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2012年10月28日日曜日

白いテント

災害ボランティア研修として、このような合同訓練に参加した。日赤、警察、自衛隊などが共同して行う(愛媛では珍しく)大がかりな訓練だ。
 私らボランティア研修生の研修作業用テント。ここでボランティアの受付からマッチング、資材調達、活動報告などの一連の流れを再現して訓練する。
 日赤の医療用大型テント。「重傷者救護所」と看板が出てますので、おそらく難しい手術も出来るのでしょう。初めて間近で見ました。白い大型テントというのは、自衛隊色に馴染んでいる私の目には新鮮です。
 こちらは一回り小型の日赤テント。野戦病院的な用途に使われる物と、想像してます。
訓練の性質上、こういうテントもありました。
 入り口に前室のような物が付いてる大型テント。
民間ボランティアの私らの訓練は、特に緊張感無く進んでいきます。実は、主催してる福祉センター側に強い指揮統率力が無かった為に、我々の訓練は、途中で崩壊していき、ボランティアごっこにもならなかった・・・。
こちらは消防の特殊災害救護班?とでも云うのか、化学防護服を装着して訓練に当たってます。
酸素ボンベ背負った上から、袋状の防護服を着ています。化学防護服としては一番能力の高いタイプ。
こちらは、上よりやや簡易な防護服みたい。液体系の化学剤に強そうな感じ。
簡易担架持って、救助活動に向かう隊員達。担架の向こう側に、患者役の女性が見える。
防護服内の無線機使って指揮所と交信しながら、救助に当たる隊員達。
自衛隊のヘリも傷病者輸送の任務で参加。
着陸、離陸とも重低音のエンジン音に、かなりの注目度でした。
化学防護服の隊員に助けられた被災傷病者。ストレッチャーのまま救急車に載せられて、救護テントへ運ばれる。
救急車から、救護テントへ。実際ではこの中で、手術が行われるのでしょう。
日赤の救急ヘリ。自衛隊ヘリよりは小型で、エンジン音も控えめ。このヘリの特徴は機体後部に大型の扉があって、患者はここからストレッチャーごと機内に搬入出来る。
患者を乗せて、飛び立つ日赤救急ヘリ。
抜け殻になった、化学防護服。

ところで、先にも書きましたが、我々ボランティアの訓練は、途中で頓挫して、消防の訓練展示の観覧に変わってしまった。お陰で、上のような写真も沢山撮れたのですが、自分たちの訓練が出来なかったのは、問題であった。

加えて、現実の災害時でも、こういう事はざらに起こると、思われる。各組織の方針や能力の違い、各個人の考えや経験の違い、そういった異なる要素が、何の擦り合わせも無く突然絡み合いながら、混乱の中で運営される訳だから、混乱は必至だ。

国家、自治体、共同体、グループの力も大事だが、しかし、基本的には自分の身は自分で守るのが原則である、という事を改めて強く思った。

2012年7月30日月曜日

よっちゃりました

熊本県の 阿蘇山です。愛媛県からはフェリー使って、車で約8時間(船の出航待ち次第で前後するが)かかります。

行きは、濃い霧のかかる真夜中の高原の道を走りました。まるで雲の中を飛んでるようでしたが、お陰で道を間違えてしまった。
 阿蘇山系の山肌にも、爪で引っ掻いたような土砂崩れの跡が見えますが、これも今回の大雨の仕業でしょうか?
 こちらは、明らかにこの度の大雨による、土砂崩れの跡。茶色い筋は皆そう。凸凹に荒々しく削れています。素人目にも、まだまだこれからも崩れそうです。

阿蘇市を囲む外輪山の山肌の多くに、このような爪痕が見られます。当然、その真下の山際の集落は、今も危険な状態で避難勧告が出ており、立ち入り禁止の区域もあるそうだ。

この度の四日間の作業は、どれも個人のお宅での作業でしたから、現場写真は一切なしです。被災状況(現場の景色)は、東北の津波被害を受けた家屋とほぼ同じですし、作業内容や使った道具もほぼ同じです。

