スターエム社製のドリル各種。右からC型ショートビット、F型ショートビット、ウェーブカッター。写真ビットの径は12ミリ。
どれも以前はホームセンターで、扱われてましたが、今は新顔のF型ショートビットばかりが店頭扱いで、他はネットで購入しないとなりません。
それぞれの加工口。以下、それぞれの特徴を記述する。
・C型ショートビット〜加工表面や出口側に、ややバリが出る。特に出口側はバリが出易い。止め加工の加工底面は概ね平ら(やや凸面)。
・F型ショートビット〜加工表面と出口側、共にバリは少ない。特に出口側のバリの少なさは、他と比べて顕著。加工底面は円錐形に窪む。
・ウェーブカッター〜加工表面のバリが少なく、加工底面がほぼ、平らになる。切り屑の排出は悪いので、貫通穴向けではない。円形材の埋め込み用としては、もっとも理想的なビット。
さてさて、実はここからが本題。プラグカッターで切り出した、直径12ミリの円形材を埋め込むのに、一番相応しいビットはどれかと云うと、写真右のC型ショートビットが一番都合がいい。
何故かと云えば、どれも同じメーカーの製品ながら、他のビットの12ミリ加工穴は、プラグカッターで切り出した円形材より、ややサイズが大きく、隙間が出来てしまう。隙間は、F型が一番大きいし、底面が円錐形に大きく窪んでいる為、円形材の埋め込みには適さない。
写真では、C型以外の穴では大きすぎて、押し込む事なく材が加工穴に入ってしまってる。
ただし、F型は貫通口のバリが(他と比べて)ほとんど無く、仕上げ加工の手間がかなり減るのが、とても有難い。なので貫通穴を開ける時は、F型を使う様にしている。
C型ショートビットで、穴加工したところ。ご覧の様に表面にバリが出易い。このバリを、ペーパーで慎重に磨き取る作業が必要なのが面倒だけど、それでも尚、このビットを使うのは・・・
このように、埋め込むパーツとほぼ、同じサイズの穴であり、底面も概ね平らな為、であるからです。ギュッと押し込んで、無理なくキツく、入るサイズなら、見た目もスッキリで、強度もあって、及第点を付けられますね。
8ミリや10ミリサイズのプラグカッターで作った材は、フォスナービットタイプの穴で、奇麗に収まりますが、12ミリサイズは、このC型ショートビットでないと、奇麗に埋め込む事は出来ません。ドリルビットの選びも、中々難しいものです。
ただ、このC型も突然店頭から消えて、F型に入れ替わり、購入はネット通販になってしまいました。
2 件のコメント:
ヤマドリさまご無沙汰していました。
暫くの別荘滞在していました。別荘は若い女性も結構居てそんなに居心地に悪い所でもありませんでした(笑)
穴明け加工の先端工具選びは結構神経を使いますね。私もこの3種類を使っていますが、必要な時には、鉄鋼用ドリルビットを右端の様に自分で研磨します。
現役時代に昔の職人さんにこの研磨のやり方を教えてもらいました、ローソク研ぎと言うそうです。焼きが戻らないように頻繁に水に漬けながら少しずつ、研ぎます。
砥石は白色のドリルビット研磨専用を使います。一度試して見て下さい。
コメント有難うございました。
たくどう様、こんばんは。
居心地の良い所から、お帰りになられて早々、ご訪問有難うございます。
ローソク研ぎですか、名前が古風ですね。砥石は白色、解りました、チャレンジしてみます。ただの穴開けですが、研究課題は一杯ありますね。
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