た〜っぷり液体ガラスを漬けて乾かした紙片。ビニールのように水を弾いて水玉を作ってる。水玉をのけた跡は、すこ〜し湿った感じではあったけど、ほぼ撥水状態であった。
それでも、すこ〜し湿った感じだったのは、浸透タイプの「液体ガラス」では、完全な防水は難しいという事かもしれない。
完全な防水を望むなら、ガラス皮膜を作る「ガラス塗料」を塗るべきだろう。
ちなみに、私が買って使ってる商品は㈲タートル「ファインクリスタルウッド」です(あるいはこのページ)。この商品は浸透性の液体ガラスで、木材に浸透して、ガラス成分が硬化するタイプ。
それでも、蒸気通過性を保って、木の呼吸を妨げないそうだから、逆に云えば完全な防水を求めてはイケナイのだろう。
ですから、液体ガラス塗ったあとの材の表面に水滴を垂らした跡は、ツヤが減って、木の繊維もやや膨張してます。
これも、もう少し硬化時間を置けば、少し違って来るかもしれない。まだ、色々と調べる事はありそうだ。なので、ちゃんとしたテストピースを作ってみた。
上段右から、黒檀、カリン、ヒノキ、マホガニー、タモ、下段右から、ブナ、ハードメイプル、オニグルミ、ブラックチェリー。
厚みなど、ややバラバラながら、大体同じサイズの薄板で作ってみた。
液体ガラスは薄い黄色ですが、少量だと無色透明に見える。溶剤はアルコール系。頭は痛くならないが、長く使ってると、何となく眼がチリチリする(気がする)。換気は要。
塗装には(私は)筆を使ってますが、使い終わったら紙でしっかり拭いてやれば、繰り返し何度でも使える。
タモに塗ってるところ。ほぼ水みたいなサラサラ粘度。一応手袋はつけてます。
各種類3枚ずつ作ってある。これを、一回塗り〜三回塗りまで、各三種類塗装して、それぞれの撥水性能などを試験する。
完全乾燥の為に2日くらいは置いてみたい。ので、試験結果はまだ一週間くらい先になります。気長にお待ち下さい。
3回塗りしたブラックチェリー無垢木肌の上に、水滴垂らす。拭き取った跡は、ほとんど跡は残らないが、全く残らない訳でもない。
他のところも、塗ったとこは水を弾いて水玉になる。木地をもっとツルツルに磨いておけば、ツヤや撥水効果は上がるかもしれない。
背翼の付け根は未塗装なため、水が染みて染みになってますが、目玉のところは跡が解りませんね。3回塗りでこれくらいは、差がでます。
この液体ガラスは、おそらく基本的には主に建築用途を前提に開発された筈で、特に木部用の液体ガラスは内装関連が主になるのだろし、想定された材も針葉樹系がメインになってるかもしれない。
直接水のかかる外装部分は、ガラス皮膜を作るガラス塗料のタイプが主になるのだろう。
広葉樹の木工製品に水がかかっても、染みが出来ない仕上がりは、液体ガラスでは難しそうだが、出来るとすれば、3回以上塗り重ねる必要があるかもしれない。
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