映像でお見せできないのは残念ですが、東北と同じくらいですから、相当大変な状況である事は、ご想像下さい。流れてきた水が海水か、雨水かの違い。どちらにしても、時間が経つほどヘドロ化して家が腐ってくる。

今後の対策的な違いとしては、東北の場合は、次に予測される災害が、数年か数十年か単位であるのに対して、阿蘇市(熊本)の場合は、今日明日の大雨で更に被害が重複し、拡大する畏れがある。
 ボランティアセンターとして使われている廃校校舎。今回のセンターの立ち上げと運営は、東北での経験が生かされているそうで、システムや流れも昨年東北で経験したのと、ほとんど変わらなかったので、やりやすかった。
 阿蘇市滞在中の四日間は、連日の猛暑でしたが、夕方になると山の方で雷が鳴り、必ず雨が降りました。こちらでは普通な事だそうです。

その為、山際の集落では土砂崩れと洪水の二次災害の畏れが大きく、今でも中々ボランティアが入れないそうだ。私達のチームは最終日に、その山際集落にも入って作業しましたが、作業終了時刻の午後3時が来るのと同時に、お約束の雨が降りだし、道具の片付けも放棄して大急ぎで撤収しました。

ベテランのコーディネイターさんからは、雨が降りだしたら急いで撤収するように、指示を受けていたのです。15分くらいの雨で山から泥の鉄砲水が押し寄せて、逃げ場が無くなる場合もある、みたいな事を聞かされていましたので、ともかく急ぎました。

現場での作業前には、自分達の避難経路を確認しておく事は、災害支援ボランティアの基本ではあるけれど、今回はその必要性を少しなりとも、肌身で感じました。

せっかく床下から泥をかき出しても、またすぐに大雨で山から土砂が流れて来るのではないか。そんな印象の現場の状況です。それでも、泥を掻き出す事には意義があるんです。
 最後の作業を終えて、逃げるように現場を離れた後の写真。泊まり込みの四日連続の泥出し作業は体力的にも疲れましたが、それよりも衛生的な面で、限界かもしれません。

風呂や洗濯は、宿泊施設の風呂や銭湯、コインランドリーを利用しましたが、汚れが酷く、洗濯物は雨のせいで乾きも悪かったので、メンバー皆、かなり不衛生であったと思います。

持って帰った洗濯物は凄い臭いがして、風呂場で足で踏んで予洗してから、妻は洗濯機に二回かけて洗ったようだ。
 帰りは、まだ陽のあるうちに高原を通りましたから、阿蘇の高原らしい景色も見ながら帰れたのが、少し観光気分にもなれた。
よっちゃりました、観光のお約束。観光ぢゃあないけどね。

災害復旧支援のボランティアに出かけると、いろんな事を学べるような、気もします。気もしますが、あまり学ばないでおこうと思います。やはり私は、自分の人生をまっとうするだけで、精一杯です。被災された方々の姿を見るにつれ、強くそう思います。誰だって、自分の事で精一杯だし、精一杯やっても追いつかないのだ。

その代わり、この身体はこれからも時々、何かの為に使ってやりたいと、思います。

2012年7月25日水曜日

サンダルと長靴

私のボランティア活動は、どこまでも自己満足の為である。

今日の晩から阿蘇に出立するけれど、先方の道路状況や受け入れ態勢などが、日を追うごとに変わるので、準備した荷物やルートの変更が相次いで、出発直前までドタバタしそうだ。

例えば飲料水も、活動日分を持ち込むのが基本だろうけれど、昨年の宮城県で活動した時は、地元のスーパーが完全復旧していたので、現地で買えば済んだ物が多かった。

その辺の見込みは、行ってみないと解らないのだろうけれど、取り敢えずマナーとして、概ね半行程(二日分)の飲料水(5リットル)を持ち込む事にした。

一日の作業で必要な水分量は、涼しい時で1〜2リットル、暑くなれば2〜3リットルは必要だ。昨年は6月下旬の作業で2リットルは飲み干したので、今回は3リットルくらい必要かもしれない。

