2011年10月12日水曜日

カッタ・ルータ加工

 溝加工しました。こういう作業は、ルーターテーブルが主流ですが、ルーターでの切削作業は材にも、人にも、ストレスの大きい作業です。

それを軽減する為に、私はミゾキリカッタテーブルというものを、作りました。たぶん、珍しい自作機械になると思う。

ルーターでの作業の前に、このミゾキリカッタで、あらかた切り欠いておこうって、算段です。
 カッタの中心線に、材の中心のマーキングを合わせて、フェンスを固定します。一直線な送りなので、フェンスは低く簡単な作りです。
 刃高調節。自在カッタの刃は直径が小さいので、テーブル上に出るのは、せいぜい10ミリ程度ですが、溝きりですから、それで充分です。
 ミゾキリ自在カッタテーブルの、最大の欠点は、高速で横揺れ回転する刃物の凶暴な姿と、恐ろしげな回転音です。作業時には相当なストレスを感じます。カッタに手が当たれば、指は幅広くミンチになってしまうでしょう。

なので、スピードコントローラー(約1万円)を取り付けました。これで回転が、7〜8割の速度になり、ストレスがかなり軽減されて、実用的な機械になりました。回転が減っても、トルクは問題ありませんし、加工速度がやや遅くなるくらいの、違いです。

何より、回転音が大人しくなるので、余計な緊張をせずに、作業が出来てあり難いです。

このメーカーには、もう一つ、値段が半分のコントローラーがありますが、電源直結切り替えが出来ないのが不便なのと、最大出力が7割程度で低すぎて、意外と使えません。高価ではあるけれど、このハイクラスのほうが、実用的です。
回転すると、サメに襲われてるように恐ろしい、カッタの歯口。材は、きっちり真ん中を加工出来ました。
 カッタは左右にぶれながら、幅を切り欠いていくため、底面がやや、湾曲した状態に加工されます。建築用途ならこれで良いのでしょうが、私の作業では宜しく無い。
で、仕上げのルーター加工です。12ミリのスパイラルビットで、深さ11ミリを一発加工します。とは云え、8割がたはカッタで切り欠いてある為、ストレス無く仕上げられます。

これを、ルーターだけで加工する場合、深さを2回に分けて、加工しても良いですが、分けて加工するほど、(アマチュアの機械では特に)加工精度が落ちる可能性は高くなる。

いきなり全部、一度に加工出来なくも無いけれど、工具や材、作業者全てに、大きなストレスがかかり易いです。

ミゾキリカッタテーブルと、ルーターテーブルの組み合わせ作業は、他で聞いた事はありませんが、作業ストレスの軽減と、加工精度の確保には、良い効果がありそうです。

ただし、ミゾキリカッタテーブルは、スピードコントローラーの併用を、強くお薦めします。

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