昔、芝地式を参考に、テーブルソウを3台作りました。3台目になると、サイズも大きくなって、デルタのハイブリットソウ並みのサイズになった。丁度その頃、日立製の手持ち丸鋸に、定盤の平行度微調整装置が付いたお陰で、自作テーブルソウの横切り精度の調整が楽になって、大変有難かった。
自作のテーブルソウは、どれだけ頑張って作っても、一部危険を伴い、切断精度や機械本体の強度に欠ける欠点は有りますが、使い勝手などで、既製品では及ばない利点もあったりした。
さて、今回の自作ベルトサンダーは、どうでしょうか。あまりこれ以上お金かけたく無いけれど、材料を手間をケチると、性能もそれなりに反映されてしまいそうで、怖い。
で、結局材料費に2万円以上かかりました。一番高かったのは、機械を載せるテーブル。もう、テーブルまでは自作もしんどいので、既製品を買った。
ようやく、動力部の主要構造物が完成しました。ベルト裏面に当たる、グラファイトシート(滑り抵抗と発熱を抑える鉛のシート)以外は、ほぼ、木質材料です。有効研磨長は、テーブル上の定規で解るように、約30センチ。高さは最大約10センチ。ベルトの張り調整は、右側の機械本体を動かして行います。ただ、張っただけでは、使えません。どれほど平行と垂直に注意して作ろうとも、機械自体の歪みやドラムのクセなどが影響して、ベルトが上下にずれ動いて、最悪の場合、スピンドルゴムから抜けたりする。これを微妙に調整するには、作業面と反対側のベルトを、裏から押してやる事で、上下動の調整が利く事が、解った。
解った・・・って云っても、解る前はそりゃあ、不安にもなりました。ここまで手間とお金をかけておきながら、ベルトが不安定で使えません、じゃあ泣く他無い。いつもの「オレって馬鹿・・・」な時間をちょっと過ごしましたが、何とか解決となりました。ウフフ。
理屈は解ったので、何か便利な物は無いかと、小道具ケースをゴソゴソしてましたら、良い物があった。ボッシュのトリマーに付属してたガイド定規。これの部品を表裏逆に付け替えたり、ネジ穴開けたりして、フェンスに取り付けました。
このL字金具を押し出す事で、裏のベルトの張り具合が変化して、微妙な調整が可能になりました。
作動音は、モーターの駆動する音と、ベルトの摺れる音などで、それなりにうるさいですが、耳栓が必要な程ではありません。機械サイズの割には、静かだと思います。
また、1馬力と強力ながら、400メートル毎分という、やや緩いスピードと、テーブルが斜めなため、加工材がベルトの進行方向に、飛ばされるような感覚は、極めて少ないです。
なので、使い勝手は大変良好ではないかと、思います。
後は、集塵装置を取り付けたり、使い勝手の良い細工をしてみたり、で、近日完成予定です。
0 件のコメント:
コメントを投稿