活動後の追記:炎天下の屋内作業が主でしたが、水分は毎日約6リットル使った。その内、頭から被ったのが2リットル近く。毎日の水分補給は自前のペットボトルと、ボランティアセンターで貰えるペットボトルで併せて調達した。7月下旬の炎天下での作業は、さすがに暑かった。

朝夕は、今回は宿泊施設で食事が出るので必要ない。作業が終わった後、車で少し大きな街に出かければ、必要な物は何でも買えるだろうから、本当はそれほど考え込まなくても良いかもしれない。

サンダルで山を登る人が、大勢居るように、サンダルで泥出し作業が出来ない訳でもないが・・・しかし・・・やはり、災害ボランティアの原則は「自己完結」であるべきである。

重たくても、邪魔でも、恥ずかしくても、自己完結できる装備で出かけるのが、マナーというものだ。

じゃあ、全行程(四日)分の飲料水を持って行けよって、話ですが、そこはまた経験から学んだ知恵という事で、自分を納得させるのだ。

四日間は晴天が続きそうで、有り難い事ですが、四日続けて炎天下での泥出し作業に、体がついていけるかどうか・・・少し不安ですが、出来たらきっと嬉しいだろうなぁと思う。

スポーツには興味ない身体ですが、こういう事に使う身体は、とてもエキサイトしてしまう。昔は何にも使えなかった自分の身体が、今は何かしら使える身体である事を密かに、幸せに思って・・・いる。

2012年7月20日金曜日

ボランティア活動と救急衛生用品

ボランティアの作業中は、作業の邪魔になる手荷物やリュックは作業場所以外の、荷物置き場や車内に置いておくのが普通だ(緊急避難の可能性がある現場では、いつでも逃げられるように、身に付けたまま作業したという記事もあった)。

なので、何か小物が必要になったとき、一々荷物置き場や車に戻るのも非効率なので、ウェストバッグは必需品です。ウェストバッグなら作業の邪魔になりにくい。どうせ汚れるので安物が良い。

私は、このウェストバッグに救急用品を詰め込んでます。衛生兵並みにはいきませんが、ある程度の怪我までは、対処できるようにしておく。これは自分の身の為でもあるが、他の人の救急処置に用いる事も、前提にしているので、内容量も多少かさばってしまう。

チーム行動の場合、余裕がある限りにおいて、必要な物品は他者の分も準備しておく、という発想は自衛隊の演習で学んだ。そういう事が出来る人に随分助けられて、その人を尊敬できたので、自分もそうしたいと思ってる。

A作業の現場での救急処置の準備用品
 ウェストバッグの中の衛生品。
右上から自着包帯大小、各種滅菌パッド、絆創膏、ポケットティッシュ。
右下からライター、ハサミ、とげ抜き、下痢止め錠剤と頭痛薬、目薬、かゆみ止め、ワセリン、消毒液、虫毒吸引器。(写ってないけどピンセット)

外仕事の最前線で特に用意しておきたいのは、消毒薬と絆創膏と目薬であろう。また、トイレが使えない場合もあるので、下痢止めもあれば心強い。小はともかく、大はその辺で、という訳にはいかない。

医療品ではないが、塩分補給に塩飴か塩の錠剤なども入れておくと良い。他には、タオルや財布、携帯など、身近に必要な品を入れておく。

ウェストバッグの中身は、云わば最前線での衛生兵の手当に相当する。もう少し落ち着いた場所で行う野戦病院的な手当に相当する衛生品を、携行するリュックの中に納めておく。

B作業現場後方での救急処置の準備用品
リュックの中の衛生品
右から、熱さまシート、大きめの滅菌パッド、ポケットティッシュ、止血棒、三角巾、サバイバルシート、各種錠剤、虫除けスプレー。

