2011年12月24日土曜日

冬の警衛と防寒パーカー

土曜日の夕方、雨もパラパラ降ってきたら、これはもう、夜間山岳機動訓練をせねばなりますまい。

仕事終えて、急ぎ帰って身支度整えて、雨装備で出発する頃にはしかし、雨雲もすっかり流れて行き、星がチラホラ見えてましたが、そのまま訓練を行いました。
 山頂のお城に襲いかかる、乱暴者の巨人が一人。背中のリュックには、4kgの水入りペットボトルが入ってます。
 砂山円錐流身体操法の極意、竹の杖を利用した山歩きの技法。以前、隊員Aに教えてたのを、覚えてたらしくて、ちゃんと使いこなしてました。

杖を下腹に当てて、横に開いて持ち、手首の巻き込みと骨盤の連動を使って、足を送ります。
 隊長の模範演技。これは下りの場面。手の甲を内側に巻き込む感じで手首を曲げ、骨盤に連動すると、骨盤は前に倒れて、腰椎は後ろに反ります。

すると、重心は後ろに傾く事で、坂を降りるのに、前につんのめるのを防ぎ、身体が安定する。つまり、前から誰かに支えられてる感じです。
これは登りの場面。手首を内側に巻き込む感じで曲げ、腰に連動して骨盤を後ろに倒すと、後ろからお尻を支えられている、感じになります。

それぞれ、足の付け根に当ててる杖が、横軸の基準になりますから、この杖を下腹にしっかり当てる事が、肝要です。
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写真の隊長の着ているのは、自衛隊の旧型の防寒パーカーです。おそらくレア物です。

積雪時には裏表返して、白の生地で使います。これは、雪の多い北の部隊の装備品だったろうと思います。なので、私が勤務した西の部隊では、個人支給されませんでしたが、駐屯地の警衛所には数着装備されてて、冬の警衛勤務時には、動哨(歩いて駐屯地内を警備する)勤務者に限り、支給されてましたので、私も何度か袖を通す事が出来た。

このパーカーこそ、私が現役時代に、唯一、素晴らしいと感じた被服装備でした。生地が二重になってるので暖かいし、肌触りも、自衛隊の被服にしては、心地良い。色も落ち着いた感じのOD色で、ヘルメットも入る大きめのフードも格好良く、中々の物です。

自衛隊のくせに、こんな心地良い服を着て良い物だろうかと、勘ぐってしまった。なので、冬の警衛勤務は、これを着られるので楽しみだった。

とは云え、民間の服と比べれば、別に特別どうという程の、物でもないのですが、それだけ昔の自衛隊の被服の大半は、着心地が大雑把だったわけです。

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