これが約11分30秒。一個あたり、約40秒。バンドソウで切る時よりも、墨線に沿って慎重に成形しますから、時間がかかりますね。
更に、240番手のベルトサンダーで成形の仕上げを行います。先程の120番手の研削痕を消しながら、形の最終仕上げ。なので慎重に研磨するのと、番手が高くて研磨速度が遅いため、更に時間がかかりました。約17分。一個あたり約60秒。

3工程の合計所要時間は、1個あたりで130秒くらい、約2分とちょっと。
先の仕込みの時間と、更にこの後の面取り加工、仕上げ研磨などもありますので、実際の所要時間は、1個あたり5分近くかかります。これが早いのか、遅いのか。

場合によったら、最後の仕上げ研磨をかなり、省略しても良いかもしれませんが、一度ピカピカの製品を見てしまうと、中々そうもいかないようです。

もし、木のタイヤ作りの名人が居たら、どれくらいの早さと、正確さで作ってしまうんだろうか?なんて、居もしない名人の技を夢想しては、それに追い付けるように頑張ろう!なんて考えたりする。名人なら、もっともっと早い筈だ。たぶん。

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