2012年7月12日木曜日

ふくらはぎ

娘に、長靴を買ってやる事になった。私が仕事で出たついでに買うので、サイズと好みの色柄などを尋ねておいた。

我「ハートマークのいっぱい付いたようなのは?」娘「え〜、それはちょっと・・・」我「キティちゃんのイラスト入りとか?」娘「私、もうそんな歳じゃないし・・・何も柄の無い黒っぽいのが良い。」我「ぢゃあ、カエルさんの顔の付いたやつは?」娘「あ、それならいいかも。」・・・カエルなら良いのか、その歳で。

ホームセンターで買ってきたのは、女性物の艶消しの黒っぽいヤツ。「本当に、カエルのを買ってくるのかと思った。」と、娘。

アナタはまだ私の事を良く理解してないね。私はとても真面目で保守的で気の小さいツマラナイ人間なのだ。高校生の娘にカエルの長靴買う勇気なんて、ありません。そんな人間ですが、この十数年間はアナタの為に、一生懸命に変わった父さんを演じているのですよ。

長靴は予定のサイズが無く、買ったのはやや大きめのサイズでしたが、履いてみたら丁度良いとの事で、良かった。が、それよりも長靴の入り口のフクラハギの部分が、もうほとんど隙間が無いではないか!足のサイズに対して、フクラハギが異様に発達している娘。

力を入れさせると、硬球のような力こぶが・・・。娘は「これは、お父さんのお陰やね。」と、私のいつもの台詞を先に云って、嬉しそうだ。

「頑張った分、ちゃんと形に残ったね。」と云って、頭を撫でてやった。スポーツに関心の無い娘を、スポーツ以外の方法で、かくも逞しくした私の努力が素晴らしいのは云うまでもないが、それに付いてきてくれた娘の素直さは、おそらく将来、彼女の人生を良い方向に導く指針となってくれるに違いない、と、私は思うのであった。

しかし、腕や手首などは私に似たのか、ヒョロヒョロと細く頼りない。これからは腕のほうも少し鍛えてやらねばならない。申し訳ないが、私が私以外に救ってやれるのは、自分の家族くらいしか無い。

でさっそく、部屋でナイフ格闘訓練に誘ったら、今日は宿題で忙しいとの事。ああそう、それじゃあ、仕方ないね。しかたないので、部屋で一人で格闘訓練をした父で・・・あった。

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