これまで、個人での申請が難しいと、報告して来ました「災害派遣等従事車輌証明書」ですが、個人に対するスムースな発行の兆しが、見えて来ました。
宮城県の東松島市のボランティアセンターでは、個人に対する「ボランティア活動受け入れ承認書」を発行してもらえます。詳しくはこちら。
この承認書があれば、この地でボランティアを行う保証書になりますから、各地方自治体から、証明書を発行してもらえ易くなります。
まだ、宮城県でも、東松島市だけの動きのようですが、おそらく他のセンターでもいずれ、発行されると思いますし、全国的に更に柔軟な対応がされてくると、思ってます。
ボランティアセンターの傍には、被災者向けの入浴所が設営されてました。管理してるのは、兵庫県伊丹市千僧(せんぞう)に駐屯する、第3師団管轄の第3後方支援連隊です。別名「六甲の湯」。駐屯地が六甲山の傍にあるので、そう呼ばれてます。
後方支援連隊なんて部隊は、私が現役の頃には存在しませんでしたが、千僧駐屯地は銃剣道の訓練で、何度か訪れてます。私の原隊は千僧駐屯地のすぐ傍、同じ伊丹市の伊丹駐屯地でしたので、この部隊にも何となく親近感がわきます。
車輌奥の3つのテントは、風呂管理の隊員の寝泊まり用。6人用ですが、私が部隊訓練で使った時は4人で使いました。部隊ではこれが標準で、もう個人用テントは使いません。
おそらく、一つは男性隊員の就寝用、一つは女性隊員の就寝用、もう一つが業務用のテントでしょうね。
正式名称は、「野外入浴セット2型」。向かって右が女風呂、左が男風呂。大きな煎餅みたいなのは、水タンク。その奥にボイラー車があります。排水は、入浴所裏の、道沿いの雨水排水溝に直接流してました。
同行した友人によれば、阪神淡路大震災で使われた際には、一般利用の少ない入浴時間を選んで、災害派遣された自衛官も使っていた所、一部の人達から苦情が出た為に、それ以降は現職自衛官は、災害派遣の現場では、入浴しなくなったそうです。
じゃあ、派遣隊員の風呂はどうしてるかと云えば、1週間に一回、トラックで数時間かけて近隣の駐屯地へ行き、風呂に入ってまた、数時間かけて帰るそうですよ。あぁ、やはり自衛隊は今も自衛隊でした。
しかしながら、ボランティアなら使えるとの、事でしたので、(二人とも予備自衛官ながら)遠慮なく入浴させて頂きました。始めて利用しましたが、コマメに温度管理がされていて、とても良い湯加減でした。ありがとう、現職さん。
自衛隊風呂に入浴した記念に、給水タンク車と2ショット。部隊名と駐屯地場所が記された幕が、張られてますね。もし、これが防衛出動ならば、部隊名も番号も全て消して、秘匿するのが違う所。
どうしても、話題がこういう方面に傾いちゃうので、今日はこれでおしまい。
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