今回は季節と場所柄、虫の害が予測される。虫除けは是非持っていくべきだろう。

三角巾は止血帯として使える。その場合の為の止血棒も用意してる。当然ながら、大きな怪我は急ぎ病院へ行って、治療すべきであるが、止血程度は現場で手当しなければならない。

屋内作業でも電動の丸鋸なども使われる。作業中に危険な機械や道具などで、大きな怪我をする可能性は、意外と大きい事を知っておこう。

熱さまシートは、熱中症を考慮したけれど、濡れタオルがあれば、そちらのほうが良いだろう。ただ、水道が止まっている地域なら、必要になるかもしれない。

サバイバルシートも熱中症対策で、これを使う場面はそう無かろうと思うが、そう思いながらも以前に、冬の里山歩いていて、凍った道で滑ってコケた女性に行き当たり、救急隊員の来るのを待つ間、持っていたサバイバルシートを女性の体にかけて、寒さを凌ぐのに役立った経験もあれば、とにかく持っておく事にこしたことはない。

それこそ、自分のためでなく、他者の為になる事だってあるのだ。

リュックには他に、昼食用の食品、飲み物、タオル、ゴミ袋、作業用品の色々を詰めて持っていく。

C作業外、宿泊地での救急処置の準備用品
ショルダーバッグの中の衛生品
これまでの救急用品の予備の他、各種錠剤(胃薬、頭痛薬、栄養剤)、湿布薬などが入れてある。連日の作業であれば、湿布は必需品です。

こういう物は、余裕のある限り、余分に持っていく事をお勧めする。これは要らないだろう、なんて思って持って行かなかった物ほど、持って行けば良かった物、になるものです。

2012年7月19日木曜日

ヤマドリのリスト

期限切れになってた、ボランティア保険の再加入をしてきた。どの地域であれ、被災地のボランティアセンターを通してボランティアを行う場合は、ボランティア保険の加入が義務付けられてる。

私が加入したのは災害復興支援の「天災Bタイプ」。死亡した場合の保証金額は2000万円。一人一口720円で加入し、加入時期に関わらず来年の3月末まで有効。

加入資格として、予め何らかのボランティアグループに所属する必要があるが、そういう団体に属さない個人の場合は、直接その場で、社会福祉協議会のボランティア会員に登録すれば良い。

なので、全く初めての参加の場合は、会員登録の申し込みと、ボランティア保険の申し込みの二つを同時に行う必要がある。

それから、食料やら医療品を買ってきた。自己完結型で動くなら救急医薬品が揃ってないと心もとない。

昨年の活動中、自身に大きな怪我も病気も無かったので、持っていった医薬品はほとんど使わなかったが、だから無駄だったとは思わない。

活動場所や環境がかなり不衛生であるので、怪我から大きな病気になる畏れがある。以前、一緒に活動していたメンバーが怪我した時は、付近に水道が無かったので、傷口に消毒液を多めにかけ流して、汚れを洗い流し、ワセリン、絆創膏、包帯、という順に手当てした。

そういう細かな携行品のリストなど、またいつかまとめてアップしてみよう。

実は、私のブログは、本題の玩具や子育てよりも、ボランティア関連の記事のほうが、人気があるみたいで、嬉しいような、残念なような。

ともかく、今は携行する荷物の事で、頭がいっぱいです。

2011年6月24日金曜日

ボランティア服装装備の参考

今回は、ボランティア活動中の服装と、個人装備の参考記事です。作業内容によって、変わる部分もありますので、あくまでも概略の参考です。
汚れ仕事の場合、 屋内作業、屋外作業どちらの場合も、上下に雨衣を着用します。ホームセンターで安く売られてるヤッケ(写真右側のタイプ)でも、良いのでしょうが、気温が暑くなる季節では、前開きタイプのほうが、実用的だと思います。

