2011年6月8日水曜日

味噌ダレの味付け

 実働最終日の午後は、炊き出し支援に参加させて、頂きました。センターの近くにある中学校の体育館で、避難生活されている約130人分の方の、夕飯の調理と配膳を、行いました。

主な食材が魚(ホッケ)のみりん干しと、大根でしたので、メニューは焼き魚に大根おろし、ふろふき大根にアスパラとトマト、デザートにメロン、他にセンター側で準備されてた味噌汁です。写真は大ナベで、大根をコトコト煮込んでいる所。

ところで、この炊き出しボランティアも、実は難しいもので、130人分のメニューは、原則として皆、同じ種類と分量でないとイケナイそうです。

当初、食材をボランティアで持ち込まれた方は、ホッケの他にも数種類、干し魚を用意されてたのですが、食材の種類の違う事に、担当者の方が随分困った顔をされた事です。炊き出しはキャンセルかと、一瞬場の空気が固まりましたが、一番数の多いホッケだけを、人数分に切り分けて、使おうという事で、話しがまとまりました。

他にも、料理を載せるトレーが、予想より小さかったり、色々とトラブルが発生しながらも、何とか工夫で凌いで配膳まで、こぎ着けましたが、ボランティアは自己完結が原則という事を、成る程と実感出来た場面でした。

ただ、一方的な善意の一部を送るだけでは、現場では逆に問題が生じてしまう事。例えば炊き出しであれば、配膳する人数や、求められる食材、現地で使える調理器具や食器、好まれる味付け、協力出来るスタッフの数、現場での特別なルールなどを事前に調査、準備しておかないと、逆に現地でトラブルを持ち込むだけに、なりかねませんね。

現地に道具が有ると、聞いて解っていても、必要な物は一通り自分たちで準備しておいて、使わなければそれでいい、訳です。これは逆に、受け入れ側からも、積極的に情報発信していただきたい事ですが、先ずは直接、ボランティア側から、電話やメールで細かく確認の連絡を、とっておくべきでしょうね。

ふろふき大根のミソダレは、当初私の好みで仕上げて、それから地元のオバちゃんに、味を調整してもらいました。以前、愛媛のグループの炊き出しの味が薄味で、東北の方には合わなかった、という話しも聞いてましたので、最後の仕上げは地元の方に、お願いした訳です。

配膳は、避難所になってる体育館内で行いました。テレビでは、見た事ある情景でしたが、少しショッキングではありました。なにがって訳でも無いですが、何となく、申し訳なくて、ずっと下を向いたまま、配膳してました。オカズの大きさが、バラバラだったり、ふろふき大根が(時間足りなくて)やや、固めだったりで、済みませんでした。
炊き出し終わって、夕刻を向かえましたので、その場で、今回ずっとお世話になったチームに別れを告げて、急いでテントを撤収し、松山へ向けて、帰還の途につきました。

帰りも眠くて、疲れました。もう、自家用車で行くのは辞めようって、たぶん二人とも、心に誓ったのではないかと、思ふ。写真は途中寄った、淡路島のパーキングエリアで、瀬戸内海の安全を警備監視中の、ヤマドリ隊長。ボランティアも終われば、本業のヤマドリ警備隊の勤務が待ってます。

がしかし昨日、今月中旬出発予定の、愛媛県主催のボランティアバスツアーの募集に、早速応募した所です。ツアーの場所は、宮城県の東松島市だそうで、実働3日で5日間のスケジュール。台風でまた、中止にならなきゃ良いけれど。それより、ツアーに参加出来るのか?

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