2011年2月24日木曜日

ヤマドリ警備隊、東へ

ヤマドリ警備隊は、コンパスを使用した山岳機動訓練を、行いました。最終到達地点は松山城の西側にある乾門手前の「カシの木坂」。途中、中継地点に「水源地」広場を経由します。

訓練の想定:西側登山道を俯瞰する位置にある、「ドングリ広場」のカラス監視所からの監視を避けつつ南東に迂回し、乾門より松山城に侵入し、本隊の登城を支援する。
 1500分の1の道路地図をトレスして作った、簡易地図。レンザコンパス使って地図を北に向け、目的地の方角を、目盛りに合わせます。
コンパスを身体の正面に沿え、針を北に合わせた時の、矢印の向く方向が、目的地です。今日は竹製の杖を標桿代わりに使って、位置合わせを行いました。

コンパス使った移動方法にも、色々なやり方があると思いますが、ここで紹介するのは、私の都合で考えた一例に過ぎません。軍用のコンパスには、コンパス自体に指標が付いていて、それを覗きながら位置調整したりもしますね。
基準となる杖の位置から、コンパスの矢印の方向に移動する隊員A。大体の当たり(目標物)をつけてから、移動します。
相手から見える位置で停止して、自分の杖を地面に立てます。杖には五円玉の付いた紐が下がっていて、地平線に対して垂直になるように、します。

基準の杖の位置に居る私が、隊員Aの杖と、基準の杖とが矢印の方向に重なるように誘導し、位置が決まれば隊員Aの杖を固定し、今度はこれが基準の杖になり、役割を交代して進みます。これの繰り返し。
地形を無視して、真っすぐ移動する訳ですから当然、道無き道を進みます。平坦な場所なら、成るべく遠くまで移動したほうが正確ですが、崖道、谷底などは、見える範囲の移動です。
崖を乗り越え、杖をポイントする隊員A。今度は私が、この崖を登ります。
谷底を迂回し、
また崖をよじ上り、
方角を定める姿も様になって来た、隊員A。写真手前の基準の竹の杖から、紐の付いた五円玉が下がってるのが、解りますね。杖が互いに水平になってないと、測量の誤差が増えてしまいます。それでなくとも、簡易な測量器具ですから。

私は、山登りの時は大抵、この竹の杖を使います。ホームセンターで買えます。てっぺんにペグを差し込む穴を空けておけば、先日のように天幕の支柱にも使えますし、非常用担架の資材や、何となれば護身の道具にもなったり、色々な用途に使えて、非常に便利で丈夫で軽くて、良いです。
約1時間かけて、中継地点の「水源地」広場に無事到着しました。普通に歩けば、20分くらいの行程ですので、約3倍かかってますね。地図上のポイントとの誤差は約5メートルくらいで、上出来です!・・・もっとも、これは地図の方が正確であった、と云えるでしょう。
小休止中の隊員Aの、する事と云えば、やはりコレですね。今日(23日)で期末テストも終わり、ホッと一息の隊員A。家に帰るなり、ニヤリと笑みを浮かべてたあたり、少しは自信があるようですが、以前もそんな感じの期待外れがあったので、まだまだ油断は出来ませんよ。
今度は標桿使わず、コンパスの矢印のさす方角に、コマメに当たりを付けながらの、単独移動。「水源地」広場からは真北の方角へ、薮を抜けつつ、山を登って行きます。
目標を見据えて、目指す方向を確認する隊員A。もうコツも理屈も心得たようで、何も指導する必要もありません。
自分の人生の山坂も、そうやって目標据えて、一途に登ってくれれば、隊長は有難く、訓練の甲斐も有ろうという物でしょうか。

最後は約15メートルくらい逸れましたが、ほぼ目標地点に到達致し、無事訓練を終了致しました。帰り道、ヤマドリ警備隊に、別動隊の「隊員C」の入隊が決定した事を、隊員Aに告げましたら、喜んでました。これで編成上は、4名になりました事を、ご報告致します。(誰に?)

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