前開きヤッケは、作業着専門店(ワークマンなど)で購入しました。これから購入予定の方は是非、ホームセンターよりも、専門店で買われる事をお勧めします。種類やサイズが豊富で、値段も手頃です。
 ヤッケの下にはくズボン。一番汚れる部分です。右はホームセンターの物、左は前ファスナー式のワークショップ扱い。これはどちらでも良いですね。
 ゴム手袋と、革手袋。一般的な布製の軍手は使えません。屋内作業(壁や床剥がし、家具の運搬など)では、革手袋が良いですが、ゴム手袋でも支障は無い。同じ現場で床下のヘドロ撤去も行うなら、始めからゴム手袋の方が、面倒が無いかもしれない。

ヘドロに重油などが含まれている場合は、耐油性のゴム手袋が必要ですから、一応耐油性のを使いました。現場ではしかし、その必要は感じませんでした。

私はボランティア活動で始めて、重作業用のゴム手袋を使いましたが、これは随分頑丈で驚き、感心しました。ゴム手袋の内側は丈夫な繊維で緻密に編んであるので、そう簡単には破れない様になってます。
青い方は特に、丈夫そうです。ワークマンで367円しました。茶色の方は283円。網目がやや粗いですが、軍手したまま使えるのが、売りです。薄めの軍手でないとちょっと、キツイかも。

あまり指先の大きな手袋だと、細かな作業が難しいです(例えば、土嚢袋の口を紐で縛る時)。女性はもっと、指の細い普通のゴム手も用意した方が、良いかもしれません。

ゴム手袋は炎天下では暑いです。気が付けば、内側の指の先に汗がタプタプ、溜まってます。洗濯は、裏返して洗剤付けたブラシでこすれば、また奇麗になって使えますよ。
左は、足首を覆うビニール脚絆、右の青いのはビニール製の腕カバー。合羽ズボンの裾は、長靴に被せる様にしてはくと、泥の侵入を防げますが、更に上からこのようなカバーをかけてやると、二重の予防になる。
 腕カバーは、雨衣の代わりに装着してやると、炎天下の作業では重宝します。これから夏の暑さも増してきますので、雨衣の上着を装着すると、却って熱中症や脱水症状を引き起こしかねませんので、上写真のように、上半身は腕廻りだけをカバーしてやるのも、良いかと思う。

手袋の中には、腕カバーと一体になってるのもありますので、それを使っても良いですね。当然、上着はヘドロやホコリでひどく汚れます。使い捨て覚悟で着ても良いですが、ワーカーズショップの作業着なら、ヘドロ汚れも洗濯で奇麗に落とせます(妻談)。
 安全ゴム長靴。これは靴底に鉄板の入ってるタイプです。鉄板の入ってない物でも、鉄板入りの中敷きを入れれば良いです。側溝の泥出し作業では、鉄板の必要は無いけれど、家屋の解体作業などでは、必須です!

それから、あまり安物だと、靴底の縫い目から、水が侵入して来るそうですよ。合羽は安物でも良いですが(ゴアテックスなどは勿体ないです)、長靴はそれなりの物が、良さそうです。
 マスク4種。副業柄、色々持ってたので色々試しましたが、左端の紙カップ式ので充分です。毎回使い捨てで考えて下さい。マスクを触る手の泥で、ひどく汚れます。

紙カップ式以外では、左上のタイプが良いかもしれません。現場での付け外しが多い場合、紙カップ式は保管場所に困るけど、他のタイプは首からぶら下げておけるので、便利かな?
右下のタイプは、構造的に弱く、野外の重労働では使いにくかった。

重労働の場合は、呼吸が苦しくなって、マスク付けたままでは、とても仕事になりません。環境的に必要が無さそうであれば、外して作業します。石灰を撒いたり、石工ボードの壁を壊したり、砂塵が舞ったりする場合は、必ず着用しましょう。
 頭に被るもの。屋内作業ではヘルメットが理想です。上から色んな物が落ちて来ます。注意してれば大丈夫ですが、用心されたい方は、ヘルメットです。ただし、プラスチック製とは云え、タオルや帽子に比べれば、重たくて邪魔です。

