2011年6月23日木曜日

道具が大事

 今回の作業、側溝の泥だしに使われた道具の色々。写真上は、ボランティアセンターで各班毎に道具を受領した所です。

愛媛県の福祉協議会で持ち込んだ大小のスコップと土嚢袋、東松島市のセンターからお借り出来た一輪車2台と大バール1本、竹ホウキ2本、それから側溝の蓋上げ機(商品名:キャッチリフター)1台。

(今回の作業は側溝掃除が予測されてましたから、本来なら一輪車やバール、底抜きバケツなど必要不可欠な道具は、愛媛県の側で一定数用意して、持ち込むべきでしたので、後でその旨、意見具申しておきました。)
 側溝の重いコンクリート製の蓋を開けたなら、このようにヘドロが溝に、隙間無く埋まっています。これを角スコップでスクイ取ります。三角スコップでも構いませんが、この辺は好みによるかもしれない。

力自慢は、角スコップで大量に一気に、スピード自慢は三角スコップで少量ずつ素早く、どちらにしても、繰り返しの作業でスタミナが必要です。

写真の様に、ヘドロは粘土状になっていたり、場所によっては排水と混ざり合って液体状になってたりと、様々です。どちらも、土嚢袋に収納します。
 ヘドロの入った土嚢袋は、一輪車に積んで仮の集積所へ運びます。土嚢袋の口はしっかり結わえておかないと、後から中身がこぼれたりして、二度手間になる。一輪車は行き帰りの道具の運搬にも使います。
 東松島市からお借りした、側溝蓋上げ機(キャッチリフター)。側溝のコンクリートの蓋は大変重くて、2〜3個ならともかく、何個も連続して持ち上げると、怪我や身体を壊す恐れがありますので、この機具は必要不可欠です。

特に、団体で行かれる場合は是非とも、最低1台(写真のは約3万円前後、或は他にも色々あるようです。)は自己負担で購入して、持ち込んで頂きたいです。被災地のセンターにも用意はありますが、数に限りがあります。土日などは貸し出し数も増え、一団体当たりの数も少なくなります。
リフターの使用状況。これは蓋を閉めている所です。一日で数百個の蓋を開け閉めしますから、とても人力では間に合いません。素人の集団作業ならばこそ、このような専用の機具は是非とも必要だと、思いました。

リフターが無い場合は、大きめのバールを使って蓋を浮かせて、人力で持ち上げます。この場合、約3人の人員が必要ですが、リフター使えば1人でも出来ます。

写真にはありませんが、底を抜いたバケツも必要不可欠です。これに土嚢袋を納めて、ヘドロを入れると、1人でも作業が完結しますが、バケツが無ければ土嚢袋の口を開けて支える係が必要で、同じ作業量で2人の人数が必要になります。

大まかに云えば、共同の機材は作業者10人に対して、一輪車2台、リフター1台(無ければ大バール)、バケツ4個くらいが、理想ではないかと感じますが、多すぎて困る事はありません。

必要な道具、機材などは、それぞれのボランティアセンターのホームページやブログで、詳しく紹介されてますから、それを参考に、作業内容から更に必要と思われる物(ヘラやブラシ、十能など)を予測して、持ち込む事が大事だと思います。

繰り返しますが、道具が無ければ、作業は出来ません。奉仕の意気込みだけが、現場で空回りしてしまうのは、何とも勿体ない事ですから、今後参加予定の(特に団体の場合)方々は、その点注意して頂くと、良いかと思いました。

次回は個人装備の感想です。

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