2011年7月15日金曜日

飯盒炊飯のコツ

「フヂちゃん」のマンガを連載しだした途端、(元々少ない)ブログの閲覧回数が一気に半減しました(泣)。そうか〜、そう云えば元は、工作と子育てのブログでした。

それで、フヂちゃんばかりに、かまけてないで、今までのような記事も、載せましょう(フヂちゃんはやめない)。
 先日、ヤマドリ警備隊が実施した、野外炊事訓練の記録。いつものように、表土の草むらを、マス目に剥ぎ取ってから、穴を掘ります。剥ぎ取った表土は日陰に保管。
今回の飯盒炊爨用のカマド。いつもと違って、小枝を托架にして飯盒を吊るす事にしました。円匙で細くて深い穴を空けて、枝を差し込み、隙間に小石を詰めて固定してから、更に土を詰めて固定します。

着火材は、刈られていた草と、松の枯れ葉。薪の組み方は、軽く「ハの字」に交叉させるくらいが、良いと私は思ふ。最初から太い材を置く必要はないし、逆に置かない方が良いと思う。
 以前も書きましたが、飯盒炊爨の秘訣は、米の浸し時間にあります。お米を研いでから、少なくとも1時間は浸しておく方が良い。


予め浸しておいてから、出かける時に水分を一回捨てて、クーラーボックスで冷やしながら運べば、現場で水を足してやるだけで、すぐ炊ける状態になって便利。

写真は最初の、沸騰させる段階。強火でジャンジャン熱してやります。予め米の芯まで水分が通っていれば、沸騰と同時に熱が芯まで通る訳で、細かな火力の調整は必要有りません。
 沸騰して、中の水分が蓋の隙間から、ジュルジュル吹きこぼれるのが、収まる頃には、火を落としてやります。炭火の火力も高温ですから、炎が出てなくても、充分加熱出来ます。

とは云え、バーベキュー用の炭とは違って、私の持って来た杉板などの廃材利用の薪の炭だけでは、熱量が小さく、持続もしにくいので、時々は新しい薪を足しながら、調整します。
 蓋の隙間から出て来る、沸騰した水分の水煙が、飯盒の底の米の焦げる煙に変わる寸前くらいに、火からあげてやります。これを知るには、煙に鼻を近付けて、臭いで知るのが一番ですが、慣れてくれば大体の感じで解って来ます。

臭いを嗅ぐ時は、カマドから離した飯盒を、鼻に近付けます。鼻を飯盒に近付けると、カマドの熱で火傷しますよ。
出来上がった飯盒メシの、底の様子。焦げ付かないお焦げも出来て、香ばしいご飯になりました。

出来具合を、蓋を叩いた音で判断する、というのは、私には解りません。臭いや煙が一番確実に思います。

火からあげた飯盒を、さかさまに置いて蒸らす様に、多くのマニュアルでは書かれてありますが、私はそれは必要無いと思います。

底の水分を蓋側に落として、満遍なく蒸らす、という理屈だそうですが、そもそも、熱せられた水分は上に飛んで、底は一番水分が少なくなっている筈です。

更に、ひっくり返した底を、叩いてご飯を下(蓋側)に落とすと良い、というのも、単なるおまじないの様に思う。むしろ、飯盒は蓋も底も、叩かない方が良い。なぜならば、飯盒は薄いアルミで出来てますから、叩くとすぐ凸凹になります!

また、蓋の裏にご飯が付いて、開けた時に汚く、飯も取り出しにくくなります。

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以上、ヤマドリ式飯盒炊爨の参考でした。次回は、今回の写真の端に写ってました新装備、小型搬送式の鉄カマド(商品名:かまどん)を使った、調理演習の模様を報告致します。

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