私は、屋内、屋外共に、手前の黒いキャップを使ってました。帽子は頭の保護と同時に、オデコの汗が眼に落ちない様にする、役割を持たせてます。

日差しが痛い程になった日は、左上のブーニーハットを使いました。他のグループには、麦わら帽子の方が居て、それも良いと思いました。
保護ゴーグル。これは普段の作業で使ってる物を、使いましたが、やはり汗で曇って、直ぐに使えなくなります。汗はメガネにも落ちて、見えにくくなります。私のようなメガネ君は、肉体労働には向いてないなぁって、これは自衛隊時代から何度も思う、事でした。

ゴーグルが絶対的に必要な場面は、屋内の壁の石工ボード解体する時、屋外で石灰を撒く時、です。しかし今回、あまりの汗に、使用を放棄したので、石灰が少し眼に入ったようで、作業終わった頃には、眼が少し充血してました。

普段は外すにしても、身に付けて作業すればいいのですが、全身ヘドロでドロドロ、手もドロドロなので、着けたり外したりするのは、かなり困難です。
今回、出発時のヤマドリ隊長の勇姿。着ている服の上下が、ワークマンで買った作業着です。夏用の薄く、風の通る隙間なども付いた効率の良い服を、安価に買えました。一度書きましたが、洗濯すると汚れが奇麗に落ちます。おそらく、乾きも早いのでは、なかろうか。

これから、服や装備を揃えられる方は是非、作業着専門のショップで購入される事を、お勧めします。ネットショップでも良いのでしょうが、店舗に直接行かれた方が、手袋など、現物を直接試して比較出来るので、後悔する事もありませんよ。

2011年6月23日木曜日

道具が大事

 今回の作業、側溝の泥だしに使われた道具の色々。写真上は、ボランティアセンターで各班毎に道具を受領した所です。

愛媛県の福祉協議会で持ち込んだ大小のスコップと土嚢袋、東松島市のセンターからお借り出来た一輪車2台と大バール1本、竹ホウキ2本、それから側溝の蓋上げ機(商品名:キャッチリフター)1台。

(今回の作業は側溝掃除が予測されてましたから、本来なら一輪車やバール、底抜きバケツなど必要不可欠な道具は、愛媛県の側で一定数用意して、持ち込むべきでしたので、後でその旨、意見具申しておきました。)
 側溝の重いコンクリート製の蓋を開けたなら、このようにヘドロが溝に、隙間無く埋まっています。これを角スコップでスクイ取ります。三角スコップでも構いませんが、この辺は好みによるかもしれない。

力自慢は、角スコップで大量に一気に、スピード自慢は三角スコップで少量ずつ素早く、どちらにしても、繰り返しの作業でスタミナが必要です。

写真の様に、ヘドロは粘土状になっていたり、場所によっては排水と混ざり合って液体状になってたりと、様々です。どちらも、土嚢袋に収納します。
 ヘドロの入った土嚢袋は、一輪車に積んで仮の集積所へ運びます。土嚢袋の口はしっかり結わえておかないと、後から中身がこぼれたりして、二度手間になる。一輪車は行き帰りの道具の運搬にも使います。
 東松島市からお借りした、側溝蓋上げ機(キャッチリフター)。側溝のコンクリートの蓋は大変重くて、2〜3個ならともかく、何個も連続して持ち上げると、怪我や身体を壊す恐れがありますので、この機具は必要不可欠です。

特に、団体で行かれる場合は是非とも、最低1台(写真のは約3万円前後、或は他にも色々あるようです。)は自己負担で購入して、持ち込んで頂きたいです。被災地のセンターにも用意はありますが、数に限りがあります。土日などは貸し出し数も増え、一団体当たりの数も少なくなります。
リフターの使用状況。これは蓋を閉めている所です。一日で数百個の蓋を開け閉めしますから、とても人力では間に合いません。素人の集団作業ならばこそ、このような専用の機具は是非とも必要だと、思いました。

