
デルタ社製卓上手押しカンナ盤です。私も夢見る木工青年期を過ぎてまして、手押しカンナ盤の「卓上型」に、将来を期待する事は無くなりましたが、据え置き型はもう、室内に納まりきらず、今の身の丈にあった機械として、これを受け入れている次第です。
幸運な事に、私の玩具ではシビアな平面や直角の精度を、要求されませんので、この機械の性能が作品の仕上がりに影響する事は、ありません。
ついでに云えば、私独りの玩具の世界なので、手本も目標も有りませんが、比べられたり、批判されたりも有りませんので、気持ちはとても楽です。

オリジナルのフェンスの、直角を出すのが面倒だったので、それを取り外し、残ったボルト穴を使って、固定フェンスにしました。元々角度を付けた削りなど、この機械ではしませんし。
送り側の定盤の高さ調整も、致しません。0,数㍉で止めてあります。問題は、定盤自体の平面性と、取り付け部分の平坦性で、どちらも宜しく有りませんでした。
あまりお話ししたく無かったのですが、定盤をドラムサンダーで、平面研磨してみました。その後、ガラス板にペーパー貼って、水研ぎしました。結果が良かったか悪かったか、まぁ、どちらとも云えません。磨いて定盤表面がツルツルになったため、材が吸い付いて送れなくなったりもして、定盤の研削痕(ザラザラ)もそれなりに意味があったのかと、知りました。
仕方ないので、受け側にシリコンスプレーして、吸い付きを抑えています。最近は少しは傷でも付いたのか、それほどの吸い付きはありません。
送り定盤と、本体とのネジ取り付け部分に、バネ座金を挟んで締め付けてあります。で、六角レンチで締め付け固定しますが、4カ所の締め付け具合で、受け側の定盤との水平を出してやります。
だって、いくら定盤自体が平面でも、取り付けが、送りと受けで、歪んでいたら、それ以外のどこを調整したって、全く無意味になってしまう。この種の機械としては、ここが一番重要なんですが、定盤を取り外して、本体との接合部分の仕上げを見る限り、どう判断しても、そんな事はこれっぽっちも念頭にない、工作をしてくれてます。
つまり、外観の仕上げや塗装なんかは、どうでも良いから、ここだけはキッチリ、作ってくれやぁと、云いたいのですが、私がメーカー側の管理者なら、この機種でこの価格なら、こんなもんじゃあないかい?って、反論するんだろうな。木工に興味無い、某国の不特定多数の工員が、流れ作業で作るんだから、こんなもんだ。そっかぁ、ぢゃあ仕方がないやぁ・・・ってところで納得しましょ。

送り側から見た所。フェンスと定盤の直角は、ボルトの締め付け加減や、詰め物などで調整出来ますが、フェンス側に強い力が加われば傾きますから、あまり当てにはなりません。
丸棒の2つ付いた角材は、フェンス手前側に開けた穴に入れて使いますが、これは何の為の角材かと云いますと・・・

フェンス基準では、刃口の右側優先で使ってしまいますから、刃物が偏って減ってしまいますので、それを防ぐ為のスペーサーです。上の写真向かって左の細いレールは、材が左に流れて刃口から外れないようにする為の、誘導レール。
ノブの付いた板は、刃口を覆う接触防止カバー。オリジナルの金属製のカバーは、材を送る度にガチンガチンと、大きな金属音をたててうるさく、イライラしては作業に集中出来なかったので、思い切って外しちゃいました。スライドしますが、高さ調整などは出来ません。

角材のスペーサーの刃口付近は、段差を付けて刃物と接触しないようにしてます。刃口のカバーは、高速回転する刃物が、直接眼に入る面積を減らして、心理的なストレスを減らす程度の効果です。本格的な安全対策を望むなら、もっと工夫が必要でしょうね。それこそ、使う幅以外の刃口を、角材のスペーサーの様な物で直接塞いで、更に高さ調整加工な刃口カバーで覆ってやると、良いかもしれませんね。
そんなわけで、この機械の解説はここまで。