2012年7月20日金曜日

ボランティア活動と救急衛生用品

ボランティアの作業中は、作業の邪魔になる手荷物やリュックは作業場所以外の、荷物置き場や車内に置いておくのが普通だ(緊急避難の可能性がある現場では、いつでも逃げられるように、身に付けたまま作業したという記事もあった)。

なので、何か小物が必要になったとき、一々荷物置き場や車に戻るのも非効率なので、ウェストバッグは必需品です。ウェストバッグなら作業の邪魔になりにくい。どうせ汚れるので安物が良い。

私は、このウェストバッグに救急用品を詰め込んでます。衛生兵並みにはいきませんが、ある程度の怪我までは、対処できるようにしておく。これは自分の身の為でもあるが、他の人の救急処置に用いる事も、前提にしているので、内容量も多少かさばってしまう。

チーム行動の場合、余裕がある限りにおいて、必要な物品は他者の分も準備しておく、という発想は自衛隊の演習で学んだ。そういう事が出来る人に随分助けられて、その人を尊敬できたので、自分もそうしたいと思ってる。

A作業の現場での救急処置の準備用品
 ウェストバッグの中の衛生品。
右上から自着包帯大小、各種滅菌パッド、絆創膏、ポケットティッシュ。
右下からライター、ハサミ、とげ抜き、下痢止め錠剤と頭痛薬、目薬、かゆみ止め、ワセリン、消毒液、虫毒吸引器。(写ってないけどピンセット)

外仕事の最前線で特に用意しておきたいのは、消毒薬と絆創膏と目薬であろう。また、トイレが使えない場合もあるので、下痢止めもあれば心強い。小はともかく、大はその辺で、という訳にはいかない。

医療品ではないが、塩分補給に塩飴か塩の錠剤なども入れておくと良い。他には、タオルや財布、携帯など、身近に必要な品を入れておく。

ウェストバッグの中身は、云わば最前線での衛生兵の手当に相当する。もう少し落ち着いた場所で行う野戦病院的な手当に相当する衛生品を、携行するリュックの中に納めておく。

B作業現場後方での救急処置の準備用品
リュックの中の衛生品
右から、熱さまシート、大きめの滅菌パッド、ポケットティッシュ、止血棒、三角巾、サバイバルシート、各種錠剤、虫除けスプレー。

今回は季節と場所柄、虫の害が予測される。虫除けは是非持っていくべきだろう。

三角巾は止血帯として使える。その場合の為の止血棒も用意してる。当然ながら、大きな怪我は急ぎ病院へ行って、治療すべきであるが、止血程度は現場で手当しなければならない。

屋内作業でも電動の丸鋸なども使われる。作業中に危険な機械や道具などで、大きな怪我をする可能性は、意外と大きい事を知っておこう。

熱さまシートは、熱中症を考慮したけれど、濡れタオルがあれば、そちらのほうが良いだろう。ただ、水道が止まっている地域なら、必要になるかもしれない。

サバイバルシートも熱中症対策で、これを使う場面はそう無かろうと思うが、そう思いながらも以前に、冬の里山歩いていて、凍った道で滑ってコケた女性に行き当たり、救急隊員の来るのを待つ間、持っていたサバイバルシートを女性の体にかけて、寒さを凌ぐのに役立った経験もあれば、とにかく持っておく事にこしたことはない。

それこそ、自分のためでなく、他者の為になる事だってあるのだ。

リュックには他に、昼食用の食品、飲み物、タオル、ゴミ袋、作業用品の色々を詰めて持っていく。

C作業外、宿泊地での救急処置の準備用品
ショルダーバッグの中の衛生品
これまでの救急用品の予備の他、各種錠剤(胃薬、頭痛薬、栄養剤)、湿布薬などが入れてある。連日の作業であれば、湿布は必需品です。

こういう物は、余裕のある限り、余分に持っていく事をお勧めする。これは要らないだろう、なんて思って持って行かなかった物ほど、持って行けば良かった物、になるものです。

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