2009年10月16日金曜日

卓上ベルトサンダーを作る!巻之一

カーブのスピンドルサンダーです。用途別に2台持ってます。持ってるんですが、最近めっきり出番がありません。原因は何より、回転数が1700回転と低い為、迅速な作業が叶わないからです。それにスピンドルの上下動で、軸がやや、ブレます。この程度の機械なら、仕方がないかもしれません。

とにかく、結論から云えば、私の作業に限定して云えば、ドラム研磨の作業性は、高馬力のボール盤を使ったほうが、遥かに良い、と云う事です。

そんな事に、今更気付いてどうするんだ!って話ですね、全く。

すると不遜にも、何となくこれが邪魔になってきて、この機械のスペースに、高馬力の卓上式ベルトサンダーなど置けたら、良かろうなぁって考えてましたら、ふと思いついた。
この2台のスピンドルサンダーを、ベルトサンダーに作り替えれば、いいやん!

馬力は375Wですが、2台同時稼動すれば、理想だった1馬力になるし。重量も1台づつなら36キログラムで、1人で抱えられる。

モーターは1700回転毎分と遅くとも、スピンドル径を他社別売りの76㍉にすれば、ベルトスピードは約400メートル毎分で、実用速度を出す事が出来る。大型の既製品だと、1000メートル毎分も出るようだけど、あまり早いと材の扱いが難しかったりする。特に私の加工材は小さい物が多いので尚更です。なので、馬力と速度の関係も、これなら数値上は理想の機械を得られます。

実は以前に、小型卓上ボール盤2台使って、それぞれ51㍉のドラムを咬ませて、ベルトサンダーを自作した事が、あるんです。2台共にモーター回して使用しましたが、特に機械的な問題は見られませんでした。ただ、それでも馬力が弱かったので、結局マキタの手持ち式ベルトサンダーを買って、卓上式を作ったんです。

ボール盤利用の最大の利点は、音が静かだった事ですが、このスピンドルサンダーも、ボール盤並みに静かですから、その点も期待出来ます。
自作にあたって、機械的な改造の詳細記事を、サイト内に設けようと思ったけれど、辞めました。理由は、メーカー側は取り扱い説明書で、購入者による分解、修理、そして改造をするなと、警告してますから、あからさまな警告無視な記事は、控えておきます。。それに、これを2台購入して、ベルトサンダーに変えようとする人も、私の他に居ないだろう、と思いましたので。

ただ何かの参考までに、スピンドルの軸固定のヒントなど、写真で紹介しておきます。上の写真は、クランクのアーム外したり、木で作ったスペーサーを差し込んで、ストローク幅の隙間を埋めて固定したり。
最期に、この位置の六角ネジを締め付ければ、スピンドル軸をしっかり固定出来ます。
76㍉径のスピンドルが今は無いので、試しに51㍉のスピンドルで、デルタのベルトサンダーを使って回してみました。電源は両方入れてありますので、合計出力は750W、1馬力です。ベルトサイズに対して、スピンドル径が小さすぎて、やや振動が多く、速度も遅いですが、他に大きな問題も無く、このまま回転し続けてくれました。

今日は、新作玩具の製作に移る予定でしたが、機械工具の製作のほうに、気が入ってしまいました。懸案だったベルトサンダーですから、これで何とか理想の機械工具に仕上がって欲しいです。

改造工作はまだまだ、続く。

2 件のコメント:

のほほん さんのコメント...

こんばんは。
スピンドルサンダーを2台使ってベルとサンダーなんて、とっても面白いですね。
確かにヤマドリさん以外に試みる人が居るのか??ですが、このままでも十分使えそうですね。さらに改良を重ねる中で、色々参考になるアイデアがもありそうです。自作ベルとサンダー作り楽しく見させてもらいます。

タンクのタンクンとっても素敵なタンクです。
私も子どもの頃一番たくさん描いた兵器は、戦車ではなかったかと思います。
しかし、オトナになって、おもちゃと言っても兵器に対してはヤマドリさんと同じく自己規制があります。昭和27年生まれなのでさらに強いかな・・働く車は作るけど戦車は・・・
でもヤマドリさんのタンクを見ていると、そんな思惑もまた大人の邪念なのかもしれないなぁ、と思えてきます。
自由な発想で素敵なタンクや車が登場するのを楽しみにしています。

ヤマドリ さんのコメント...

のほほん様、コメント有難うございます。
今日もベルトサンダー作りをしてました。
昔は、私も木工ファンの例に漏れず、作品より工具をいじってる時間のほうが、長かったタチですので、今も作品の事は、すっかり忘れてしまってます。いやぁ、楽しいです。

今はテーブルを製作中です。機械的な改造以外の事はまた、ブログでご報告させて頂きます。

戦車は、プラモデルで作るのが王道だろうと思いますが、例えば「のらくろ」なんかで出てきたような、まだ日本人の頭の中で、戦車のイメージが未成熟だった頃に、画家が一生懸命自己流で考えて描いた、摩訶不思議なデザインの戦車なんかは、木で玩具っぽく作ったほうが、良い雰囲気が出ると、思ったりもします。

そういうのは、作ってみたいですね。