2012年6月2日土曜日

卓上低速型ベルトサンダーの完成

 ようやく完成・・・案外疲れました(飽きた)。

卓上低速型ベルトサンダー。モーター出力300W(らしい)。有効加工高さ約65ミリ、フトコロ約170ミリ。最適ベルト幅25ミリ〜12.5ミリ。

オリジナルの加工高さとフトコロが、それぞれ約70〜80ミリ程度なので、特にフトコロが2倍になったのが利点。送り速度は、プーリーの円周比が8:5なので、8分の5に下げる事が出来た。

ただし、これでも400番手で加工すると、まだ少し焼き付けが出る。高番手加工はベルト速度よりもむしろ、目詰まりのほうが問題のようだ。

加工速度や加工仕上げのバランスが良いのは、320番手だった。この手のベルト別売りの番手で、400番手が極端に少なく、せいぜい320番手までなのは、こういう理由だろう。

とにかく、速度に関わらず400番手は目詰まりし、焼き付きが出る、というのは今の所回避出来ないので、この機械での仕上げは原則320番手までとする。
 フェンスの取り付けは上下とも磁石を利用。プーリーの胴が黒いのは、空転予防に癒着ゴムテープを貼ってある為。

プーリーの直径が小さいせいと、摩擦が少ない為か、ベルトに圧が加わると、ベルトが止まってプーリーが空転する事が判明。

当初、120番手の布サンダー貼り付けたら、やはり空転するだけでなく、ベルトの裏が削られてしまうので、駄目だった。今の所、この癒着式のゴムテープで解決してる。
 ベルトの片寄り修正用のバネとツマミを新たに追加。軸が微妙にブレて付いてる事を利用して、ツマミを回して偏芯方向を変えてやると、ベルトのブレを操作出来る仕組みだ。合わせて、バネのチカラで軸の傾きも調整出来る。
 先の写真の部分の反対側。ベルトの張りと緩め、偏り修正は、この誘導輪を動かして調整する。
オリジナルの機械とのサイズ比較。特に、フトコロの差が良く解ると思う。同じベルト長さでも、誘導輪の位置の違いで、これだけフトコロに差が出るし、加工内容もグンと広がる。

自分の作業に最適の機械は、中々無い物で、始めから無いと思った方が良いくらいだ。それを自作して手に入れる事で、他者には真似しにくい、自分の独自世界を創作する重要な足掛かりになるのだろうと・・・思う。

2 件のコメント:

たくどう さんのコメント...

ヤマドリさん今晩は
小まめに色々な機械を自作されていますね、感心します。
私はこの前作ったねじ切り装置が、ねじ自体の遊びが大きすぎて、芯が合わなくて苦労しました。結局アメリカ製の機械を個人輸入で購入する事にしました。
もう歳だからぼつぼつ機械の整理をしなきゃと思いながらまだ機械は増え続けています。
どうなるか自分でも分かりません(笑)

ヤマドリ さんのコメント...

また機械を買われた、たくどう様、こんばんは。
感心していただいて、有難う御座います。
機械は作ったが、それで満足して作品はさっぱり、なんて事にならないように、気を付けたい所です。
しかし、どうすれば、機械が減るのでしょうね。
私も見当がつきません(笑)。
もしもの時、残された者は随分困るだろうなぁって、私も心配する時があります。
特に、改造した機械ばかりなので、引き受ける古道具屋さんも困るだろうし。
外した部品やボルトの保管場所だって、自分でも解らないし。
もし、あと3日の命と宣告してもらえれば、何はさておいても、3日間で工房の機械の整理をしたいです!