2012年1月15日日曜日

JET角ノミ機4

 角ノミを使った玩具を作ってみる。モデルはこの玩具。貼り合わせなのを、角材から角ノミで穴開けて作る。
 バーで材を押さえるのが、便利。刃のすぐ傍を押さえてやると、刃を抜きやすい。
 刃物はオフ・コーポレーション扱いのミリ単位規格。材は右がブナ、左がメイプル。加工始めの錐の跡が、焦げ付きやすい。内部は、あとから手のみでさらえて、仕上げする必要が有るが、根本的に、もっと良い刃物を使った方が、仕上がりは奇麗だろう。

ところで、今回の作業中に何度か、ヘッドが左右に動いて、刃物がブレてしまう事が、解った。ははぁ、支柱がパイプなのは、精度が悪いと云われてるのは、このせいですか。
 原因は、このパイプの切れ込みに噛ませてある、2個の押さえ金具が(ボルト穴の中で、外からは見えない)、小さなバネで圧力かけられてるのですが、その緩みの具合で、全体が動く訳です。

あまりキツく締め付けると、上下動が硬くなり金属の摩耗も早くなるし、緩くすると、大きく左右にブレてしまう。
 100の目盛りに箱のみの先端を合わせて、左にヘッドを強く押してみると、
 約4ミリ動く。両側で8ミリもヘッドが振れてしまう事になる。これでは、確かに精密な作業は望めません。この機種が評価が低いのはこの為の様です。
 4ミリ動く幅の原因は、ここ。歯車を送る刃の支柱と、本体との隙間の幅だけ、動く。ならば、この隙間をスペーサーで埋めてやれば、動かなくなるのでは?
で、薄くて強い、航空合板を試しに挟んでみたら、挟んだ側は動かなくなった。これだけの事で、機械性能が随分向上する。これはまだ試しなので、次回にちゃんとしたスペーサーを両側に作ります。

一瞬、困った事になったと思ったけど、原因と対策が解れば、問題有りません。相変わらず、私のこの機械への評価(費用対効果)は高いです。機械との付き合いは、諦めない事が肝心ですね。
追記:厚み1.5ミリの航空合板で、スペーサーを作ってネジ止めした。合板には滑りを良くするシリコンオイルも塗布してある。

あまりきっちりと、隙間を塞ぐと、動きが悪くなるので、多少の緩みは必要かもしれない。結局、機械本体の構造的な緩みも合わせて、片側に約1.5ミリ程、まだノミが振れますが、かなり力を加えた場合なので、普通に送ってやる場合では、作業に全く支障は無い。

作業手順を間違えて、ノミを順送りに加工すると、最期の墨線で、やや錐が加工済み方向に逃げて、正確な加工の障害になる可能性はあるが、それは加工手順を間違えた取扱者側の落ち度で、機械のせいではない。

或は作業中、任意に錐の送りをややずらせたい、と思った時に、その方向に力を加えて、反射的に加工位置を変える事が出来る、と考えれば、この緩みも欠点とばかりは云い難い。

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