2011年1月16日日曜日

山岳機動中に於けるオヤツ訓練

本日も、冬季夜間山岳機動訓練を行いました。普段は温暖な松山市内でも、今朝は厚い氷のはる寒さでしたので、しっかりと防寒装備で山に入ります。

月が出ていましたら、山の中でも目の前の道くらいは、充分判別出来ますが、街の明かりや街灯の強い明かりが、差し込んで来ると逆に、明暗の差が激しすぎて、見えにくい物です。

自衛隊の現職時代、深夜の演習場の山中で、半地下テントの明るい中から、外の真っ暗な交通壕(穴掘って作った道)へ出た時、暫くは前が全く見えないので、眼が慣れてくるのを待ちながら、前を凝視してましたら、眼が慣れるに従って、何やらぼ〜んやりと、目の前に白く浮かんで来まして、更に眼を凝らしましたら、それがハッキリ人の顔になりましたので、ございます。

私は「ギャア!」と短く叫んで、正に腰が抜けた状態で、後ろのテントの中に、転がり込んでしまいました。するとすぐ、その後から隊員が不思議な顔をして、入って来ました。
「どうした?」って、聞かれましたが、アナタをオバケと間違えた、とも云えず、滑って転んだって、誤摩化しましたが、その時始めて、腰が抜ける状態を体験しました。

他にも、あまりの辛さに「眼がマワル」という状態も、演習中に体験できました。寒さと疲労と睡眠不足で、地面が本当に、グルグル廻るので、ございます。
今回も、暗視カメラで撮影(ウソ)。道中にはこのように、何カ所か倒木が道を塞いである場所が有ります。こういうのが、楽しいですね。写真は楽しんでる隊員A。

今回の訓練には、新しい訓練課題を組み込みました。暗い山中で小休止中に、食事をとる事です。娘には内緒で、背嚢内に携行糧抹を入れておいたのですが、その事を途中娘に告げますと、「家でゆっくり食べたい」なんて、気の無い事を云います。

それでも途中、落ち葉の絨毯の有る場所に、腰を下ろし、食事訓練を始めます。寒くてちょっと怖い山の中で、食事も出来ればまた、違った度胸も付く事でしょうが、さて。

冷たい風が吹き、木々もザワザワと騒ぎますが、月明かりの下、山の中で食べるお菓子の味は、娘にはいつもと違った、趣のあるものだったようです。
無事に山を下りてすぐ、「今日は幸せだった。」と、娘が云いますので、「どの辺が幸せだった?」って聞きますれば、「後半(食事訓練)」って答える娘。「私はオカシがあれば、何処でも幸せになれる事が解った」んだ、そうです。・・・ふ〜ん、良かったね。

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