リフターが無い場合は、大きめのバールを使って蓋を浮かせて、人力で持ち上げます。この場合、約3人の人員が必要ですが、リフター使えば1人でも出来ます。

写真にはありませんが、底を抜いたバケツも必要不可欠です。これに土嚢袋を納めて、ヘドロを入れると、1人でも作業が完結しますが、バケツが無ければ土嚢袋の口を開けて支える係が必要で、同じ作業量で2人の人数が必要になります。

大まかに云えば、共同の機材は作業者10人に対して、一輪車2台、リフター1台(無ければ大バール)、バケツ4個くらいが、理想ではないかと感じますが、多すぎて困る事はありません。

必要な道具、機材などは、それぞれのボランティアセンターのホームページやブログで、詳しく紹介されてますから、それを参考に、作業内容から更に必要と思われる物(ヘラやブラシ、十能など)を予測して、持ち込む事が大事だと思います。

繰り返しますが、道具が無ければ、作業は出来ません。奉仕の意気込みだけが、現場で空回りしてしまうのは、何とも勿体ない事ですから、今後参加予定の(特に団体の場合)方々は、その点注意して頂くと、良いかと思いました。

次回は個人装備の感想です。

2011年6月21日火曜日

ヘドロの黒い毒

 帰りました。
今回は実働3日間全て、天候に恵まれて精一杯働けました。場所は宮城県東松島市のボランティアセンター管区内の3カ所、写真は2日目と3日目にお世話になった、大曲地区のボランティア拠点として使われていた、大曲市民センターです。

三日とも活動現場へは、それぞれの拠点から、道具を担いで歩いての移動でしたが、どこも15分前後の場所でした。
 作業内容は、三日とも側溝のヘドロ出し。(今回は、特定の人家での作業ではありませんので、写真を撮ってみました。)コンクリート製の側溝の上蓋を一枚ずつ剥がしてから、シャベルなどでヘドロをすくい、土嚢袋に入れて行きます。
 ヘドロを掻き出した後は、石灰を撒いて、土壌を中和させてやります。この後再び上蓋を戻して、周囲の清掃をして、作業終了です。

 このような土嚢袋の小山が、至る所に出来上がりました。これを、写真にあるような民間の土木企業が、ドーザーでトラックに積み込み、別の集積所まで運んで行くようです。

ヘドロは粘土状の物から、水に近い物まで、様々な状態で堆積してます。水分が多い程、作業は捗りませんが、粘度の強すぎる物もまた、掻きあげる抵抗が大きくて、力を余計に必要としますし、腰を痛め易い危険性が大きい。

側溝のヘドロは、生活排水や雨水などを地上に氾濫させて、不衛生ですし、ヘドロ自体も真っ黒な悪臭を放っています。この悪臭も有毒ガスの一種ですから、住民の方は常に、毒気に晒されている生活を、余儀なくされてる事です。

場所によっては地震の影響で、側溝自体が歪み、勾配を無くし、排水機能を失っている箇所もありましたが、取り敢えず、今溜まっているヘドロは掻き出して、毒気を少しでも減らす助けには、なったかもしれない。

なので、私達の作業の意義は、町の衛生状態を少しでも改善するお手伝い、であったろうと思います。
 大曲市民センターから見えた、海岸線近くの、被害の甚大だった被災地の様子。地面に乗り上げた船の手前は、河が流れています。その手前は、その河や海から流されて来たゴミや堆積土ですが、本当に厄介なのは、こういった堆積物の収集と処分かもしれませんね。

いわば、ヘドロ予備軍が尋常でない広さと量で、堆積してますから、これの処分を考えると、気の遠くなるような作業になるかと思います。
この、見渡す限りに堆積している泥が、今後の夏の暑さや降雨によって、どんどんとヘドロ化し、悪臭を放ち、雨風でまた、街中に運ばれて、粉塵公害を起こし、際限なく側溝を詰まらせて行くかも、しれません。

で、再び詰まった側溝などは、人力で取り除くしか無い訳です。沢山の人の支援の手が、長期的に必要になってくる事は、容易に想像出来ますね。

つづく。