2012年5月17日木曜日

プラモ楽しや

 娘の立体造型に対する造詣を深める為に、プラモデルを作らせる事にした。高校の美術科の授業では得られない(であろう)立体知識と作る楽しみを、私が教育してやる。

プラモデルは手先の繊細な使い方が、要求される。作業手順を考えるのも、勉強になる。作りながら、乗り物などの構造も理解出来るし、部品の形状も記憶に残る。実物や写真を見るだけでは得られない情報が満載だ。

絵を描く時にも、立体の記憶を助けに持てば、随分変わって来るだろう。
小さなパーツのバリも、一つ一つカッターで削る。カッターの使い方も上手になろう。
随分集中して作る娘。気に入った様です。昔、私が木工する前は、飛行機のプラモデルを作ってたのを覚えていて、興味はあったみたいです。

小さな頃は、紙を切ったり貼ったりして、一人で黙々と何かを作るのが好きな子だった。もしかしたら、絵を描くより、立体の分野の方が向いてるかもしれない・・・気もする。
完成です。約2時間で出来ました。始めてにしては、奇麗に組み上げましたね。娘も満足したみたいで、プラモデル製作も気に入ったようだ。

立体造形を勉強するためなので、色は塗らない。そこまでは金と時間はかけられない。成るべく安くて作り易いのを選んで、これから時々作らせるつもり。
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娘は、漫画家になりたい夢がある。それはいいが、漫画家になるなら普通科の高校に行って、一般教養を深く身につけろと、中学時代に云ってあった。

美術の学校に行くなら、漫画家以外の仕事を選べ、というのが、美術科入学の条件だったのを、先日の進路指導で美術大学のマンガ科コースを希望してたのが、バレた。

それで、私は烈火の如く怒りました。私には、アナタに数百万円もかけてマンガの学校に通わせる気は無い。第一、マンガは学校に金払って描く物では無いし、習って描くものでもない!なりたけりゃ、勝手になれば良いが、そんな金は出したくない。

美術科に入った以上、美術関連の仕事を目標にして、勉強してもらうつもりだ。お金になる仕事の技術を身に付けて、収入を得ながら、それでも望めば漫画家でも目指せば良い。

・・・などと、娘の才能も全否定しながら、これでもかとばかりに突き放してやった。

とはいえ、じゃあ今の学校で彼女が自分の進路を見定められるだけの、教育を施してもらえるのかと云えば、私はそうは感じてないのだ。

美術科だから、美術は熱心に教えてくれてるようだ。ただ、それはオーソドックスなお決まりな教育で、そこからどういった将来に繋げられるのか、そこまでは期待出来ない。

というより、期待する方が無理なのだろう。勉強は本来、自分自身で目的意識を持って自分で努力する他、無いのではないか。学校や教師の優劣を考えてても仕方が無い。

娘が将来何をするべきか、何に向いてるか、何がしたいのか、それを探るのもこの3年間なら、それを助けてやれるのは、本人以外には身内しか無い。一々親が助けてやるのも不本意だけれど、彼女をそのように育てたのは私だ。

なので、突き放してやったら今度は、拾ってやらないとイケナイ。私は、身体全部使って彼女のマンガ科コース行きを否定したので、その代わりの道を探す為の何かを、また身体全部使って手助けしてやりたいと思ってる。

父さんだって、自分の判断に絶対の自信があるわけぢゃあ・・・ないのよ。

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