2011年8月21日日曜日

クダコ燈台退息所

今日(21日)は日曜日ながら、仏滅という事で、大した仕事がありません。ただし仏滅が、私の仕事に関係している訳では無くて、お客様の方が関係してて、来られない様なのですが、詳しき事は定かではない。

それで以前、㈱大五木材の高橋様のサイト内のブログで紹介されました、香川県は高松市にございます、四国民家博物館(四国村)に、家族で行って参りました。

その前に、ついでと云っては何ですが、妻と娘が好きな、香川の特産品、和三盆のお店「豆花」さんに、お邪魔して、和三盆作りを体験しました。
 写真奥、豆花さんの指導のもと、木型に着色した和三盆を押し込んで、型をつけている所。
ヘラでトントン、叩いて型から外して、ハイ、出来上がり。和三盆が乾燥する前に、素早く作業するのが肝要なようです。出来上がったお菓子のアップ映像は、豆花さんのブログの中で、「ヤマドリ」で紹介されてますので、お暇な方は、そちらでどうぞ。

その後、豆花さんのお父様で、菓子木型の伝統工芸士、市原様には、様々な木型を見せて頂き、職人の身体の苦労譚なども、聞かせていただきましたが、私の腱鞘炎など、ま〜だまだ軽い方ですね。

詳しくは、市原様のサイト「菓子木型の世界」をご覧下さいませ。国内外の様々な分野の著名人からも注目を浴びている、素晴らしい職人技の作品が、閲覧出来ます。。
さて、四国村です。入場料大人800円、小中生300円を払って、中へ入ると先ずは、カズラ橋がお出迎え。それなりに揺れて、丸太も折れそうで、真面目に渡らないと、真面目に落ちてしまいそうなのが、小人達には好評でした。
民家の離れの厠小屋。妻の幼少時代の親の実家に、同じ様なトイレがあったそうで、懐かしがってます。その横には、五右衛門風呂があります。
日本では珍しい、円形のこの建物は、牛を使ってサトウキビをしぼる作業小屋。が、娘が興奮して見てるのは、指差してる木に貼り付いてる、大きなヒルでした。
建物はどれも古くて立派で、日本の野外博物館としては珍しく、見応え充分でした。数が多くて紹介しきれず、面倒なので(笑)、詳しい事はリンクから、四国村のサイトに入って、各自でお調べ下さいませ。

私の場合、建物を見る時は、屋根と壁の繋がる部分(梁、根太)の構造、処理の仕方とか、
地面と壁の繋がる部分(基礎)の構造、処理の仕方、考え方とか、
屋根裏、床下の構造、状態、劣化の様子、臭いとか、
出入り口、窓の枠の構造と壁の処理、仕上げ方とか、そんな所を目に焼き付けたり、空気に触れたりして、成るべく自分の身体に染み付けておきたいですが、中々難しいので、結局写真に残して安心してそれっきり、かな?

今回特に印象的だったのは、古民家の玄関の高さが、どれも低く感じた(頭下げないと入れない)事で、写真では実感出来ない知識です。

そういった知識は、絵を描く時の、大事な情報ですね。構造を理解し、手に触れたり眼に焼き付けたり、している情報は、資料が無くても映像化出来るし、正しく自分色のウソを描く事が、出来ますね。

そう云った事を、天才的に?やってのけてる一人が、宮崎駿監督だ。
今回、一番気に入った建物。明治36年竣工の、燈台職員用の宿舎(旧クダコ燈台退息所)。洋風と和風の折衷した構造なのが、現代を生きる私にも、心地良く感じられる建物で、住んでみたい物件ナンバーワンです。ちょっと、要塞の司令部な感じも、私好み?

入り口に正面にはなんと、小さいながら池の掘られてあるのが、面白い。
「我が家へようこそ!」な写真。妻も、ここが気に入ったようで、二人で「じゃあ、ここに決めようか。」なんて、物件探しごっこもしたり。

土間の通路と、正面玄関挟んで二家族用に、居間と奥の間、カマドがあって、床は畳敷きです。

ところでこの写真の構図、フヂちゃんで描いた、ヤモリ婆さんの居た部屋と通路の構造に、そっくりですね。私はきっと、こういう構造の家に、無意識に憧れてるんだと、思います。

今日は楽しい、日曜日でした。

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