2011年10月18日火曜日

2回通しの術

前回紹介した、卓上型のベルトディスクサンダーと同じタイプの機械は、もうどこも扱いが全く無い様です(ベルトやディスクは別売品で扱ってる)。えええ〜、なんと! 今、新品で手に入れようと思えば、アメリカから個人輸入するしか無さそうです。

今まで、あるのが当たり前と思ってた機種が、いつの間にか無くなってる事は、良くある事ですが、機械と工法が密接に関係してる場合も多いので、うっかりしてられません。

評判の良い機械は、やがて他のメーカーが、中国製で模倣して安くなり、それで評判が落ちて使われなくなり、そして扱いが無くなる、なんて悪循環だろうか?
 一応、デザインが決まった車の玩具。まだ製作途中ですが、つい気の早い事をしてしまう。タイヤが1輪から5輪まである。使ってる木の材種も5種類。七五三で、男の子の五歳の祝いのプレゼントにピッタリか?・・・じゃあ、3歳と女の子の7歳は、どうするんでせうか。
 この4輪のデザインは、これで正解な様に思う。他の物とも、デザインの整合性が取れているように思う。

「絵本玩具」では無いけれど、木の玩具として、単純ながらスタイルが良く、且つ、製作し易く廉価な物を目指した場合の、今の私の答えの一つです。
おそらく、本職では当たり前かもしれませんが、ドリルで貫通穴を開けるとき、一度で貫通させずに、ドリルのセンターを少し貫通させて止め、そこをポイントとして、材をひっくり返してから、もう一度ドリルを通す、2回通しで開けました。

そうすると、貫通側の材のめくれが防げて、両面奇麗になります。一度で開ける場合、下に捨て板当てても、貫通側は荒れる事も多い物です。

写真の穴に、浅くリング状の跡が見られるのが、2度目のドリルの跡です。微妙にズレる事もありますが、これくらいなら実用上問題無い。

プロは、とうの昔に常識だったかもしれませんが、ヤマドリ工房では今日から、常識になりました・・・はやく気が付けば良かった。

2 件のコメント:

たくどう さんのコメント...

私も中国製(本籍はアメリカ)のグリズリー木工旋盤を購入しててこずっています。
モーターをインバーター化したり、部品を自分で作ったりしました。
木工旋盤とかベルトサンダー等は最初から自分で設計して作った方が良かったのかもと今になって後悔しています。

ヤマドリ さんのコメント...

最近はラジコンの、たくどう様、こんばんは。
ラジコン操作機を自作するのもビックリですが、
旋盤も、ご自分で設計まで出来そうなんですか?

電気が解って いると、改造の場合、強いですね。
別売モーター直結で、ベルトサンダー作るなんて程度なら、私も時々考えます。
自分で作れれば、ベルトの融通が利いて、良さそうです。

時が経つほど、新製品の性能が劣って来る、なんていうのは、何とも不思議な感じです。